話題株ピックアップ【夕刊】(1):共立メンテ、高島屋、双日

注目
2023年3月8日 15時12分

■共立メンテナンス <9616>  5,690円  +290 円 (+5.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

共立メンテナンス<9616>は続急伸した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日、共立メンテの目標株価を5500円から6200円に引き上げた。レーティングは「ホールド」を据え置く。23年3月期第3四半期累計(22年4~12月)の営業利益が市場予想を下回った背景には、10~12月期のリゾートの稼働率が会社計画を大きく上回った結果、リネン代や室内清掃費などの変動費が増加したことが主因で、需要の強さが短期的に裏目に出たと指摘する。今後は稼働率よりも客室平均単価を重視する運営に注力する方針のため、来期以降、状況は好転すると期待する。同証券による23年3月期の営業利益の予想を、これまでの75億円から85億円に増額修正している。

■JKホールディングス <9896>  1,204円  +56 円 (+4.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

JKホールディングス<9896>は4日続伸。7日の取引終了後、上限を165万株(発行済み株数の5.53%)、または18億9420万円とする自社株を8日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表。今朝、161万4000株(総額18億5287万2000円)を取得した。あわせて、自社株80万株(発行済み株数の2.51%)を3月24日付で消却すると発表しており、これらを好感する買いが入った。なお、消却後の発行済み株数は3104万16株となる予定だ。

■高島屋 <8233>  2,016円  +86 円 (+4.5%)  本日終値

高島屋<8233>が新値街道に復帰したほか、エイチ・ツー・オー リテイリング<8242>も昨年来高値更新、三越伊勢丹ホールディングス<3099>や丸井グループ<8252>といった百貨店株が軒並み高に買われた。ここ水際規制の緩和で中国人観光客なども加わり、インバウンド需要が一段と増勢基調にある。国内の小売関連セクターの中でも高額商品を販売する百貨店にとって、訪日客の購買需要は強力な追い風となる。来週15日には2月の訪日外客数が発表される予定で、これを先取りする形で幅広く買いを呼び込んでいる。

■双日 <2768>  2,805円  +80 円 (+2.9%)  本日終値

双日<2768>が連日で昨年来高値を更新した。7日、同社と金属鉱物資源機構(JOGMEC)が、2011年に共同で設立した日豪レアアース(JARE)を通じ、オーストラリアのライナス社へ総額2億豪ドル相当の追加出資を決定したと発表した。また、今回の出資に伴い、ライナスが生産するマウント・ウェルド鉱山由来のジスプロシウム及びテルビウムの最大65%を日本向けに供給する契約を締結した。電気自動車(EV)や風力発電のモーター用磁石などに用いられるレアアースの需要が高まるなか、今後の業績への好影響を期待した買いが集まったようだ。今回の契約は、日本企業が参画する鉱山からの重希土類の一貫生産プロジェクトにおける初の日本向け供給契約となるという。軽希土類に加え、重希土類の日本市場向けの供給を可能にし、日本の需要家への安定供給を目指すとしている。

■日本道路 <1884>  7,360円  +160 円 (+2.2%)  本日終値

日本道路<1884>が高い。午後1時30分ごろ、23年3月期に記念配当100円を実施すると発表しており、これが好感された。投資有価証券売却益を特別利益に計上したことによる一時的な収益に対応する還元として行う。年間配当額は従来予想の普通配当180円とあわせ、280円(前期210円)となる見通し。

■Gセキュリ <4417>  5,950円  +120 円 (+2.1%)  本日終値

グローバルセキュリティエキスパート<4417>が3日続伸。岩井コスモ証券は7日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は7500円とした。同社は中堅・中小企業を主要顧客として、サイバーセキュリティーに関する教育サービスなどを展開。中堅・中小企業のサイバーセキュリティー対策余地は大きく、行政や民間企業でのサイバーセキュリティー人材育成需要も追い風となっている。23年3月期の連結営業利益は前期比59.3%増の7億100万円への最高益が見込まれているが、同証券では24年3月期の同利益は10億5000万円と一段の増益を予想している。

■ニトリホールディングス <9843>  15,605円  +240 円 (+1.6%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が反発。JFEホールディングス<5411>が7日の取引終了後、JFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)の土地の一部をニトリHD傘下のニトリに売却すると発表したことが好感された。JFEスチールは23年9月を目途に京浜地区の高炉等設備の休止を予定しており、それに伴い立地する扇島エリアやその周辺エリアの土地利用転換を検討している。今回売却するのは、現在倉庫として賃貸している扇町エリアの土地20万7913平方メートルで、売却益は450億円程度としている。

■オートバックスセブン <9832>  1,488円  +21 円 (+1.4%)  本日終値

オートバックスセブン<9832>は5日続伸し昨年来高値を更新。7日の取引終了後に発表した2月度の月次売上概況(速報)で、国内既存店売上高が前年同月比0.3%増となり、15カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。土日祝日日数は前年より1日少なかったものの、既存車のメンテナンス需要を背景に量り売りオイルやプライベートブランドオイルが好調で、金額・数量ともに伸長したことが寄与した。また、車買取・販売は業販、小売がともに好調に推移した。

■テクノプロH <6028>  3,740円  +30 円 (+0.8%)  本日終値

テクノプロ・ホールディングス<6028>が5日続伸。7日の取引終了後、傘下のテクノプロの社内カンパニーであるテクノプロ・R&D社が、iPS細胞由来の再生医療等製品の開発事業などを行うオリヅルセラピューティクス(神奈川県藤沢市)と、iPS細胞関連技術を用いたサービス提供に関する業務提携に合意したと発表しており、好材料視された。テクノプロ・R&D社は化学・ バイオの研究開発や受託試験に特化した事業を手掛けており、今回の業務提携により、オリヅルセラピューティクスが強みとするiPS細胞技術(iPS細胞の分化誘導技術と各種解析技術など)をテクノプロ・R&D社が活用することでサービスの高度化の実現を目指すという。また、それを広範な顧客基盤に対して提供することでiPS細胞技術の社会への更なる浸透と創薬研究や再生医療研究領域における利用促進を図るとしている。

■村田製作所 <6981>  7,653円  +51 円 (+0.7%)  本日終値

村田製作所<6981>が反発。この日、フランスの生産子会社ムラタ・インテグレーテッド・パッシブ・ソリューションズ社が、シリコンキャパシタの生産能力を拡大するため200ミリウエハーの生産ラインを新設すると発表しており、好材料視された。既存の建物のなかに新設する予定で、今春から新設の準備を開始するとしている。

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