話題株ピックアップ【夕刊】(2):三井ハイテク、フューチャー、セブン&アイ
■三井ハイテック <6966> 8,230円 +90 円 (+1.1%) 本日終値
三井ハイテック<6966>は3連騰。SBI証券が23日、目標株価を1万500円から1万1500円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。完成車メーカーからのモーターコアの受注が急増しているもようだとしたうえで、三井ハイテクの生産能力の拡大ペースも以前に比べさらに前倒しになっていると指摘。設備投資計画の大幅な増額に関しても、26年1月期以降の完成車メーカーからのモーターコアの内示額が想定を大幅に上回っていることを暗示しているとの見方を示した。SBI証券は三井ハイテクの25年1月期の営業利益予想を300億円から330億円に引き上げている。
■フューチャー <4722> 1,754円 +19 円 (+1.1%) 本日終値
フューチャー<4722>は3日続伸。23日の取引終了後、子会社フューチャーインベストメントが商業・工業デザインの企画・制作を手掛けるキュリオシティ(東京都渋谷区)の全株式を4月21日に取得し、子会社化すると発表しており、好材料視された。キュリオシティは、フランス人デザイナーのグエナエル・ニコラ氏が1998年に創業したデザインスタジオ。今回の子会社化によりフューチャーは、グループ全体としての創造する付加価値を高めることができるとしている。なお、23年12月期業績への影響は軽微としている。
■セブン&アイ <3382> 5,817円 +53 円 (+0.9%) 本日終値
セブン&アイ・ホールディングス<3382>は朝安後、切り返す展開となった。物言う株主として知られる米バリューアクト・キャピタルが24日、同社に対し、取締役14人のうち4人の解任を働きかける意向を通知したと伝わった。報道を思惑視した買いが集まったようだ。報道によると、バリューアクトは書簡で、セブン&アイとの対話が成長加速や収益、企業評価の改善を目指す戦略の採用につながっていないことに、不満を表明したという。
■しまむら <8227> 13,270円 +120 円 (+0.9%) 本日終値
しまむら<8227>がしっかり。23日の取引終了後に発表した3月度(2月21日~3月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比7.1%増と6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国的に気温が上昇したことで、婦人・紳士・子供の春物と初夏物のアウター衣料が売り上げを伸ばしたほか、PB「CLOSSHI」やJB(共同開発ブランド)「SEASON REASON」の長袖のシャツやTシャツ、ジャケットやデニムパンツが好調だった。また、お出かけ需要の高まりで婦人ミセス・シニア向けのアウター衣料やバッグ、帽子も売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同6.7%増だった。
■Jフロント <3086> 1,205円 -29 円 (-2.4%) 本日終値
J.フロント リテイリング<3086>が反落。23日の取引終了後、集計中の23年2月期連結業績について、営業利益が235億円から190億円(前の期比2.0倍)へ、最終利益が160億円から147億円(同3.4倍)へ下振れて着地したようだと発表しており、嫌気された。主に百貨店事業で総額売上高が計画を上回って推移したことなどから売上高は3460億円から3590億円(同8.3%増)へ上振れたものの、松本パルコの営業終了に関する費用を事業整理損として計上したほか、子会社大丸松坂屋百貨店及びパルコの一部店舗において減損損失を計上したことなどが響いた。
■三菱UFJ <8306> 830円 -9.2 円 (-1.1%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など大手銀行株が安い。前日の米国市場では、イエレン米財務長官が議会証言で預金保護に向けた追加的な措置をとる用意があることを表明した。ただ、JPモルガン<JPM>など米大手銀行は軟調。先行きの景気悪化を懸念し米10年債利回りが低下しており、長短金利差の縮小が利ザヤ圧迫となり銀行の収益悪化要因となることが懸念された。この動きのなか、日本の大手銀行株も軟調な値動きとなっている。
■トヨタ自動車 <7203> 1,784円 -3 円 (-0.2%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>、日産自動車<7201>など自動車株が軟調に推移している。外国為替市場で、一時1ドル=130円10銭台まで円高が進行した。輸出採算性の低下に伴う業績下振れリスクを嫌気した投資家の売りが、自動車株の重荷となったようだ。FRBは21~22日に開いたFOMCで0.25%の利上げを決定した。その後、金融市場においては5月のFOMCで政策金利が据え置かれるとの見方が広がりつつあり、米長期金利に低下圧力が掛かっている。日米の金利差縮小に伴って、ドル安・円高が進行するシナリオが横たわるなか、この日は実質的な「五・十日」ということもあって、実需による売買フローの影響も為替相場に色濃く出たとみられている。
■リブセンス <6054> 274円 +30 円 (+12.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
リブセンス<6054>が大幅高で3日続伸。23日の取引終了後、転職口コミサイト「転職会議」に米オープンAIの「チャットGPT」を連携し、企業口コミの要約情報の提供を開始すると発表した。チャットGPTに対する関心が集まるなかで、発表を手掛かり視した買いを集めたようだ。試験導入として、4月3日までは会員登録の有無にかかわらず、すべてのユーザーに要約情報を公開する。第1弾として、約2600社の口コミ要約文をリリースする。転職・就職活動におけるユーザーの負担軽減などが期待できるとしている。
■サイバーステップ <3810> 689円 +69 円 (+11.1%) 本日終値
サイバーステップ<3810>が大幅高。同社は23日、23年にリリース予定の完全新作ゲーム「テラビット」で、パソコン向けのワールドビルド先行プレーを開始したと発表。同ゲームへの期待感が高まるかたちとなっているようだ。テラビットは、みんなで作るサンドボックスゲームで、さまざまなブロックを組み上げて美しいボクセルのワールドを制作できるだけでなく、ワールドにゲーム要素を加えることでオリジナルのゲームコンテンツを作り楽しむことができる。同ゲームは4月にパソコンゲーム配信基盤「Steam(スチーム)」を含むパソコン向けに正式サービスを開始する予定で、スマートフォンやニンテンドースイッチ、プレイステーション4及び5などのプラットフォームに関しては順次リリースするとしている。
■CEホールディングス <4320> 569円 +39 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
CEホールディングス<4320>、ソフトマックス<3671>など電子カルテ関連株の一角が買われた。読売新聞オンラインが24日、「政府が進める医療現場のデジタル化に向けた工程表の原案が23日、分かった」と報じた。記事によると、全国の医療機関・薬局で電子カルテ情報の一部の共有や閲覧を可能にする新システムを構築し、病院や自治体が患者の情報を共有できる体制を目指すという。この報道を受け、電子カルテシステムの開発や運用を手掛ける銘柄に商機拡大を期待した思惑的な物色が向かっている。22日に東証スタンダード市場に上場した直近IPO銘柄で、電子カルテなど医療関連システムの保守サービスを展開するSHINKO<7120>も高い。
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