【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、金融緩和継続期待で買い優勢 (2月24日)
日経平均株価
始値 27144.72
高値 27465.90(10:20)
安値 27128.32(09:02)
大引け 27453.48(前日比 +349.16 、 +1.29% )
売買高 12億3456万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆0339億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は349円高と3日ぶり反発、買い優勢の展開に
2.前日のニューヨーク市場は半導体関連などハイテク株が堅調
3.次期日銀総裁候補の植田氏の衆院・所信聴取での発言を好感
4.レーザーテクや東エレクといった半導体関連株に見直し買い
5.金融緩和継続への期待で三井不など不動産株が底堅く推移
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比108ドル高と3日ぶりに反発した。エヌビディア<NVDA>の好決算を受けハイテク株を中心に買い戻しが優勢となった。
休場明けの東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに急反発。日銀の次期総裁候補である植田和男氏の発言を受け、金融緩和継続への期待が膨らみ買いが優勢となった。
前日の米株式市場では、半導体大手エヌビディアの好決算を背景にハイテク株が堅調。NYダウやナスダック指数が上昇した。これを受け、東京市場でも日経平均は値を上げてスタートした。この日の午前には、市場が注目していた日銀総裁候補の植田氏の衆院での所信聴取があった。同氏は「日銀の金融政策は適切」と述べ、金融緩和を継続する姿勢を示した。これを受け、日経平均は300円を超える上昇となった。前場には一時は軟化する場面があったが、イベント通過への安心感から後場には再び買いが優勢となり堅調に取引を終えた。
個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>といった半導体関連株が値を上げ、ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>が高い。ソニーグループ<6758>やキーエンス<6861>、SMC<6273>が買われた。日本郵船<9101>や商船三井<9104>といった海運株も堅調。金融緩和への継続期待で三井不動産<8801>や三菱地所<8802>といった不動産株も買われた。
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>といった大手銀行株は下落し、日本製鉄<5401>やJFEホールディングス<5411>、トヨタ自動車<7203>、任天堂<7974>が値を下げた。武田薬品工業<4502>やリクルートホールディングス<6098>、三菱商事<8058>が軟調だった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、アドテスト <6857>、ファナック <6954>、TDK <6762>、SMC <6273>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約203円。うち109円は東エレク1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、中外薬 <4519>、ダイキン <6367>、武田 <4502>、住友鉱 <5713>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約23円。
東証33業種のうち上昇は24業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)電気機器、(3)不動産業、(4)機械、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)銀行業、(2)医薬品、(3)鉄鋼、(4)非鉄金属、(5)鉱業。
■個別材料株
△神戸物産 <3038> [東証P]
1月営業利益6%減も前月比で改善。
△スタティアH <3393> [東証P]
配当方針変更に伴い23年3月期配当予想を上方修正。
△ガンホー <3765> [東証P]
いちよし証券がレーティングを引き上げ。
△サスメド <4263> [東証G]
不眠障害治療用アプリの欧州特許取得を材料視。
△ニチレキ <5011> [東証P]
100万株を上限とする自社株買いを実施へ。
△タメニー <6181> [東証G]
TMSHDとの資本・業務提携を強化。
△A&Dホロン <7745> [東証P]
機関投資家の買い需要追い風に半導体関連の出世株に。
△東エレク <8035> [東証P]
米エヌビディア<NVDA>の急騰が追い風。
△都築電 <8157> [東証P]
23年3月期業績及び配当予想を上方修正。
△リリカラ <9827> [東証S]
リバーフィールドが11.03%保有で需給思惑働く。
▼シダー <2435> [東証S]
今期一転最終赤字に下方修正し無配に。
▼3DM <7777> [東証G]
今期営業赤字幅の拡大への修正を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)スタティアH <3393>、(2)旭ダイヤ <6140>、(3)ニチレキ <5011>、(4)アドテスト <6857>、(5)クリナップ <7955>、(6)加藤製 <6390>、(7)ディスコ <6146>、(8)東エレク <8035>、(9)新日本科学 <2395>、(10)三菱紙 <3864>。
値下がり率上位10傑は(1)USENHD <9418>、(2)Dmミックス <7354>、(3)テノ.HD <7037>、(4)インテージH <4326>、(5)エムアップ <3661>、(6)オーバル <7727>、(7)富山第一銀 <7184>、(8)アイピーエス <4390>、(9)T&K <4636>、(10)日本アクア <1429>。
【大引け】
日経平均は前日比349.16円(1.29%)高の2万7453.48円。TOPIXは前日比13.15(0.67%)高の1988.40。出来高は概算で12億3456万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1333、値下がり銘柄数は441となった。東証マザーズ指数は748.84ポイント(3.91ポイント安)。
[2023年2月24日]
株探ニュース