【投資部門別売買動向】海外勢が現先合算で6994億円買い越す一方、個人は2082億円売り越す (3月第1週)
●海外勢が現物・先物合算で6994億円買い越す一方、個人は2082億円売り越す
東証が9日に発表した3月第1週(2月27日~3月3日)の投資部門別売買動向(現物)によると、週末に米金融当局者のハト派発言による米株高が好感され日経平均株価が前週末比473円高の2万7927円と3週ぶりに反発したこの週は、証券会社の自己売買が6週連続で買い越した。買越額は3418億円と前週の1641億円から拡大した。自社株買いが中心とみられる事業法人は48週連続で買い越し、買越額は359億円だった。
一方、個人投資家は2週ぶりに売り越し、売越額は2082億円だった。前週は887億円の買い越し。海外投資家は2週連続で売り越し、売越額は994億円と前週の2263億円から縮小した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向では日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計で7週連続の買い越しとなった。買越額は7989億円と前週の2264億円から急拡大した。現物と先物の合算でも8週連続で買い越し、買越額は6994億円だった。年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行は16週連続で売り越し、売越額は515億円だった。
日経平均が3週ぶりに反発する中、海外投資家が現物・先物合算で6994億円買い越す一方、個人投資家は2082億円売り越した。
■投資部門別売買代金差額 (2月27日~3月3日)
東証・名証2市場の内国普通株式市場の合計[総合証券ベース(全51社)]
※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し
海外投資家 信託銀行 個人合計 [ 現金 信用 ] 日経平均 ( 前週比 )
3月 ―――
第1週 ▲994 ▲515 ▲2,082 [ ▲2,516 434 ] 27,927円 ( +473 円)
2月 ―――
第4週 ▲2,263 ▲1,339 887 [ 278 609 ] 27,453円 ( -59 円)
第3週 2,331 ▲1,519 ▲688 [ ▲1,324 636 ] 27,513円 ( -157 円)
第2週 1,864 ▲1,758 ▲703 [ ▲1,482 778 ] 27,670円 ( +161 円)
第1週 ▲67 ▲1,739 683 [ ▲228 912 ] 27,509円 ( +126 円)
1月 ―――
第4週 3,037 ▲1,933 ▲3,991 [ ▲3,108 ▲882 ] 27,382円 ( +829 円)
第3週 987 ▲1,200 ▲128 [ ▲506 377 ] 26,553円 ( +434 円)
第2週 1,705 ▲1,196 ▲598 [ ▲812 214 ] 26,119円 ( +145 円)
第1週 ▲640 ▲50 2,410 [ 1,632 778 ] 25,973円 ( -120 円)
12月 ―――
第4週 1,782 ▲62 ▲307 [ ▲1,100 792 ] 26,094円 ( -140 円)
第3週 ▲2,418 ▲419 2,788 [ 1,178 1,610 ] 26,235円 ( -1291 円)
第2週 ▲164 ▲1,003 1,287 [ ▲662 1,950 ] 27,527円 ( -373 円)
第1週 ▲797 ▲1,477 568 [ 80 488 ] 27,901円 ( +123 円)
11月 ―――
第5週 ▲101 ▲3,628 5,245 [ 2,583 2,661 ] 27,777円 ( -505 円)
第4週 4,029 ▲200 ▲5,367 [ ▲4,806 ▲560 ] 28,283円 ( +383 円)
第3週 ▲169 ▲669 ▲185 [ ▲1,638 1,452 ] 27,899円 ( -363 円)
第2週 5,209 1,071 ▲6,504 [ ▲4,754 ▲1,749 ] 28,263円 ( +1063 円)
第1週 3,904 ▲98 ▲931 [ ▲1,503 571 ] 27,199円 ( +94 円)
※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。
※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。
株探ニュース