【↓】日経平均 大引け| 大幅続落、米株安を受けリスク回避の売り優勢 (2月22日)
日経平均株価
始値 27265.99
高値 27300.53(09:00)
安値 27046.08(10:51)
大引け 27104.32(前日比 -368.78 、 -1.34% )
売買高 12億0199万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆8131億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅続落、一時400円を超える下げ
2.米株市場でNYダウなど主要株価急落、リスクオフに
3.米経済指標が想定上回り、金融引き締め長期化警戒
4.米金利上昇を嫌気も、円安など背景に後場下げ渋る
5.売買代金は2兆8000億円と2月SQ以来の高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前営業日比697ドル安と大幅に反落した。低調な小売り決算や米長期金利の上昇が嫌気され幅広い銘柄で売りが優勢となった。
東京市場では、前日の米株大幅安を受けて幅広い銘柄に売り圧力が表面化し、日経平均株価は2万7000円トビ台まで水準を切り下げる場面があった。
22日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数などが大幅下落した流れを引き継ぎ、幅広い銘柄にリスク回避目的の売りが広がった。日経平均は一時400円を超える下げをみせる場面もあった。米国では発表された経済指標が想定を上回る強い数字であったことを受け、米長期金利が大幅に上昇し、これを受けてハイテク株や景気敏感株などが大きく下値を試す展開を強いられた。東京市場でも高PERのグロース(成長)株を中心に向かい風の強い展開となった。ただ、為替の円安などを追い風に、後場に入ると押し目買いなどでやや下げ渋った。値下がり銘柄数は1400近くに及び、プライム市場全体の76%を占めた。なお、売買代金は2兆8000億円台で、SQ算出日だった2月10日以来の高水準となっている。
個別では、レーザーテック<6920>が軟調、東京エレクトロン<8035>も値を下げるなど半導体製造装置の主力銘柄が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが利益確定売りに押され、ゆうちょ銀行<7182>も大きく水準を切り下げた。ファーストリテイリング<9983>も安い。リクルートホールディングス<6098>が下値を探り、キーエンス<6861>も軟調。ギフティ<4449>、マキタ<6586>は大幅下落した。東京ガス<9531>、T&Dホールディングス<8795>の下げも目立つ。
半面、日本郵船<9101>など海運株が強い動き、第一三共<4568>も商いを伴い上昇した。レアジョブ<6096>が大幅高、オーバル<7727>、オーイズミ<6428>なども値を飛ばした。安田倉庫<9324>、エフテック<7212>、ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>なども大きく上値を伸ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、郵船 <9101>、アドテスト <6857>、アサヒ <2502>、商船三井 <9104>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約17円。うち15円は第一三共1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、ファナック <6954>、TDK <6762>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約128円。
東証33業種のうち上昇は海運業、医薬品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)鉄鋼、(2)食料品、(3)銀行業、(4)ゴム製品、(5)鉱業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)電気機器、(2)繊維製品、(3)電気・ガス業、(4)その他製品、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△eWeLL <5038> [東証G]
25年12月期に営業利益14億1500万円目指す中計を好感。
△日本電解 <5759> [東証G]
トヨタ <7203> [東証P]の米国EV生産報道が刺激材料。
△シンメンテ <6086> [東証G]
23年2月期末に記念配当3円を実施。
△ダイワ通信 <7116> [東証S]
置き去り防止システムが内閣府の適合品リストに掲載。
△エフテック <7212> [東証P]
業績回復色鮮明もPBRは0.2倍台。
△A&Dホロン <7745> [東証P]
半導体関連の割安株でトヨタ <7203> [東証P]のEV戦略も追い風。
△クレオス <8101> [東証P]
NHK「ニュースウォッチ9」で紹介。
△明治海 <9115> [東証S]
今期最終益予想の上方修正を好感。
△フルハシE <9221> [東証S]
記念配や株式分割を好感。
△スマバ <9417> [東証S]
ソフトバンク <9434> [東証P]・香川県三豊市との連携協定。
▼住友林 <1911> [東証P]
SMBC日興証券が投資判断を「1→2」に格下げ。
▼ゆうちょ銀 <7182> [東証P]
「日本郵政による保有株売却」との報道。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)レアジョブ <6096>、(2)オロ <3983>、(3)オーバル <7727>、(4)オーイズミ <6428>、(5)遠藤照明 <6932>、(6)ヨシムラHD <2884>、(7)クレオス <8101>、(8)安田倉 <9324>、(9)サーバワクス <4434>、(10)千葉興 <8337>。
値下がり率上位10傑は(1)ギフティ <4449>、(2)マキタ <6586>、(3)ゆうちょ銀 <7182>、(4)東ガス <9531>、(5)T&D <8795>、(6)インソース <6200>、(7)gumi <3903>、(8)PI <4290>、(9)フジクラ <5803>、(10)フロンティM <7038>。
【大引け】
日経平均は前日比368.78円(1.34%)安の2万7104.32円。TOPIXは前日比22.21(1.11%)安の1975.25。出来高は概算で12億0199万株。東証プライムの値上がり銘柄数は375、値下がり銘柄数は1393となった。東証マザーズ指数は752.75ポイント(11.59ポイント安)。
[2023年2月22日]
株探ニュース