話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンケン、トレファク、TBSHD

注目
2023年3月9日 15時12分

■サンケン電気 <6707>  11,700円  +1,500 円 (+14.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

サンケン電気<6707>が大幅高で5連騰。パワー半導体の大手で、車載向けなどで高水準の需要を取り込んでおり業績は絶好調に推移している。23年3月期営業利益は前期比71%増の235億円と急拡大を見込み、大幅に過去最高更新となる見通し。市場では「パワー半導体は今後電気自動車(EV)向けで一段の成長が約束された市場で、同社の中期成長力に対する期待は大きい。直近では、三菱UFJモルガンが投資判断をBuyに引き上げ、目標株価を6800円から1万3300円に引き上げたことも追い風となっているが、時価は既に1万円を超えており、(目標株価とのカイ離が大き過ぎて)実勢に近づけたというのが本当のところだろう」(中堅証券ストラテジスト)という声が出ていた。それくらい株価の上昇ピッチが速いともいえる。時価は2006年1月につけた1万1600円(修正後株価)の上場来高値を約17年2カ月ぶりに上回り最高値更新となった。

■トレファク <3093>  1,328円  +94 円 (+7.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

トレジャー・ファクトリー<3093>は大幅高で4連騰。8日の取引終了後、2月の月次売上概況(単体)を発表した。既存店売上高は前年同月比13.6%増となった。前年同月と比べ休日が1日少ないなかにあっても高い伸びを示しており、堅調な業況を評価した買いが集まったようだ。全店ベースでは同26.1%増だった。月後半からの気温上昇で春物衣料の販売が順調に立ち上がるなど、衣料が好調だった。外国人観光客向けの販売が回復しブランド品も好調に推移した。

■ミズノ <8022>  3,740円  +250 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

ミズノ<8022>が大幅高で6日続伸し、連日で昨年来高値を更新した。きょう午後7時にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)日本代表チームの初戦である中国戦を控え、公式ユニホームサプライヤーである同社に物色人気が集中している。同社はレプリカユニホームをはじめ公式グッズを展開しており、日本チームの躍進が期待されるなかグッズ売り上げも好調と伝えられており、業績への貢献も期待されている。

■TBSホールディングス <9401>  1,935円  +108 円 (+5.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

TBSホールディングス<9401>が上値追い態勢を加速。野球の世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が8日、開幕した。注目される9日の日本の初戦・中国戦がTBS系列で放送されることから、これが株価を刺激する手掛かり材料となった。また、宇宙ベンチャー初のIPOとしてispace<9348>の上場が足もと話題を呼んでいるが、TBSHDはその大株主に名を連ねており、これも刺激材料として意識されているようだ。

■そーせいグループ <4565>  2,463円  +126 円 (+5.4%)  本日終値

そーせいグループ<4565>が続伸。東京証券取引所が8日、そーせいの市場区分を15日付でグロースからプライムへ変更すると発表した。これを受け、市場変更による投資家層の拡大や指数連動型の運用資金の流入を期待した買いが入った。同社は、Gタンパク質共役受容体「GPCR」を標的とした創薬技術に強みを持つバイオベンチャー。23年12月期見通しは非開示。前期実績は売上高155億6900万円(前の期比12.1%減)、純利益3億8200万円(同62.4%減)。

■タマホーム <1419>  3,700円  +150 円 (+4.2%)  本日終値

タマホーム<1419>が5連騰で最高値街道をまい進。1月下旬にマドを開けて買われて以降、一貫して上値指向を続けているが、ここにきて上げ足を加速している。首都圏郊外や地方を主要エリアとする注文住宅会社で低価格住宅の販売戦略で業績を伸ばしている。業績は売上高、利益ともに過去最高更新基調を継続中で、23年5月期は土地などを厳選した仕入れが功を奏して受注・引き渡しともに高水準、営業利益段階で前期比14%増の135億円を予想。株価が急速に切り上がっているにもかかわらず、時価換算の配当利回りは依然として4.6%前後と高い。株式需給面では空売り残高が高水準で直近信用倍率は0.1倍と買い戻しによる株価押し上げ効果も働いている。

■セブン&アイ <3382>  6,589円  +259 円 (+4.1%)  本日終値

セブン&アイ・ホールディングス<3382>が続伸し、連日で昨年来高値を更新した。この日の取引開始前、同社がグループ再編の一環として、傘下の「イトーヨーカ堂」について、店舗数の大幅な削減を盛り込んだ新たな合理化策の案をまとめ、9日の取締役会で協議を進める方針だとNHKが報じた。株式市場では収益力の強化に向けた前向きな動きとして受け止められ、投資家の買いを誘う要因となったようだ。報道によると、現在、全国に126ある店舗のうち、地方都市の採算性が低い店舗を中心に閉鎖や売却を行うなどの案が盛り込まれているという。専門店やネット通販との競合でイトーヨーカ堂の業績不振が続くなか、合理化により主力のコンビニエンスストア事業に経営資源を集中させる形だとしている。

■メルカリ <4385>  2,592円  +77 円 (+3.1%)  本日終値

メルカリ<4385>が上げ幅を拡大。9日、子会社のメルコインが暗号資産交換業を開始し、メルカリアプリ内でビットコインの売買ができる新サービスを同日より提供すると発表。これを材料視した買いが集まったようだ。金融機関からチャージした残高や、メルカリにおいて不用品を売って得た売上金やポイントを活用し、ビットコインを購入できるようになるという。登録料やサービス利用手数料などは無料としている。20歳未満と75歳以上の顧客は利用できない。

■小糸製作所 <7276>  2,426円  +71 円 (+3.0%)  本日終値

小糸製作所<7276>が3日ぶりに反発。大和証券が8日、同社株の投資判断について新規に「2(強気)」に設定した。目標株価は2600円。自動車用ランプメーカー各社がADB(配光可変型ヘッドランプ)の次を見据えた手を打ち始めているなか、小糸製はLiDAR(Light Detection and Ranging)での受注を拡大する可能性などが注目されていると指摘。PBR(株価純資産倍率)が低水準であるうえ、時価総額に占めるネットキャッシュの比率は40%と過去最高水準に上昇しており、中長期的な観点で投資魅力があるとした。同証券はあわせて、スタンレー電気<6923>株についても新規に「2」とし、目標株価は3200円に設定している。

■住友重機械工業 <6302>  3,450円  +95 円 (+2.8%)  本日終値

住友重機械工業<6302>が5日続伸。8日の取引終了後、西日本プラント工業(福岡市中央区)との共同企業体が、みやざきバイオマスリサイクル(宮崎県川南町)から10メガワット級鶏糞専焼発電設備のEPCを受注したと発表しており、好材料視された。26年4月の運転開始を予定しており、宮崎県内で発生する鶏糞を燃料として発電を行い、発電の過程で発生する焼却灰を肥料原料として活用するという。05年に納入した鶏糞発電設備の2号機となり、1号機の稼働実績が高く評価され、今回の採用に至ったとしている。

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