話題株ピックアップ【昼刊】:PAコンサル、ホシデン、西松建

注目
2023年2月21日 11時40分

■PAコンサル <4071>  2,943円  +171 円 (+6.2%)  11:30現在

プラスアルファ・コンサルティング<4071>が3日ぶりに急反発した。この日、人事業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)化などを促す同社のマネジメントシステム「タレントパレット」に関し、ニトリホールディングス<9843>が導入したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。人事業務に必要な分析機能が充実していることに加え、数字を根拠に意思決定を支援できる点などが評価されたとしている。

■ホシデン <6804>  1,699円  +95 円 (+5.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

ホシデン<6804>が大幅高となっている。20日の取引終了後、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスによる保有比率が新たに5%を超えたことが明らかとなり、需給面での思惑が広がったようだ。同日受付で財務省に提出された大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスの保有比率は5.26%となった。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」。報告義務発生日は2月13日となっている。

■西松建設 <1820>  3,695円  +140 円 (+3.9%)  11:30現在

西松建設<1820>が続伸している。この日、2025年度を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表。これを材料視した買いが集まり、上げ幅を拡大した。同社は25年度の売上高を3700億円(22年度予想3370億円)、営業利益を220億円(同140億円)に引き上げ、ROE(自己資本利益率)を8%以上とするなどの目標を掲げた。建築事業と国際事業(土木)の収益改善に注力する計画。あわせて長期ビジョンも刷新した。GX(グリーントランスフォーメーション)やDX(デジタルトランスフォーメーション)などを投資対象に23~30年度に1500億円の成長投資を行い、30年度の営業利益を350億円以上、ROEを10%以上とする方針を示した。

■ミラースHD <8897>  374円  +13 円 (+3.6%)  11:30現在

MIRARTHホールディングス<8897>がカイ気配スタートで続伸。決算発表絡みで今月7日に急落したものの、300円台後半は押し目買いが活発で売り物を吸収していた。20日取引終了後、23年3月期の年間配当を従来計画の20円から22円に2円増額することを発表、これを好感する形で投資資金が流入している。分譲マンション販売を手掛ける同社は今期営業利益については前期比微増予想ながら、トップラインは同7%の伸びを見込み前期に続く増収を確保する見通し。PER5倍台、PBRは0.6倍台と株価指標面から超割安圏に位置していることもあり、水準訂正狙いの買いが活発化している。

■東京精密 <7729>  4,955円  +170 円 (+3.6%)  11:30現在

東京精密<7729>が続伸した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で、投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は4700円から7200円に増額修正しており、好材料視されたようだ。同証券は、半導体関連での顧客の納期調整など短期的な業績モメンタムは悪いと指摘しながらも、1000億円を超える受注残高を踏まえれば、業績底割れリスクは低いと想定。今年後半以降の半導体市場の好転や戦略製品の本格的な貢献から再び成長局面を迎えると予想し、同証券による23年3月期の営業利益予想を314億円(従来は300億円)に修正した。

■アバールデータ <6918>  4,840円  +150 円 (+3.2%)  11:30現在

アバールデータ<6918>が続伸、前日は一時400円を超える急騰で上場来高値を更新したが、買い気は強くきょうも目先筋の利食いを吸収して上値追い態勢にある。半導体製造装置用電子制御装置の受託製造を主力に、利益率の高い自社製品も展開する。米国では画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が人工知能(AI)関連の最右翼として収益成長への期待が高まっており、株価面でも再評価されている。アバールもFPGA画像処理やディープラーニングなど高技術をベースとした画像製品で優位性を持っており、AI普及局面で活躍余地が広がる可能性がある。PERは依然として7倍台と割安感が強く、株式需給面では最高値圏で戻り売り圧力がないほか、信用買い残も直近データで16万株程度にとどまり上値が軽い。

■CYBERDYNE <7779>  306円  +9 円 (+3.0%)  11:30現在

CYBERDYNE<7779>が続伸。20日の取引終了後、400万株(自己株式を除く発行済み株数の2.91%)、または11億8800万円を上限に、21日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが好感されている。買い付け価格は20日終値の297円。翌21日の午前10時過ぎに取得結果を発表し、上限株数で買い付けを行ったことを明らかにした。

■東レ <3402>  822.5円  +20.6 円 (+2.6%)  11:30現在

東レ<3402>が7連騰で昨年来高値を更新した。21日付の日本経済新聞朝刊が「東レは2026年度をめどに名古屋市に『空飛ぶ車』などの素材を開発する拠点を設ける」と報じた。これを材料視した買いが集まったようだ。報道によると、自動車向け素材の生産などを手掛ける名古屋事業所内において、機体の軽量化などにつながる炭素繊維材料を開発する。投資額は60億円程度となる見通しとしている。

■カプコン <9697>  4,590円  +100 円 (+2.2%)  11:30現在

カプコン<9697>が堅調。この日、「ストリートファイター」を活用して世界各国で開催するeスポーツ大会群「CAPCOM Pro Tour 2023」の賞金総額を200万ドル以上(2億6000万円以上、1ドル=130円)に拡大すると発表した。eスポーツというテーマ性もあって、ヘッドライン(ニュースの見出し)に反応した買いが入ったようだ。シリーズ最新タイトル「ストリートファイター6」の発売を記念した特別施策として、「CAPCOM CUP X」の優勝賞金を100万ドル、ツアーの年間総額を200万ドル以上と、これまでの最高額に設定して開催するという。

■INPEX <1605>  1,457円  +31 円 (+2.2%)  11:30現在

INPEX<1605>は6日ぶりに反発した。中国の景気回復期待に加え、ロシア産原油の供給を巡る不透明感を背景に、海外市場で原油先物が買われ、20日の北海ブレント先物の清算値は1%を超す上昇となった。ロシアのプーチン大統領による年次報告演説を控えるなか、今後の原油相場への影響も警戒されているようだ。INPEXに対しては、原油価格の上昇による収益面でのポジティブな効果を期待した買いが入ったとみられている。石油資源開発<1662>なども上昇しており、東証の業種別指数の鉱業は上昇率でトップとなっている。

■東邦ガス <9533>  2,550円  +40 円 (+1.6%)  11:30現在

東邦ガス<9533>が上値指向、75日移動平均線とのマイナスカイ離解消の動きをみせ、中長期トレンド上昇転換の兆しをみせている。都市ガス各社は脱炭素に向けた取り組みを活発化させており、直近では20日に東京ガス<9531>が成田空港のグリーントランスフォーメーション(GX)を手掛ける新会社を成田国際空港会社(NAA)と折半出資で設立したことを発表している。東邦ガスも、環境調和型社会の実現に向けた取り組みを念頭に技術開発も推進し、工業炉を手掛ける日本ファーネス(横浜市神奈川区)と共同で水素と都市ガス兼用の工業用バーナーを実用化するなど展開が急だ。

■ジェイエイシ <2124>  2,312円  +33 円 (+1.5%)  11:30現在

ジェイエイシーリクルートメント<2124>は続伸。20日の取引終了後、上限を90万株(発行済み株数の2.23%)、または20億5110万円とする自社株を、21日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感された。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、資本効率の向上と株主利益の増進を図るためとしている。

■ツバキ・ナカシマ <6464>  958円  -129 円 (-11.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

ツバキ・ナカシマ<6464>が急反落。20日の取引終了後に発表した22年12月期決算に継続企業の前提に関する注記を記載しており、これを嫌気した売りが出ているようだ。のれんなどの減損損失の計上で営業損失となった結果、一部の借入金に付されている財務制限条項に抵触していることから、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在しているという。売上高は前の期比16.4%増の790億3600万円、営業損益は前の期の黒字から90億6500万円の赤字に転落して着地した。同時に発表した23年12月期業績予想は、売上高が前期比8.8%増の860億円、営業損益は前期の赤字から黒字転換となる90億円とした。セラミックビジネスの更なる成長加速やメディカルデバイスビジネスでの新規市場開拓、アジア市場での着実な拡販を図ることで収益拡大を目指す。価格転嫁の進展も寄与する。配当は前期比18円増の48円を見込む。

■アンビスHD <7071>  3,235円  -295 円 (-8.4%)  11:30現在

アンビスホールディングス<7071>は急落。20日の取引終了後、1000万株の売り出しと上限100万株のオーバーアロットメントによる売り出しを実施すると発表しており、株式需給の悪化を懸念した売りが出ている。上場市場区分の変更に伴い、より広範な投資家に対する株式保有の機会提供と、更なる流動性の向上を図るため。同社は3月14日付でスタンダードからプライムへ市場変更することを予定している。

■クリングルファーマ <4884>  1,305円  +300 円 (+29.9%) ストップ高   11:30現在

クリングルファーマ<4884>が鮮烈な上げ足をみせている。前日に続く急伸できょうはストップ高に買われている。同社は肝細胞増殖因子(HGF)タンパク質を活用した難治性疾患の治療薬の研究開発を行っている。足もとの業績は赤字ながら再生医療分野での独自技術が脚光を浴びており、今月1日には慶応大学と協業で進めている慢性期完全脊髄損傷に対する複合治療に世界で初めて成功したことを発表し、耳目を集めた経緯がある。目先新たな買い材料が出現したわけではないものの、市場では「メッセンジャーRNAのがん治療への応用などの横軸展開や、mRNAに絡むバイオ工場が国内で稼働する状況下にあって、バイオ関連株には思惑が向かいやすい」(準大手証券ストラテジスト)という声がある。また、同社株については株式需給面でも追い風が吹く。外資系経由での貸株調達による空売りが観測されていたが、直近その買い戻しが株価に浮揚力を与えているもようだ。

■ソーダニッカ <8158>  917円  +150 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

ソーダニッカ<8158>がカイ気配。20日の取引終了後、配当予想の修正を発表し、材料視されたようだ。23年3月期の期末配当については、普通配当13円としていたこれまでの予想額に、利益計画の達成状況を勘案して実施する特別配当14円を加え、27円に見直す。年間配当予想は14円増額。普通配当で前期比10円増配の26円、特別配当で同6円増配の14円とし、合計で同16円増配の40円に修正した。

●ストップ高銘柄

オーミケンシ <3111>  542円  +80 円 (+17.3%) ストップ高   11:30現在

ヘッドウォータース <4011>  7,680円  +1,000 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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