米国株見通し:弱含みか、金融引き締め長期化観測で
(13時40分現在)
S&P500先物 3,941.25(-15.25)
ナスダック100先物 11,901.25(-60.50)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は50ドル高。米金利高は高水準を維持し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
1日の主要3指数はまちまち。S&Pとナスダックは終盤の戻りが限定的だったが、ダウは小幅ながら持ち直し5ドル高の32661ドルで取引を終えた。注目のISM製造業景況感指数は47.7と前回から改善したものの、好不況の節目である50を4カ月連続で下回った。ただ、仕入れ価格指数は2カ月連続で上向き、引き締め長期化への思惑が長期金利を押し上げた。それを受けハイテクを中心に売り優勢となり、指数を押し下げた。
本日は弱含みか。インフレ鎮静化への期待感が徐々に後退するなか、雇用関連統計では賃金の動向が材料視される。今晩の10-12月期非農業部門労働生産性の改定値は速報値から下方修正の見通しで、労働コストの観点からFRBの物価高抑制に向けた政策を後押しする材料になりそうだ。その際には長期金利の一段高が見込まれ、ハイテク関連を引き続き下押ししよう。景況感の悪化も警戒され、幅広い売りにつながる可能性もあろう。
《TY》