話題株ピックアップ【昼刊】:VIX短先物、フリー、JR東日本

注目
2023年3月14日 11時40分

■VIX短先物 <1552>  1,407円  +95 円 (+7.2%)  11:30現在

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が急反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。13日のニューヨーク市場では、シリコンバレーバンク(SVB)に続き、シグネチャー・バンクが経営破綻したことが警戒され、金融株が軒並み安となるなかNYダウは5日続落した。これを受け、同日の米VIX指数は前日に比べ1.72(6.94%)ポイント高の26.52に上昇した。この流れのなか、東京市場でVIX短先物は値を上げている。

■フリー <4478>  3,675円  +205 円 (+5.9%)  11:30現在

フリー<4478>が大幅続伸している。13日の取引終了後、大幸パートナーズ(東京都新宿区)が提供する、スマレジの売掛金をfreee会計にシームレスに連携できる「スマレジの売掛金をfreeeに連携するアプリ」と「freee会計」の連携を開始したと発表しており、好材料視されている。「スマレジの売掛金をfreeeに連携するアプリ」はスマレジで発生した売掛金を自動でfreee会計に連携できるアプリ。今回の連携により、スマレジでの取引データを利用してfreee会計で売掛金の請求書発行や入出金管理、仕訳伝票の起票が可能となり、バックオフィス業務の効率化を実現するとしている。

■JR東日本 <9020>  7,460円  +145 円 (+2.0%)  11:30現在

JR東日本<9020>、JR東海<9022>がいずれも全体波乱相場に抗して上値指向を続けている。前日の欧州株市場の急落や依然として不安定な米国株市場を横にらみに東京市場もリスク回避目的の売りがかさむ状況にある。そのなか、両銘柄とも海外市場の動向や為替動向に左右されにくい内需株で、リオープン(経済正常化)の流れにも乗るディフェンシブストックとして投資資金の逃避先となっているようだ。ヘッジファンドなどのロング・ショート戦略の巻き戻しの動きも株価に反映されている可能性がある。両銘柄の株価は3月に入ってから底離れの動きを明確にしており、特にJR東日本は目先中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回ってきた。

■純金信託 <1540>  7,789円  +90 円 (+1.2%)  11:30現在

純金上場信託(現物国内保管型)<1540>、NEXT NOTES 金先物 ダブル・ブル ETN<2036>、SPDRゴールド・シェア<1326>などがいずれも2日続けてマドを開けて買われる展開。全般波乱相場のなか金のETFが強さを発揮している。米銀の相次ぐ破綻で、「FRBも金融引き締め策を緩めるよりないのではないかという見方が広がっている。インフレが止まらなくなるリスクをはらんでおり、その場合はゴールドに資金が逃避するのは分かりやすい流れ」(中堅証券アナリスト)という声が聞かれる。そのなか、純金信託やSPDRは昨年来高値を更新した。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  2,723円  +31 円 (+1.2%)  11:30現在

ハウス食品グループ本社<2810>が全般安のなか堅調な動き。午前10時ごろ、6月1日納品分から家庭用製品205品を値上げすると発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。ルウ製品の「バーモントカレー」やレトルト製品の「ククレカレー」、マロニー製品の「マロニーちゃん」などの希望小売価格を約6~15%値上げする。原材料価格の高騰に加えてエネルギー費や物流費の上昇が進み、企業努力では現行の価格維持が大変厳しいことから値上げを判断したという。なお、カレールウの値上げは昨年8月以来となる。

■メイコー <6787>  2,549円  -332 円 (-11.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

13日に業績修正を発表。「今期経常を一転27%減益に下方修正、配当は3円増額」が嫌気された。

メイコー <6787> [東証P] が3月13日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。23年3月期の連結経常利益を従来予想の145億円→105億円(前期は142億円)に27.6%下方修正し、一転して26.5%減益見通しとなった。

⇒⇒メイコーの詳しい業績推移表を見る

■ACCESS <4813>  905円  -86 円 (-8.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率4位

ACCESS<4813>が大幅に3日続落している。13日の取引終了後に発表した23年1月期の連結決算は、最終損益が26億8400万円の赤字(前の期は30億4900万円の赤字)となった。従来の計画(17億5000万円の赤字)に対して下振れて着地した。更に、経営破綻した米シリコンバレー銀行が米国にある同社子会社の主要取引銀行であり、2月末時点で1100万ドルの預金などがあると開示した。預金については米財務省などにより、全額保護されるとの共同声明が出されていることもあり、連結業績や財政状態に及ぼす影響は軽微と認識しているという。最終利益の下振れ着地が嫌気されたほか、米子会社を巡る事業環境の不透明感も意識され、売り圧力が強まったようだ。前期の売上高は、計画の118億円から130億6000万円(前の期比32.5%増)と上振れて着地した。ネットワーク事業はネットワークOSの「OcNOS」の著しい成長とともに、ドル建ての事業運営に伴う円安効果が相まって大幅な増収となった。半面、米国の子会社では、他社ネットワークOS製品に関して計上していた前払ロイヤルティーにおいて、今後の販売展望を踏まえて一括償却をし、特別損失を計上した。24年1月期では、売上高は前期比18.7%増の155億円、最終損益は2億7000万円の黒字を見込む。

■日本ケミコン <6997>  2,117円  -156 円 (-6.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率9位

13日に業績修正を発表。「未定だった今期配当は無配継続」が嫌気された。

日本ケミコン <6997> [東証P] が3月13日大引け後(16:00)に配当修正を発表。従来未定としていた23年3月期の期末一括配当を見送る(前期は無配)とし、無配継続する方針とした。

⇒⇒日本ケミコンの詳しい業績推移表を見る

■三菱UFJ <8306>  845.9円  -54.4 円 (-6.0%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクがいずれも下値模索の動きを続けている。米中堅金融のSVBに続き、シグネチャー・バンクの破綻で金融不安が漂っている。前日の欧州株市場では主要国の株価が軒並み大幅安に売られ、特に金融株への売りが目立った。米国株市場でもゴールドマン・サックス<GS>、シティグループ<C>などをはじめ大手金融株や地銀株への売り圧力が強い。東京市場でもこの流れを引き継ぎ、メガバンクへの売りがかさんでいる。また、財務内容が脆弱な地銀セクターの下げも目立つ状況にある。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,061円  -193 円 (-3.7%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が3日続落。前週末に大陰線で下放れたが、今週に入ってからも全体波乱相場に引きずられ、下値を切り下げる動きを続けている。米銀の相次ぐ破綻でリスク回避ムードが強まっているが、同社は米ハイテク系グロース株のほか、ベンチャー企業への投資を積極的に行っていることから、足もとの収益環境に逆風が意識されている。株式需給面では信用買い残が増加傾向を続けており、直近データでは900万株を超え信用倍率は3.57倍まで拡大、個人投資家の見切り売りを誘発しやすい状況だ。5000円大台攻防となるかどうかが注目される。

■ライトアップ <6580>  981円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在

ライトアップ<6580>が大幅反発している。この日の寄り前に、ChatGPT搭載の人材採用アプリ「HelloBoss」を提供するNGA(東京都港区)と業務提携したと発表しており、好材料視されている。今回の提携によりライトアップは、NGAが提供する企業と求職者を直接つなぐ第3世代AI採用アプリ「HelloBoss」のサービス展開を開始した。「HelloBoss」は、ChatGPT技術による企業側の募集要項や求職者側の自己PRの自動作成が可能になり、採用や求職に関するカウンセリングを受けることもできるサービス。まずは、ライトアップが企画・開発・運用を行う全国の中小企業1000社が参加する経営ネットワーク「JDネット」から提供を開始するとしている。

■パス <3840>  60円  +6 円 (+11.1%)  11:30現在

パス<3840>が動意づいている。この日朝方、子会社RMDCが化粧品に特化した「幹細胞培養上清液」に関する特許を取得したと発表しており、これが材料視されているようだ。幹細胞培養上清液とは幹細胞を培養した際に出る上澄みのことで、豊富なタンパク質やサイトカインを含んでいるという。RMDCは同特許により、競合に対する優位性を保ちつつ市場開拓を進めていく。

■北越メタル <5446>  1,812円  +172 円 (+10.5%)  11:30現在

北越メタル<5446>が全体相場に逆行して急騰。新潟を地盤とする電炉メーカーだが、製品値上げ効果が発現し足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移している。同社が13日取引終了後に23年3月期の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の9億5000万円から11億5000万円(前期は7億6200万円の赤字)に大幅上方修正した。更に好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は従来計画の70円から15円の増額で85円とすることも併せて発表。配当利回りは前日終値換算で5.2%弱まで水準が切り上がっている。これを好感する形で投資資金が集中した。

■ミマキエンジニアリング <6638>  653円  +37 円 (+6.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ミマキエンジニアリング<6638>が大幅反発している。13日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業利益を34億2000万円から40億円(前期比55.7%増)へ、純利益を22億円から24億5000万円(同4.4%増)へ上方修正したことが好感されている。欧米などの景気減速により、顧客の稼働率低下に伴いインクを中心に需要減少を見込むことから、売上高は718億円から700億円(同17.6%増)へ下方修正したが、販売価格の見直しや物流混乱の解消に伴う輸送コストの減少、粗利率の高いプリンター本体新製品の販売拡大に伴う機種ミックスの良化などにより利益を上方修正した。なお、同時に発表した第3四半期累計(22年4~12月)決算は、売上高523億4600万円(前年同期比19.8%増)、営業利益31億2600万円(同36.8%増)、純利益19億5700万円(同5.7%減)だった。

■コプロHD <7059>  1,226円  +55 円 (+4.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

コプロ・ホールディングス<7059>が大幅反発している。13日の取引終了後、23年3月期の期末配当予想を30円から40円へ引き上げたことが好感されている。年間配当は50円となり、前期実績に対しては10円の増配になる予定だ。

●ストップ高銘柄

新東 <5380>  1,746円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   11:30現在

大谷工業 <5939>  10,060円  +1,500 円 (+17.5%) ストップ高   11:30現在

精養軒 <9734>  1,012円  +150 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在

マツモト <7901>  10,640円  +1,500 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在

三ッ星 <5820>  5,340円  +700 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

tripla <5136>  2,402円  -500 円 (-17.2%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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