話題株ピックアップ【夕刊】(3):サイエンスA、ラサ商事、アジアパイル

注目
2023年2月27日 15時24分

■サイエンスアーツ <4412>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

サイエンスアーツ<4412>がストップ高。この日、同社のデスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」が、リアルネットワークス(東京都渋谷区)のAI顔認証「SAFR(セイファー)」と連携すると発表しており、好材料視された。「SAFR」は認証速度が速いことで多数の人物の瞬時の識別を実現し、自動改札・入館ゲートなどでの認証を渋滞なく可能にするAI顔認証プラットフォーム。今回の連携により、「Buddycom」のライブキャスト機能使用時に映像をリアルタイムにAI解析することで、人物の特定が可能になり、特定結果はグループのメンバーへ音声でリアルタイムに通知する。なお、サイエンスAでは、4月3日から連携機能を試験提供するとしている。

■ヤマウホールディングス <5284>  1,030円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

ヤマウホールディングス<5284>がストップ高。前週末24日の取引終了後、23年3月期の期末一括配当予想を30円から58円に増額修正したことが好感された。なお、前期実績は65円(普通配当30円、特別配当35円)だった。

■ラサ商事 <3023>  1,601円  +216 円 (+15.6%)  本日終値

ラサ商事<3023>が急反発し昨年来高値を更新。前週末24日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を286億円から296億円(前期比5.5%減)へ、営業利益を23億円から28億円(同9.8%増)へ、純利益を17億5000万円から21億円(同4.3%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を29円から39円へ引き上げたことが好感された。資源・金属素材関連事業で、取り扱い原料の相場価格上昇に伴う増収が見込まれることにくわえて、産機・建機関連事業で国内・海外ともにポンプの販売が好調に推移する見込みであることが要因としている。なお、年間配当は68円(前期50円)となる予定だ。

■アジアパイル <5288>  743円  +73 円 (+10.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

アジアパイルホールディングス<5288>は急騰。同社はコンクリートパイル製造及び施工で業界首位級の実力を持つ。国内だけでなく、ベトナムを中心にアジアで幅広く活躍の場を広げ、持続可能な開発目標いわゆるSDGsへの取り組みにも前向きに取り組んでいる。業績は足もと急拡大基調にあり、23年3月期営業利益は期初予想を大幅に増額して前期比2.7倍の60億円を見込み、過去最高利益を更新する見通しだ。そうしたなか、前週末24日取引終了後、今期の配当計画の見直しを発表し、従来計画に10円増額となる年30円とすることを発表、これを材料視する買いを呼び込む形となった。

■SEMITEC <6626>  9,810円  +900 円 (+10.1%)  本日終値

SEMITEC<6626>が急反発。前週末24日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を4株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、投資家やグループ社員などに投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大と市場流動性の向上を図るのが狙い。効力発生日は4月1日。

■モビルス <4370>  705円  +54 円 (+8.3%)  本日終値

モビルス<4370>が大幅高で4日ぶりに反発。午前10時ごろ、神奈川県茅ケ崎市のLINE公式アカウントに、同社の自治体向けソリューション「情報配信サービス(MOBI CAST)」を提供すると発表しており、好材料視された。提供する「情報配信」は、利用者の個々のニーズに合わせた情報を配信することで、より効率的な情報発信を可能とするセグメント配信システム。LINE公式アカウントには「1つの公式アカウントにつき、Webhookを用いたシステム接続は標準で1つまで」というルールがあるが、「MOBI CAST」はWebhookを用いずにセグメント情報配信を行うことができ、将来的な拡張性にも対応することができるとしており、利用者は公式アカウントと友だちになると、子育てや防災、ごみ収集日に関する情報など、利用者が希望する情報を事前に登録し、必要な情報のみLINEで受け取ることができるとしている。

■セキュア <4264>  1,239円  +89 円 (+7.7%)  本日終値

セキュア<4264>が後場急伸。正午ごろ、リテールDXの第2弾として、AI技術とデジタルサイネージが搭載された「AI商品棚」と、LINEアプリ上に顔認証機能付き「デジタル会員証」を開発したと発表しており、好材料視された。「AI商品棚」は、自社で運営する未来型無人化店舗「SECURE AI STORE LAB」での研究開発で培ったノウハウを元に開発した、顔認証技術、画像処理カメラやセンサー、デジタルサイネージが搭載された商品棚。一方の「デジタル会員証」はコミュニケーションアプリ「LINE」上で動作する顔認証機能付き「デジタル会員証」で、会員数の増減にも柔軟に対応できるスケーラビリティを担保したのが特徴という。また、同ソリューションを活用した消費者とブランドをつなぐ新サービス「SECURE Marketplace」構想を併せて、2月28日から3月3日に開催される「リテールテック JAPAN」で参考展示するとしている。

■カノークス <8076>  1,768円  +111 円 (+6.7%)  本日終値

カノークス<8076>が高値を更新した。前週末24日の取引終了後、記念配当の実施を発表し、材料視されたようだ。23年3月期の期末配当予想は、これまでの普通配当45円に東証スタンダード市場への上場に伴う記念配当5円を加えて50円(前期末比10円増配)に見直す。年間配当予想は90円から95円(前期比15円増配)に増額修正した。

■ジーニー <6562>  1,611円  +97 円 (+6.4%)  本日終値

ジーニー<6562>は後場急伸し、昨年来高値を更新した。午後1時、メディア向け広告プラットフォーム事業を展開する米Zeltoの株式を追加取得し、子会社化すると発表。事業拡大を期待した買いが集まったようだ。取得価額は概算で合計67億400万円。これにあわせ、ジーニーは国内金融機関1行から60億円を借り入れる。融資実行日は2月28日の予定。同社は2016年8月にZeltoの一部株式を取得していたが、完全子会社化により海外事業の強化につなげる。23年3月期の連結業績への影響は現在精査中とし、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとした。

■アーレスティ <5852>  596円  +35 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

アーレスティ<5852>が続伸、前週末に続き昨年来高値更新となった。時価は2019年12月以来約3年2カ月ぶりの高値圏に浮上した。同社株の600円台手前の水準は戻り売り圧力の強さが意識されやすい水準だが、600円台に入ると株式需給面から上値が軽くなる。自動車向けを中心とするダイカスト大手で、事業提携などを含めた電気自動車(EV)シフトに対応した経営戦略にも前向きに取り組んでいる。PBR0.25倍と会社解散価値の4分の1の低い水準に放置されており、株価見直しの動きが顕在化している。なお23年3月期は営業損益が15億円(前期は24億2200万円の赤字)と黒字転換を見込んでおり、業績面でも回復色が強い。

●ストップ高銘柄

伏木海陸運送 <9361>  1,777円  +300 円 (+20.3%) ストップ高   本日終値

アースインフィニティ <7692>  6,170円  +1,000 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値

ヘッドウォータース <4011>  7,200円  +1,000 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

フレンドリー <8209>  640円  -150 円 (-19.0%) ストップ安   本日終値

プライム・ストラテジー <5250>  3,130円  -700 円 (-18.3%) ストップ安   本日終値

以上、2銘柄

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