東京株式(前引け)=続伸も買い一巡後は値を消す展開に
28日前引けの日経平均株価は前営業日比20円58銭高の2万7497円45銭と小幅続伸。前場のプライム市場の売買高概算は5億1093万株、売買代金概算は1兆1254億円。値上がり銘柄数は747、対して値下がり銘柄数は1001、変わらずは88銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前日の欧州株市場がほぼ全面高に買われたことや、米国株市場でも金融株中心に買いが入りNYダウが200ドル近い上昇で3日続伸したことを受け、リスクを取る動きが優勢となった。米銀の相次ぐ破綻に端を発した金融システム不安が後退し、マーケットのセンチメントが改善した。ただ上値は重く、日経平均は朝方に高く始まった後は漸次水準を切り下げ、マイナス圏に沈む局面もあった。前引け時点で値下がり銘柄数は1000を超え、値上がり数を上回っている。
個別ではレーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体関連が軟調。リクルートホールディングス<6098>も売りに押された。RPAホールディングス<6572>が大きく利食われ、ラクスル<4384>も大幅安。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などのメガバンクが高く、第一生命ホールディングス<8750>も強い動き。日立製作所<6501>も高い。KDDI<9433>が堅調。安永<7271>が急伸、旭ダイヤモンド工業<6140>も物色人気。