アダストリアは大幅反落、24年2月期22%営業増益を予想も材料出尽くし感
アダストリア<2685>が大幅反落している。4日の取引終了後に24年2月期の連結業績予想を発表。売上高2600億円(前期比7.2%増)、営業利益140億円(同21.6%増)、純利益94億円(同24.7%増)と増収増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の65円としたが、目先の材料出尽くし感から売られているようだ。
ファッション需要の回復が継続する見込みであることに加えて、新業態・新ブランドの展開や出店の継続、海外事業の回復などが増収に寄与する見通し。また、商品単価の見直しやASEAN生産の拡大、値引きの抑制により粗利率の改善を図る。
23年2月期決算は、売上高2425億5200万円(前の期比20.3%増)、営業利益115億1500万円(同75.4%増)、純利益75億4000万円(同53.3%増)だった。
また、3月度の月次売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比11.1%増と13カ月連続で前年実績を上回った。月を通して平年よりも気温が高く推移したことで春夏商品の販売が好調。入園・入学向けオケージョン商品の需要が続いたことに加え、春らしいカラーのカーディガンなどのトレンド品も売り上げを伸ばした。また、3月29日から実施している20%ポイント還元セールも売り上げに寄与した。なお、全店売上高は同12.6%増だった。