話題株ピックアップ【夕刊】(1):フリービット、良品計画、ギフトHD

注目
2023年3月13日 15時15分

■フリービット <3843>  1,300円  +128 円 (+10.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

フリービット<3843>が急反発し昨年来高値を更新した。前週末10日の取引終了後、23年4月期の連結業績予想について、営業利益を29億円から35億円(前期比10.6%増)へ、純利益を7億円から16億5000万円(同99.3%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は460億円(同6.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、5Gインフラ支援事業におけるMVNO向け支援事業の規模が拡大したことや、ISP向け支援事業の原価抑制が寄与した。また、5G生活様式支援事業における5G Homestyle(集合住宅向けインターネットサービス)において、建物の資産価値及び入居率の向上を目指した高速ブロードバンド環境の導入が進んだことも貢献した。同時に発表した第3四半期累計(22年5月~23年1月)決算は、売上高342億1600万円(前年同期比7.0%増)、営業利益31億6700万円(同2.2%増)、純利益16億5600万円(同2.1%増)だった。

■良品計画 <7453>  1,464円  +69 円 (+5.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

良品計画<7453>が反発。前週末10日の取引終了後に発表した2月度の海外売上高情報で東アジア事業の直営既存店とオンラインストアの売上高が前年同月比12.8%増となり、特に中国大陸が同17.4%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。

■ギフトホールディングス <9279>  4,610円  +165 円 (+3.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

ギフトホールディングス<9279>が反発。大和証券が前週末10日、投資判断「2(アウトパフォーム)」で新規に同社のカバレッジを開始した。目標株価は5500円に設定した。横浜家系ラーメン「町田商店」など飲食事業を展開する同社の強みとして、強固な集客力と業態開発力、オペレーション構築力があると指摘。直営店の積極展開や適正な価格転嫁、好調な既存店の業績推移などにより高い利益成長が可能になると予想する。同証券は、ギフトHDの23年10月期における営業利益が21億3000万円になると見込む。

■丹青社 <9743>  762円  +16 円 (+2.1%)  本日終値

丹青社<9743>が反発。前週末10日の取引終了後に発表した24年1月期連結業績予想で、売上高760億円(前期比18.3%増)、営業利益30億円(同4.9倍)、純利益20億9000万円(同4.5倍)と大幅増益を見込むことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の制限緩和を受けて、商業その他施設事業の需要回復が継続する見通しであることに加えて、チェーンストア事業、文化施設事業も伸長を見込む。なお、23年1月期決算は、売上高642億2100万円(前の期比2.4%増)、営業利益6億1600万円(同69.5%減)、純利益4億5900万円(同68.0%減)だった。

■野村総合研究所 <4307>  3,040円  +43 円 (+1.4%)  本日終値

野村総合研究所<4307>が反発。前週末10日の取引終了後、3月31日付で自社株1770万958株(発行済み株数の2.90%)を消却すると発表したことが好材料視された。なお、消却後の発行済み株数は5億9365万2242株となる予定だ。

■クミアイ化学工業 <4996>  884円  +8 円 (+0.9%)  本日終値

クミアイ化学工業<4996>が反発した。前週末10日に発表した23年10月期第1四半期(22年11月~23年1月)の連結決算は、営業利益が前年同期比69.3%増の58億800万円だった。通期の計画に対する進捗率は第1四半期ながら40%と高水準となり、これらを好感した買いが集まったようだ。売上高は同30.4%増の427億5000万円、最終利益は同30.6%増の34億4500万円だった。農薬及び農業関連事業での販売が国内外で好調に推移した。

■純金信託 <1540>  7,699円  +66 円 (+0.9%)  本日終値

純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が逆行高となった。純金信託は金の理論価格との連動を目指すETF(上場投資信託)。米銀の破綻により投資家のリスク許容度が大きく低下するなかにあって、前週末の米国市場では安全資産に資金をシフトさせる動きが広がり、金先物価格が上昇した。国内では13日、田中貴金属工業(東京都千代田区)が金の店頭小売価格について、1グラム9000円となったと発表。これまでの最高値を更新したようだ。ETFの純金信託に対しては、金価格の一段の上昇を見込んだ買いが入ったとみられている。

■三菱自動車工業 <7211>  521円  -36 円 (-6.5%)  本日終値  東証プライム 下落率7位

三菱自動車工業<7211>が大幅続落した。前週末10日の取引終了後に中期経営計画を発表した。26年3月期の営業利益を2200億円(23年3月期の見通しは1700億円)に伸ばすほか、電池の調達に向け30年度までに総額2100億円を投じる。更に、今後6年間で研究開発費・設備投資の総額を過去の水準と比較して約3割増加させる。もっとも今回の中期計画を巡っては事前の観測報道があった。円高進行を受けた自動車セクターへの売りが膨らむなかで、公表を手掛かり視して買い向かう動きは限定的となっている。

■南都銀行 <8367>  2,524円  -148 円 (-5.5%)  本日終値

南都銀行<8367>が急落した。前週末10日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想の修正を発表した。純利益の見通しは120億円から40億円(前期比66.3%減)に引き下げた。米銀の破綻を受けた金融セクター全体への売りが国内にも波及するなか、南都銀株に対しては今回の発表を嫌気した売りも加わり、下げ足を速めた。22年10月以降の有価証券運用で外国債券を中心にポートフォリオの再構築を進めるなか、10~12月期に計上した損失に加え、23年1~3月期においても逆ザヤとなっている外国債券を中心に損失処理を行う。期末配当予想は1株73円(年間では113円)で据え置く。

■くら寿司 <2695>  3,270円  -145 円 (-4.3%)  本日終値

くら寿司<2695>が大幅安。前週末10日の取引終了後に23年10月期第1四半期(22年11月~23年1月期)の決算を発表し、営業損益は前年同期の黒字から6億7100万円の赤字に転落して着地した。通期で黒字を見込んでいるだけに、これがネガティブサプライズとなる形で売りが出た。円安に伴う原材料やエネルギー価格の上昇などが響いた。国内事業、海外事業とも売り上げは好調で、売上高は前年同期比10.4%増の512億9200万円となった。なお、通期の増収、営業黒字見通しは据え置いている。

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