【↑】日経平均 大引け| 4日続伸、景気敏感株が買われ2万8000円台を回復 (4月12日)
日経平均株価
始値 27985.93
高値 28121.46(14:46)
安値 27983.97(09:00)
大引け 28082.70(前日比 +159.33 、 +0.57% )
売買高 9億9854万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆4385億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日続伸、リスクオン続き2万8000円台乗せ
2.米リセッション懸念後退で投資家のセンチメント改善
3.海運や鉄鋼など景気敏感株への買いが全体押し上げる
4.2万8000円台では伸び悩む、今晩発表予定の米CPI注目
5.売買代金は盛り上がり欠くも、個別株は7割以上が上昇
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比98ドル高と4日続伸した。米CPIの発表を控え様子見姿勢が強まるなか、景気敏感株などへの買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧州株市場が全面高となったほか、米国株市場でもNYダウが続伸歩調にあることを受けてリスクを取る動きが優勢だった。日経平均株価は終値で2万8000円台を回復した。
12日の東京市場は、終始買いが優勢だった。休場明けとなった前日の欧州株市場が全面高となり、米国株市場でも景気後退懸念が緩和されるなか、NYダウが4連騰となったことから、これに追随する動きとなった。為替市場で円安が進むなか、海運や鉄鋼など景気敏感株への買いが目立ち、全体相場を押し上げた。ただ、日経平均は一時200円近い上昇をみせたものの、その後は伸び悩んだ。日本時間今晩に発表が予定される3月の米CPI発表を前に、この結果を見極めたいとの思惑から様子見ムードも漂う。2万8100円近辺では目先筋の利益確定の動きも観測された。全体売買代金は2兆4000億円台で今一つ盛り上がりを欠いたが、個別株の物色意欲は強く、値上がり銘柄数はプライム市場の7割以上を占めている。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が高く、日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運大手も強い動き。日本製鉄<5401>が堅調、オリエンタルランド<4661>が買い優勢だった。伊藤忠商事<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>など総合商社も上値追い。竹内製作所<6432>がストップ高、コシダカホールディングス<2157>も値幅制限いっぱいに買われた。日本金銭機械<6418>、オーイズミ<6428>が急騰、セラク<6199>も値を飛ばした。日本M&Aセンターホールディングス<2127>も買われた。
半面、レーザーテック<6920>が冴えず、ローツェ<6323>は値下がり率トップに売り込まれた。SHIFT<3697>も利食われた。リブセンス<6054>、レノバ<9519>が安く、HEROZ<4382>、KeePer技研<6036>などの下げも目立つ。安永<7271>が売られ、アイスタイル<3660>なども安い。SREホールディングス<2980>も値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は信越化 <4063>、SBG <9984>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、オリンパス <7733>、HOYA <7741>、テルモ <4543>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約28円。うち16円はファストリ1銘柄によるもの。
東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は精密機器、不動産業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)卸売業、(3)鉄鋼、(4)鉱業、(5)機械。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)空運業、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)非鉄金属、(5)輸送用機器。
■個別材料株
△コシダカHD <2157> [東証P]
上半期は想定上振れ着地で大幅増益に。
△わらべ日洋 <2918> [東証P]
24年2月期営業益予想4%増で5円増配へ。
△DCM <3050> [東証P]
自社株買い・消却と増益計画を評価。
△シリコンスタ <3907> [東証G]
ディーエヌエ <2432> [東証P]とEV航続距離シミュレーター開発で連携。
△フォトシンス <4379> [東証G]
ソフトバンク <9434> [東証P]のスマートビルアプリと連携。
△ボードルア <4413> [東証G]
24年2月期の大幅増収増益計画を好感。
△グッピーズ <5127> [東証G]
閲覧課金売り上げ好調で23年8月期業績予想を上方修正。
△セラク <6199> [東証P]
エンジニア稼働率改善で上期業績は計画上振れ。
△竹内製作所 <6432> [東証P]
今期は市場想定を上回る増益見通しに。
△杉村倉 <9307> [東証S]、大運 <9363> [東証S]
「大阪カジノIRの整備計画を政府が認定で最終調整」との報道。
▼ローツェ <6323> [東証P]
今期減収減益見通しを嫌気。
▼旭化学 <7928> [東証S]
23年8月期業績及び配当予想を下方修正。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)竹内製作所 <6432>、(2)日金銭 <6418>、(3)コシダカHD <2157>、(4)わらべ日洋 <2918>、(5)オーイズミ <6428>、(6)セラク <6199>、(7)リンクユー <4446>、(8)DCM <3050>、(9)日本M&A <2127>、(10)内外トランス <9384>。
値下がり率上位10傑は(1)ローツェ <6323>、(2)インターアク <7725>、(3)レノバ <9519>、(4)リブセンス <6054>、(5)Jディスプレ <6740>、(6)HEROZ <4382>、(7)KeePer <6036>、(8)安永 <7271>、(9)セック <3741>、(10)1stコーポ <1430>。
【大引け】
日経平均は前日比159.33円(0.57%)高の2万8082.70円。TOPIXは前日比15.07(0.76%)高の2006.92。出来高は概算で9億9854万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1324、値下がり銘柄数は433となった。東証マザーズ指数は745.36ポイント(0.94ポイント高)。
[2023年4月12日]
株探ニュース