話題株ピックアップ【昼刊】:エネチェンジ、邦チタ、神戸鋼

注目
2023年3月7日 11時39分

■ENECHANGE <4169>  1,415円  +199 円 (+16.4%)  11:30現在

ENECHANGE<4169>が3連騰している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「東京都が電気自動車(EV)充電器の増設に本腰を入れる。2年後に全国で初めて新築マンションへの設置を義務付けるのに先立ち、2023年度は中古マンション向けの補助上限を2倍超に引き上げる」と報じられたことを受けて、マンション向けにEV充電器の設置から運営までをトータルでサポートする同社に、関連銘柄の本命と見る買いが入っているようだ。同社の「EV充電エネチェンジ」は既に宿泊施設やゴルフ場などへの導入実績も多く、昨年11月からはマンション充電市場にも参入。充電完了後に車を置きっ放しにしているユーザーに対してペナルティ課金を設定するなどのサービスもあり、マンションへの導入に力を入れている。

■東邦チタニウム <5727>  2,382円  +301 円 (+14.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

東邦チタニウム<5727>が急反発。北米の主要顧客に対する2023年の暦年のスポンジチタンの販売価格交渉に関し、前年と比べドルベースで約20%の値上げで決着したと一部で報じられた。業績へのポジティブな影響を期待した買いが集まったようだ。需給がひっ迫するなか、コスト転嫁の要請が受け入れられた格好という。

■ステラ ケミファ <4109>  2,985円  +320 円 (+12.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

ステラ ケミファ<4109>が大幅高。経済産業省が6日、「日韓両国政府は、輸出管理に関する日韓間の懸案事項について、双方が2019年7月以前の状態に戻すべく、関連の二国間の協議を速やかに行っていく」と発表した。これに向けて、両国間の輸出管理政策対話を近く開催するという。対韓輸出管理を巡っては、日本は2019年7月からフッ化水素などの半導体材料の手続きを厳格化する措置を実施している。経産省の発表を受け、この日の株式市場ではフッ化水素を生産するステラケミに厳格化措置の解除を期待した思惑的な買いが向かっている。

■ステムリム <4599>  983円  +82 円 (+9.1%)  11:30現在

ステムリム<4599>が急伸。6日の取引終了後、塩野義製薬<4507>へ導出済みの再生誘導医薬開発品「レダセムチド」について、弘前大学で実施した変形性膝関節症の患者を対象とする第2相試験において主要評価項目を達成したと発表した。これを材料視した買い注文が入ったようだ。重篤な有害事象や本剤との関連性が認められると判定された副作用は認められず、安全性についても確認されたという。

■東光高岳 <6617>  2,495円  +160 円 (+6.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

東光高岳<6617>が大きく買い先行で始まったほか、モリテック スチール<5986>、シンフォニア テクノロジー<6507>など電気自動車(EV)の充電器分野に展開する企業に物色人気が集まっている。東京都がEV充電器の増設に本腰を入れるとの報道が株価を刺激している。7日付の日本経済新聞によると「(EV充電器を)2年後に全国で初めて新築マンションへの設置を義務付けるのに先立ち、2023年度は中古マンション向けの補助上限を2倍超に引き上げる。30年時点で都内マンションに設置済みのEV充電器を6万基と、21年度末時点の150倍に増やす計画を掲げる」としており、関連メーカーにとっては収益機会の拡大につながるとの思惑が買いを引き寄せている。

■オンワード <8016>  362円  +21 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

オンワードホールディングス<8016>が大幅高で4連騰。昨年来高値を更新した。6日の取引終了後に2月の月次売上概況を発表した。既存店売上高は前年同月比34.7%増と、大幅な増収となったことを好感した買いが集まったようだ。全店ベースでは同30.0%増となった。前年同月に実施された行動制限がなく、実店舗への来客数が大幅に増加した。ワンピースやブラウス、スプリングコートなど春物商品の販売が伸長したほか、「KASHIYAMA」ブランドのオーダーメイドスーツの販売が就職活動用を中心に大幅に増加したという。

■神戸製鋼所 <5406>  1,066円  +50 円 (+4.9%)  11:30現在

神戸製鋼所<5406>が5連騰。昨年来高値を連日で更新した。大和証券が6日、鉄鋼・非鉄・電線セクターの個別銘柄の投資判断について、神戸鋼株に関しては「3(中立)」から「2(強気)」に引き上げた。同証券は高炉メーカーを巡り、値上げの進展に加え、在庫循環や鋼材需要の観点で現在が当面のボトムと判断。カバレッジ全銘柄間の相対比較などを考慮したうえで、神戸鋼に対しては、鉄鋼事業や電力事業を中心とした実質増益と増配の方向感などを改めて評価し、投資判断を見直した。また、同社株の今後半年から1年程度の目標株価を1130円に引き上げた。

■円谷フィHD <2767>  4,360円  +115 円 (+2.7%)  11:30現在

円谷フィールズホールディングス<2767>が大幅反発し昨年来高値を更新している。6日の取引終了後、3月21日を基準日として1株を2株へ株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上を図ることが目的という。

■青山商事 <8219>  1,002円  +11 円 (+1.1%)  11:30現在

青山商事<8219>が反発している。午前10時30分ごろに発表した2月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェア事業の既存店売上高が前年同月比19.7%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。スーツやフォーマルなどが好調だったという。なお、全店売上高は同18.0%増だった。

■TREホールディングス <9247>  1,593円  +14 円 (+0.9%)  11:30現在

TREホールディングス<9247>は8連騰。東京証券取引所が6日の取引終了後、同社株を7日付で貸借銘柄に選定すると発表した。株式の流動性向上による売買活性化への期待から買いが入ったようだ。また、日本証券金融も7日約定分から同社株を貸借銘柄に追加している。

■三菱UFJ <8306>  976円  +3.5 円 (+0.4%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株がやや買い優勢の展開となっている。今週末10日に予定される日銀金融政策決定会合の結果発表と黒田日銀総裁の任期中最後の記者会見にマーケットの関心が高い。国内でもインフレ懸念が高まるなか、イールドカーブ・コントロールの解除もしくは許容変動幅の拡大などの金融政策修正に対する思惑が一部にある。一方、市場では「今月3日に発表された2月の都区部CPI上昇率が前月(1月)と比較して鈍化したこともあって、緩和策からの方向転換を急がないとの見方が強まっている」(中堅証券ストラテジスト)とする声もあり、強弱観が対立している。ただ、指標面からメガバンクは低PBR是正の流れに乗り下値抵抗力を発揮しやすく、配当権利取り狙いの買いも株価に浮揚力を与えているもようだ。

■三菱重工業 <7011>  5,004円  -93 円 (-1.8%)  11:30現在

三菱重工業<7011>が売り優勢の展開。この日午前10時37分に種子島宇宙センターから発射された日本の主力新型ロケット「H3」初号機について、機体に指令破壊信号が送信されて打ち上げに失敗したことが複数のメディアで報じられている。これを受け、同ロケットの開発に携わった実績がある企業を含め、宇宙開発関連株の一角に売りが出ている。三菱重やIHI<7013>のほか、セック<3741>のほか、INCLUSIVE<7078>などが安い。

■セリア <2782>  2,621円  -47 円 (-1.8%)  11:30現在

セリア<2782>が4日ぶりに反落した。6日の取引終了後に2月度の月次売上高について発表。既存店売上高は前年同月比で1.0%減となった。2カ月連続で前年を下回ったことを嫌気した売りが出たようだ。既存店の客数は同1.0%増。客単価は同1.9%減となった。全社ベースの売上高は同3.4%増で、出店数は9、退店数は4だった。

■ダイワ通信 <7116>  2,020円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   11:30現在

ダイワ通信<7116>がストップ高の2020円に買われている。6日の取引終了後、回転寿司コンベア機を手掛ける石野製作所(石川県金沢市)の協力の下、AIカメラを活用した迷惑行為検知AIカメラシステムの企画・開発に着手すると発表したことが好感されている。回転寿司店舗での迷惑行為を撮った動画をSNSに投稿する問題が相次いでいることを受けて着手するもので、回転寿司店舗にAIカメラを設置して実証実験を行い、画像認識及び行動分析機能を用いた通知システムの企画・開発を進めるという。更に、迷惑行為を未然に防ぐことを目的としたAIカメラと回転寿司コンベア機との連携による警告システム、またその他飲食店舗でも活用できる迷惑行為防止AIカメラシステムの企画開発にも取り組むとしている。なお、同件による23年3月期業績に与える影響は軽微としている。

■安永 <7271>  1,295円  +255 円 (+24.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

安永<7271>が新値街道をまい進。連日の急騰劇でマーケットの注目を集めている。前週1日と2日に連続ストップ高に買われた後、週末3日は上昇一服となったものの小幅安にとどめ、前日は3度目のストップ高で4ケタ大台に乗せていた。東京都が新築マンションや中古マンションへの設置を軸に電気自動車(EV)充電器の増設に本腰を入れる構えにあるが、国内でもインフラ拡充により今後EVの普及が加速する可能性が出てきた。「昨年6月に発売した日産自動車<7201>の軽EV『サクラ』は既に4万台近い受注を獲得しているもようで、EVは以前と比べかなり身近なものになりつつある」(中堅証券ストラテジスト)とし、株式市場でも関連銘柄に再び物色の矛先が向いている。そのなか、安永は中期経営戦略として次世代パワー半導体やリチウムイオン電池など二次電池などへの展開を図っているほか、インバーターハウジングやトランスアクスルケースなど電動化領域でも実績が高く、EV関連銘柄の一角として存在感を高めている。

■エーアイ <4388>  692円  +100 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

エーアイ<4388>がカイ気配スタートで水準を切り上げている。株価は600円近辺で底ばいの動きを続けてきたが、目先買い注文が集中し一気に上放れる展開に。同社は前日取引終了後に「ChatGPT」と、パーソナル人工知能(AI)の開発を手掛けるオルツ社の大規模自然言語処理モデル「LHTM―2」を活用した法人向けサービス提供の実証実験を開始することを発表した。これを材料視する買いを呼び込んでいる。ここ株式市場ではAI関連株が相次いで人気化の経緯をたどっており、音声認識エンジンの開発販売を手掛ける同社株もその流れに乗る形となった。

●ストップ高銘柄

冨士ダイス <6167>  929円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   11:30現在

BTM <5247>  5,400円  +700 円 (+14.9%) ストップ高   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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