話題株ピックアップ【夕刊】(3):シキノHT、ユニバンス、アイサンテク
■シキノハイテック <6614> 3,705円 +450 円 (+13.8%) 本日終値
シキノハイテック<6614>が大幅高。2月末に3670円の昨年来高値形成後、いったん調整局面に入ったが、25日移動平均線との上方カイ離修正を経て再び急速に買い戻される展開。新値街道への復帰を目前に捉えている。市場では「日の丸半導体新会社ラピダスの北海道・千歳工場建設の話がまとまったあたりから、米国市場主導ではなく日本の半導体関連に買いが集まるようになってきた」(中堅証券ストラテジスト)とする。半導体関連株への物色意欲は旺盛で、主力どころは先物絡みのインデックス売買の影響を受けやすいが、全体指数の影響を受けにくい中小型株にはピンポイントで投資マネーが入りやすくなっているようだ。そうしたなか、半導体テスターの開発や、LSI設計・開発を手掛ける同社株もその一角として投資マネーが食指を動かしている。車載向け半導体の検査装置が好調で、世界的な電気自動車(EV)シフトで市場拡大が見込まれるパワー半導体分野に注力姿勢を明示しており、来期以降も増収増益路線が続くとみられている。
■ユニバンス <7254> 463円 +46 円 (+11.0%) 本日終値
ユニバンス<7254>は続急伸。ミッションやアクスルを主力製品として手掛ける自動車部品会社だが、世界的な電気自動車(EV)シフトを背景に、同分野に照準を合わせた経営戦略を進める。そのなか、モーターやインバーター、車軸などをコンパクトに統合した電動車向け駆動装置「eアクスル」の開発に期待が大きい。共同開発体制にあるヤマハ発動機<7272>とは電動スーパースポーツカー向けeアクスルを年内にも実験的に実装する方向にある。株価指標面ではPBRが依然として0.5倍前後と会社解散価値の半値水準にあることで水準訂正期待が募っている。
■アイサンテクノロジー <4667> 2,409円 +219 円 (+10.0%) 本日終値
アイサンテクノロジー<4667>が大幅に4日続伸し、新値追いとなっている。同社は7日、茨城県つくば市のつくば駅周辺で、通院用の自動運転車の実証実験に参加したことを発表しており、これが株価を刺激したようだ。同社は自動運転カート運用の分野で同実証実験に協力。2人乗りのゴルフカート型の自動運転車両を駅前のペデストリアンデッキで運行し、あらかじめ設定されたルートに沿って進み、自動運転車両の上部や前後に付けたセンサーで歩行者の動きを感知すると止まる仕様で運行したという。
■買取王国 <3181> 1,031円 +93 円 (+9.9%) 本日終値
買取王国<3181>が続伸。7日の取引終了後に発表した2月度の月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比19.7%増と12カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。ファッション、トレカ、工具をはじめとして、ほとんどの商材が順調に推移した。これにより、2月単月の売上高としては過去最高を記録したという。
■メディア総研 <9242> 1,701円 +134 円 (+8.6%) 本日終値
メディア総研<9242>が急反発。7日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(22年8月~23年1月)業績について、営業利益が1億9300万円から2億2800万円(前年同期比10.1%増)へ、純利益が1億3500万円から1億5800万円(同15.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。売上高は6億2600万円の従来予想に対して6億1700万円(同21.9%増)とほぼ計画通りで着地したものの、学生就活イベントの原価が予想より抑えられたことで売上総利益率が向上したという。
■南陽 <7417> 2,305円 +143 円 (+6.6%) 本日終値
南陽<7417>が4連騰で昨年来高値を更新。7日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を27億円から29億円(前期比20.9%増)へ、純利益を18億5000万円から20億円(同15.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を73円から80円へ引き上げたことが好感された。売上高は390億円(同12.0%増)の従来見通しを据え置いたものの、主に建設機械事業において災害復旧工事需要が継続し、レンタル機械の稼働率が向上したことで利益は計画を上回るとしている。なお、年間配当予想は95円(前期82円)となる。
■アドソル日進 <3837> 1,634円 +69 円 (+4.4%) 本日終値
アドソル日進<3837>は5日続伸。7日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を11億2000万円から12億1000万円(前期比11.2%増)へ、純利益を7億8600万円から8億3000万円(同5.9%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を19円から20円へ引き上げたことが好感された。売上高は128億円(同4.5%増)の従来見通しを据え置いたものの、DX案件が事業領域を問わず拡大していることに加えて、ソリューション展開やコンサルティング案件が順調に拡大していることなどに伴い収益性が向上していることが要因としている。なお、年間配当予想は38円(前期36円)となる。
■リリカラ <9827> 513円 +20 円 (+4.1%) 本日終値
リリカラ<9827>は5日ぶりに反発した。7日の取引終了後、ティーケーピー<3479>の河野貴輝社長が代表者のリバーフィールド(東京都中央区)による保有比率が上昇したことが明らかになり、需給的な思惑をもとにした買いが入ったようだ。財務省に7日提出された変更報告書によると、有価証券の保有及び管理などを事業内容とするリバーフィールドによるリリカラ株式の保有比率は16.93%から18.31%に上昇した。保有目的は純投資。報告義務発生日は2月28日となっている。
■鳥貴族ホールディングス <3193> 2,073円 +59 円 (+2.9%) 本日終値
鳥貴族ホールディングス<3193>が続伸。7日の取引終了後に発表した2月度の月次報告で、既存店売上高が前年同月比2.7倍と高水準の増収基調が継続したことが好感された。客数が同2.6倍と増えたことが牽引したほか、客単価も同3.8%増となった。なお、15カ月連続で前年実績を上回ったことになる。
■アプリックス <3727> 144円 +4 円 (+2.9%) 本日終値
アプリックス<3727>が続伸。7日の取引終了後、同社の「Bluetooth Low Energyモジュール」の累計出荷台数が70万台を突破したと発表しており、好材料視された。同社の「Bluetooth Low Energyモジュール」は、これまで空気清浄機や浄水器などの顧客の製品や、手軽にビーコンを使ったサービスが開始できるロケーションビーコン「MyBeaconシリーズ」に搭載されている。同社では今後もモジュールを使用した製品やサービスを継続的に提供するとしている。
●ストップ高銘柄
トミタ電機 <6898> 3,740円 +700 円 (+23.0%) ストップ高 本日終値
東京通信 <7359> 3,790円 +700 円 (+22.7%) ストップ高 本日終値
高見サイ <6424> 1,638円 +300 円 (+22.4%) ストップ高 本日終値
アースインフィニティ <7692> 6,210円 +1,000 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
AIPF <7345> 554円 +80 円 (+16.9%) ストップ高 本日終値
など、16銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース