話題株ピックアップ【昼刊】:Jディスプレ、大阪チタ、任天堂

注目
2023年4月10日 11時39分

■ジャパンディスプレイ <6740>  42円  +4 円 (+10.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ジャパンディスプレイ<6740>が急伸している。この日の寄り前に、世界第3位の生産出荷規模を誇るディスプレーメーカーである中国の惠科社(HKC)と、グローバル戦略パートナーとして戦略提携覚書を締結したと発表しており、好材料視されている。今回の覚書締結により両社はグローバル戦略パートナーとして、次世代OLED「eLEAP」や共同開発センターGI2C(グローバルイノベーションアンドインダストリゼーションセンター)、ハイエンド車載ディスプレー事業などについて、長期的・全面的かつ深い協力を行うという。また、世界最先端のeLEAP工場を共同で計画・建設し、25年内の量産開始を目指すとしている。なお、同件による24年3月期業績への影響は軽微としている。

■ワキタ <8125>  1,275円  +71 円 (+5.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

ワキタ<8125>がカイ気配スタート。前週末7日の取引終了後、取得総数210万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.18%)、取得総額25億円を上限とする自社株買いの実施などを発表し、材料視されたようだ。取得期間は4月10日から2024年2月29日。24年2月期の業績と配当予想も開示し、売上高は前期比14.1%増の900億円、最終利益は同7.6%増の42億円を計画。年間配当は同5円増配の43円を予定する。建機事業では新規投入したレンタル資産機の稼働率向上などにより収益改善を図る。23年2月期の連結決算は売上高が前の期比5.2%増の788億7000万円、最終利益が同9.2%増の39億100万円だった。

■カーブスHD <7085>  761円  +34 円 (+4.7%)  11:30現在

カーブスホールディングス<7085>が3日続伸している。前週末7日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年9月~23年2月)連結決算が、売上高144億8200万円(前年同期比7.7%増)、営業利益20億3300万円(同17.6%増)、純利益11億7800万円(同2.4%減)と2ケタ営業増益となったことが好感されている。国内カーブスの店舗数が前期末比7店舗増の1954店舗となり、会員数が同3000人増の75万8000人に増加したことが寄与した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高300億円(前期比9.1%増)、営業利益37億円(同34.9%増)、純利益24億2200万円(同7.8%増)の従来見通しを据え置いている。

■大阪チタ <5726>  3,300円  +130 円 (+4.1%)  11:30現在

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>、東邦チタニウム<5727>といったチタンメーカーのほか、ジャムコ<7408>など航空機関連株の一角が高い。日本経済新聞電子版が9日、「経済産業省は航空機部品の設備投資を最大で半額支援する」と伝えており、これが手掛かり材料となっているようだ。関連主力どころの東レ<3402>、IHI<7013>も堅調に推移している。

■サンウェルズ <9229>  3,160円  +115 円 (+3.8%)  11:30現在

サンウェルズ<9229>が大幅続伸。前週末に一時194円高の3050円に買われ年初来高値に肉薄したが、きょうは目先筋の利益確定売りをこなし新値街道に突入した。昨年6月27日に東証グロース市場に上場したニューフェース企業だが、パーキンソン病専門の有料老人ホームを展開するニッチトップ企業としてマーケットの視線を集めている。高齢化が進むなか、同社のビジネスモデルは時代のニーズを捉えている。特に23年3月期は成長加速局面に突入しており、トップラインが前の期に比べ5割を超える高い伸び率で130億円弱まで膨らみ、営業利益も同2.7倍の13億2000万円予想と業績好変化が著しい。24年3月期も一段の増収増益が見込まれることで、機関投資家とみられる実需の買いが流入しているもようだ。

■任天堂 <7974>  5,393円  +195 円 (+3.8%)  11:30現在

任天堂<7974>が反発した。映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」に関し、北米でのオープニング興行収入が1億4600万ドル(約193億円)となり、週末オープニング興収として今年最高の記録となったと報じられた。映画のヒットによる同社の事業展開へのポジティブな影響を期待した買いが集まったようだ。日本国内では4月28日に公開される予定となっている。

■日本郵船 <9101>  3,267円  +101 円 (+3.2%)  11:30現在

日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高、業種別騰落(TOPIXベース)で33業種中、断トツに買われている。海運は高配当銘柄の宝庫で特に大手3社の配当利回りの高さは全市場を通じて群を抜いている。配当権利落ち後に株価はいったん調整を強いられたものの、前週から戻り足に転じた。24年3月期の業績見通しは、絶好調だった前々期や前期の反動もあって減収減益を余儀なくされそうだが、株価は今期の業績見通しについてかなり織り込みが進んでいる。また、配当利回りだけでなくPBRの低さも際立っており、各社とも株価指標面から時価は依然として割安圏に位置している。

■ドトル日レス <3087>  1,915円  +47 円 (+2.5%)  11:30現在

ドトール・日レスホールディングス<3087>が反発している。前週末7日の取引終了後、集計中の23年2月期連結業績について、売上高が1250億円から1268億6400万円(前の期比16.0%増)へ、営業利益が23億5000万円から29億6900万円(前の期17億8300万円の赤字)へ、純利益が22億円から34億2900万円(前の期比2.8倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。新型コロナウイルス感染症の業績に与える影響が徐々になくなり、営業規制などがなかったことで、売上高の回復傾向が明確となったことが要因としている。また、コスト削減が想定よりも順調に進んだことや、為替の影響が想定よりも軽微だったことなども寄与した。

■ENECHANGE <4169>  1,273円  +29 円 (+2.3%)  11:30現在

ENECHANGE<4169>が続伸した。前週末7日、米オープンAIの最新AI「GPT―4」を全従業員に導入すると発表した。業務改革の推進による収益性の更なる向上を期待した買いを集めたようだ。社内で活用の実験を行ったところ、ソフトウェア開発業務やテスト業務、データベースの管理やマーケティング業務などにおいて、大きな効率の改善がみられたという。EV充電サービスにおける図面設計やカスタマーサポート業務を含む同社の業務範囲のうち、最大50%程度が自動化による業務効率の改善対象になると見込んでいる。今回のプレスリリース文の作成にも「GPT―4」が生成したドラフトを利用したとしている。

■技研製作所 <6289>  2,264円  -298 円 (-11.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

7日に決算を発表。「今期経常を一転33%減益に下方修正、配当も30円減額」が嫌気された。

技研製作所 <6289> [東証P] が4月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年8月期第2四半期累計(22年9月-23年2月)の連結経常利益は前年同期比23.4%減の21.9億円に減った。業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の70円→40円(前期は70円)に大幅減額修正した。

⇒⇒技研製作所の詳しい業績推移表を見る

■安川電機 <6506>  5,410円  -70 円 (-1.3%)  11:30現在

安川電機<6506>が反落した。前週末7日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期の売上収益は前期比4.3%増の5800億円、営業利益は同2.5%増の700億円、最終利益は同0.9%減の513億円を見込む。市場のコンセンサスを上回る見通しを示したものの、同社株は決算を期待した買いが入って発表前に上昇しており、週明けのこの日は目先の利益を確定する目的の売りに押されたようだ。最終減益の計画となったことも買い手控え要因となったとみられている。電気自動車(EV)やリチウムイオン電池関連をはじめ、製造業での自動化・省力化に向けた設備投資が継続すると想定。受注残の消化が売上高の増加に寄与する。一方、総間接費は増加し、利益を圧迫する見通し。今期の設備投資は380億円と、前期(276億1000万円)から増額する。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=130円、1ユーロ=140円、1人民元=19円とした。年間配当は前期と横ばいの64円を予定する。

■サイエンスアーツ <4412>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

サイエンスアーツ<4412>がストップ高カイ気配。この日朝方、ライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」について、東京23区を中心に営業するタクシー会社が加盟する東京無線協同組合に導入されたと発表しており、これが買い材料視されている。東京無線が全車両に導入するタクシー配車システムにバディコムが組み込まれている。同配車システムは、デンソーグループのデンソーテンが手掛ける。サイエンスAは今後、同配車システムを販売する同じくデンソーグループのデンソーソリューションと協力し、タクシー業界への提案を進めていく。

■旅工房 <6548>  412円  +54 円 (+15.1%)  11:30現在

旅工房<6548>が続急伸している。前週末7日の取引終了後に発表した2月分の旅行取扱状況速報が前年同月比4.2倍となったことが好感されている。なお、19年同月比では84.7%減だった。

■RJ <9522>  454円  +51 円 (+12.7%)  11:30現在

リニューアブル・ジャパン<9522>が5営業日ぶりに急反発している。同社は7日取引終了後、3月度の発電事業収入速報値が前年同月比34.4%増の13億900万円になったと発表。計画していた11億1300万円に対しては17.6%増となっており、これが好感されているようだ。

■エクスモーション <4394>  1,065円  +108 円 (+11.3%)  11:30現在

7日に決算を発表。「12-2月期(1Q)経常は68%増益で着地」が好感された。

エクスモーション <4394> [東証G] が4月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年11月期第1四半期(22年12月-23年2月)の経常利益(非連結)は前年同期比68.4%増の6400万円に拡大し、12-5月期(上期)計画の8900万円に対する進捗率は71.9%に達し、5年平均の55.2%も上回った。

⇒⇒エクスモーションの詳しい業績推移表を見る

●ストップ高銘柄

かっこ <4166>  1,633円  +300 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在

フィット <1436>  1,000円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在

明治機械 <6334>  547円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在

くろがね工作所 <7997>  758円  +110 円 (+17.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

ログリー <6579>  1,053円  +150 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.