話題株ピックアップ【夕刊】(3):メタリアル、東邦金、ピアラ

注目
2023年3月9日 15時18分

■メタリアル <6182>  1,512円  +300 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値

メタリアル<6182>はストップ高。8日の取引終了後に子会社ロゼッタが新たな事業として、チャットGPTなどによるAI(人工知能)関連製品群を企業のビジネスソリューションとして活用するためのプラットフォーム「Metareal AI(メタリアル・エーアイ)」の提供を開始すると発表。これを材料視した買いが膨らんだ。多業種総合メタバースサービスを提供するMATRIX(東京千代田区)と共同で行う。ロゼッタの顧客向けに4月3日からベータ版の提供を行い、一般向けには5月31日からサービス提供を始める。同件の業績への影響について会社側では、直前連結会計年度の売上高の10%を超過する売上高増加が発生すると見込んでいる。

■東邦金属 <5781>  1,568円  +300 円 (+23.7%) ストップ高   本日終値

東邦金属<5781>が急騰。午後1時30分ごろ、新開発の異種金属接合法を用いた核融合炉用高熱負荷機器開発が重要マイルストーンを通過したと発表しており、好材料視された。東邦金と核融合科学研究所(岐阜県土岐市)は、核融合炉を構成する重要機器の1つであるダイバータの開発を共同で推進しているが、ダイバータには高い耐熱性能と除熱性能の両立が求められており、高融点金属であるタングステンと高熱伝導特性を有する銅合金を接合する技術の確立が不可欠となっている。研究グループは、従来のロウ付けなどの接合法に替わる、新たな異種金属接合技術を開発し、ダイバータや産業機器への応用を目指してきたが、今回、新開発の異種金属接合技術を用いて製作したダイバータが、高温プラズマ照射環境下での試験に成功し、同技術の高い信頼性が確認できたとしている。なお今後は、将来の核融合炉への実装を目指し、国内外の大型プラズマ実験装置における実験を計画しているという。

■ピアラ <7044>  645円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ピアラ<7044>が大幅高。8日の取引終了後、投資事業を行う子会社ピアラベンチャーズが運営するファンドが、HRテック事業を展開するHRクラウド(東京都千代田区)への投資を実行したと発表したことが好感された。HRクラウドは、採用に関する業務を一元的に管理するクラウド型サービス「採用一括かんりくん」と採用支援の2軸のサービスを提供する企業。今回の投資は「採用一括かんりくん」がサブスクリプション型のSaaSで、ピアラがこれまでメインでマーケティングを行ってきたコンシューマー向けサブスクリプション型ビジネスのマーケティング手法の多くを転用できることから、今後より高い成長が見込めると判断したことが要因。また、今回の投資をきっかけに互いの知見を生かすことで、双方の売り上げ拡大が期待できるとしている。

■INFORICH <9338>  10,500円  +1,500 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

INFORICH<9338>がストップ高。8日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を5株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで、株式の流動性を高め投資家により投資しやすい環境を整えるとともに、投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

■ビューティガレージ <3180>  3,980円  +470 円 (+13.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ビューティガレージ<3180>が4日ぶりに急反騰。同社はサロン向けに美容関連機器や化粧品の販売を行っているが、ネット経由の販売が好調で業績を押し上げている。8日取引終了後に発表した23年4月期第3四半期(22年5月~23年1月)決算は営業利益が前年同期比6%増の8億3400万円と増益を確保した。特に第3四半期単独(22年11月~23年1月)に限ると、同利益は前年同期比63%増と伸びが顕著となっており、これを評価する買いが流入する格好となった。

■Jテック・C <3446>  3,010円  +194 円 (+6.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

ジェイテックコーポレーション<3446>が4日ぶり反発。今週に入り調整色をみせていたが、目先売り物が一巡し75日移動平均線との上方カイ離修正を経て再浮上の兆しを見せている。理化学研究所向けを中心にナノレベルでも最先端を行く超高精度X線集光ミラーを納入。更に新規に立ち上げた機器開発事業では半導体向け次世代研磨装置を開発し、今後の展開に期待が高まっている。同社が技術的に開発に成功している次世代研磨装置は、多方面から引き合いが旺盛で、既に受注実績もある。CARE方式の研磨装置やプラズマ援用研磨装置など複数あり、今月末にはこれらの表面先端加工技術の紹介を目的としたプライベートセミナーを開催する予定にある。

■モビルス <4370>  792円  +50 円 (+6.7%)  本日終値

モビルス<4370>が反発。午後1時ごろ、同社とトランス・コスモス<9715>が、オリエントコーポレーション<8585>のチャットサポートにセキュア・コミュニケーション機能サポートツール「Secure Path(セキュアパス)」を提供したと発表。同ツールは、モビルスが独自開発した顧客対応におけるセキュリティー課題を解決するもの。これを利用することで、チャットサポートにおいて顧客の個人情報を安全にオペレーターが受け取ることができ、本人を特定した上での個別対応を行うことができるという。

■ダブルエー <7683>  2,980円  +164 円 (+5.8%)  本日終値

ダブルエー<7683>が大幅反発。8日の取引終了後、集計中の23年1月期連結業績について、売上高が173億9700万円から175億9800万円(前の期比12.1%増)へ、営業利益が9億100万円から11億8600万円(同14.4%増)へ、純利益が4億7900万円から6億8900万円(同2.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。ダブルエーで宣伝を強化した「跳べるパンプス」などの定番商品が好調に推移したほか、卑弥呼で新たに投入した商品カテゴリーが功を奏し新規顧客の獲得につながったことが寄与した。また、新型コロナウイルスの早期収束により香港子会社の回復が早まったことも貢献した。

■ミライアル <4238>  1,653円  +90 円 (+5.8%)  本日終値

ミライアル<4238>が大幅高で3日ぶりに反発。8日の取引終了後に発表した23年1月期連結決算が、売上高142億6500万円(前の期比22.3%増)、営業利益24億5700万円(同29.4%増)、純利益15億7000万円(同12.3%増)となり、従来予想の営業利益22億3000万円を上回って着地したことが好感された。旺盛な半導体需要の継続により、半導体ウエハー関連容器などが好調だった。また、生産性向上効果も利益を押し上げた。24年1月期は、通期予想は合理的な予想の算定が困難であるとして開示していないものの、第1四半期(2~4月)予想を発表。売上高40億円(前年同期比8.8%増)、営業利益7億円(同18.0%減)、純利益5億円(同17.0%減)を見込む。

■アイモバイル <6535>  1,288円  +32 円 (+2.6%)  本日終値

アイモバイル<6535>は後場上げ幅を拡大。午後0時15分ごろに第2四半期累計(22年8月~23年1月)連結決算を発表しており、売上高125億4700万円(前年同期比23.5%増)、営業利益31億2300万円(同4.4%減)となった。上期としては増収減益となったものの、営業利益が計画を8.0%上回り、11~1月期では営業利益は25億6600万円(同7.1%増)と過去最高の利益を確保したことが好感されている。インターネット広告事業は苦戦したものの、ふるさと納税事業で市場シェア獲得のための販促施策を実施し、計画を大幅に上回る新規会員と売上高を獲得したことが寄与した。なお、23年7月期通期業績予想は、売上高160億円(前期比14.8%増)、営業利益38億5000万円(同1.5%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄

エーアイ <4388>  1,392円  +600 円 (+75.8%) ストップ高   本日終値

大谷工業 <5939>  6,060円  +1,000 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値

光・彩 <7878>  6,150円  +1,000 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

マツモト <7901>  6,640円  +1,000 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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