東京株式(前引け)=続伸、円安追い風にリスク選好の地合い続く
12日前引けの日経平均株価は前営業日比173円37銭高の2万8096円74銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は4億7686万株、売買代金概算は1兆1471億円。値上がり銘柄数は1388、対して値下がり銘柄数は386、変わらずは61銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は広範囲にリスクを取る動きが継続、日経平均株価は続伸しフシ目の2万8000円台を回復している。前週末の米雇用統計発表を境に米景気失速への懸念が後退しており、総じて買いが優勢に。外国為替市場で1ドル=133円台後半の推移とドル高・円安傾向にあるほか、米株価指数先物が頑強な値動きをみせていることも投資家心理を強気に傾けている。ただ、日本時間今晩に予定される3月の米CPI発表を前に、2万8000円台では戻り売り圧力も意識されやすい。半導体関連株などが値を下げ全体相場の上値を重くしている。
個別ではソフトバンクグループ<9984>が堅調、日本郵船<9101>など海運株も強い動き。任天堂<7974>、オリエンタルランド<4661>が買い優勢、丸紅<8002>、三井物産<8031>など総合商社も上値追いが続いている。竹内製作所<6432>が急騰、コシダカホールディングス<2157>はストップ高に買われた。半面、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が売られており、ローツェ<6323>は急落した。SHIFT<3697>も利食われた。リブセンス<6054>、レノバ<9519>などが軟調、エムアップホールディングス<3661>も安い。