話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユニバーサル、コスモHD、フジHD

注目
2023年3月24日 15時09分

■ユニバーサル <6425>  2,408円  +237 円 (+10.9%)  本日終値

ユニバーサルエンターテインメント<6425>が大幅高で3連騰。23日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想の修正を発表し、最終利益の見通しを従来の100億円から200億円(前期比73.8%増)に引き上げた。減益予想から一転して最終増益を見込んでおり、好感されたようだ。同社グループがフィリピンで展開する統合型リゾート(IR)事業について、同事業の運営企業が同社の持ち分法適用会社との土地リース契約の一部を解除した。これに伴い、賃貸借契約解約益約188億円と、リース解約益約41億円を営業外収益に計上する。一方、持ち分法による投資損失約75億円も営業外費用に計上する。売上高と営業利益の見通しは据え置いた。

■コスモHD <5021>  4,105円  +255 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

コスモエネルギーホールディングス<5021>が急伸。23日の取引終了後に2025年度までの3カ年の中期経営計画を発表した。このなかで、3カ年累計の総還元性向を60%以上とするなど、株主還元を強化する方針を示しており、これを評価した買いが入ったようだ。中期計画では、25年度における在庫影響を除いた経常利益を1650億円以上(22年度の見通しは1400億円)に拡大させる目標を掲げた。資本政策面では、在庫影響を除いた純利益に対する3カ年累計の総還元性向を60%以上とするほか、年間配当について200円を下限とする方針も示している。

■フジHD <4676>  1,212円  +66 円 (+5.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

フジ・メディア・ホールディングス<4676>が大幅高。23日の取引終了後に23年3月期純利益予想の上方修正を発表。あわせて、記念配当を実施することを明らかにしており、これらを好感した買いが入った。純利益について、従来予想の270億円から420億円(前期比68.8%増)へ引き上げた。保有する上場有価証券3銘柄の売却に伴い、投資有価証券売却益約160億円を特別利益に計上するため。なお、売上高、営業利益は従来予想を据え置いている。記念配当については、期末に従来の普通配当20円に上乗せする形で10円を実施する。これにより、年間配当は50円(前期38円)となる見込み。2023年度に認定放送持株会社移行15周年、フジテレビジョン開局65周年を迎えることを記念したもの。

■東洋建設 <1890>  940円  +38 円 (+4.2%)  本日終値

東洋建設<1890>が大幅高。同社は23日取引終了後、5カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる28年3月期の連結営業利益目標を150億円以上(23年3月期予想は80億円)としていることが評価されているようだ。連結売上高目標は2350億円以上(同1710億円)に設定。基本方針は「レジリエント企業を継承しつつ、挑戦できる企業への変貌」とし、「守りから攻め」「高収益モデル」「資本効率経営」への転換を掲げている。また、成長分野である洋上風力事業においては、海洋工事に加え、洋上風力関連サービス業界で確固たるステータスを築くべく、M&Aやマリコン以外の異業種との協業など、あらゆる方策を中長期的視野にたって検討・推進するという。

■東芝 <6502>  4,390円  +177 円 (+4.2%)  本日終値

東芝<6502>が大幅高。同社は23日、日本産業パートナーズ(JIP)などの連合による買収提案を受け入れることで決議したと発表、これが株価を強く刺激する格好となった。JIPが7月をメドにTOBを実施するが、TOB価格は1株当たり4620円で株価はこれにサヤ寄せする形で気配値のまま水準を切り上げている。買収金額は約2兆円で、TOBは66.7%の応募を成立条件としており、成立した場合は東芝は株式非公開化で上場廃止となる見通しだ。

■西武ホールディングス <9024>  1,352円  +40 円 (+3.1%)  本日終値

西武ホールディングス<9024>が3日続伸。23日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を4240億円から4270億円(前期比7.6%増)へ、営業利益を170億円から210億円(前期132億1600万円の赤字)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を5円から20円へ引き上げ年間配当予想を25円(同5円)としたことが好感された。国内ホテルにおいてインバウンドや国内の旅行需要の回復が想定を上回っていることなどが要因。なお、連結子会社が保有する一部の固定資産について減損損失を計上することから、最終利益は790億円から540億円(前期比5.1倍)へ下方修正した。

■ロート製薬 <4527>  2,645円  +70 円 (+2.7%)  本日終値

ロート製薬<4527>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は23日、同社株の投資判断の「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価は2500円から3200円に引き上げた。スキンケア製品の「メラノCC」などが好調で同証券は23年3月期の連結営業利益予想を325億円から前期比15.8%増の340億円(会社計画330億円)に引き上げた。24年3月期の同利益は、インバウンド需要の増加も加わり370億円への増益を予想している。バリュエーションも従来水準を離れ、インバウンドが発生していた時期のEV/EBITDA倍率の水準への上昇を期待して良い、とみて目標株価を見直している。

■北海道電力 <9509>  477円  +10 円 (+2.1%)  本日終値

北海道電力<9509>が反発した。23日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想の修正を発表した。最終損益の赤字幅が530億円から250億円(前期は68億6400万円の最終黒字)に縮小する見通しを示したことが、株価の支援材料となったようだ。卸電力市場価格の低下に伴う電力調達費用の減少や、燃料価格の低下などを背景に、損失幅が想定よりも縮小する。一方、他社販売収入の減少により、売上高の見通しは9210億円から8970億円(前期比35.2%増)に下方修正している。

■東京エレクトロン <8035>  50,000円  +900 円 (+1.8%)  本日終値

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>など半導体関連の主力銘柄が買い優勢の展開。ここ米国株市場では長期金利の低下を背景にハイテク系グロース株への買いが目立つ状況にあるが、そのなか半導体関連セクターへの投資資金流入が目立っている。前日はマイクロンテクノロジー<MU>が5%を超える上昇をみせたほか、インテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>など軒並み高く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.7%高と大幅上昇した。同指数は連日で今年に入ってからの高値を更新する状況となっている。東京市場でも為替のドル安・円高は逆風ながら、米半導体株高を引き継いで同関連株には主力株中心に戻り足を形成する銘柄が増えている。

■月島機械 <6332>  1,075円  +17 円 (+1.6%)  本日終値

月島機械<6332>が3日続伸。23日の取引終了後、23年3月期の期末配当予想を15円から25円へ増額修正したことが好感された。普通配当を5円増額するとともに、23年4月から持ち株会社体制へ移行することを記念して5円の記念配当を実施する。なお、年間配当は40円(前期30円)となる予定だ。

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