本日注目すべき【好決算】銘柄 TKP、Sansan、ファストリ (13日大引け後 発表分)
4月13日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
TKP <3479> [東証G] ★今期経常は63%増で4期ぶり最高益更新へ
◆23年2月期の連結経常損益は30.6億円の黒字(前の期は15.8億円の赤字)に浮上して着地。続く24年2月期の同利益は前期比63.3%増の50億円に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はリージャス事業売却の影響で減収となるものの、主力とする貸会議室事業の収益回復などによって大幅増益を見込む。
併せて、26年2月期に経常利益91億円を目指す中期経営計画を策定。
Sansan <4443> [東証P] ★6-2月期(3Q累計)営業は2.3倍増益
◆23年5月期第3四半期累計(22年6月-23年2月)の連結営業利益は前年同期比2.3倍の5.3億円に急拡大して着地。中堅・大企業向け営業の強化が奏功し、主力の名刺管理サービス「Sansan」の売上高が伸びたほか、請求書管理サービス「Bill One」も契約が急増した。
メルコ <6676> [東証P] ★前期経常を34%上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の35億円→47億円に34.3%上方修正。減益率が73.2%減→64.1%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症の収束による高性能空気清浄機「Airdog」の大幅な需要減を見込んでいたが、花粉症対策としての利用などで想定以上に販売が伸びたことが上振れの要因となった。
松屋 <8237> [東証P] ★前期経常が上振れ着地・今期は3.8倍増益、2.5円増配へ
◆23年2月期の連結経常損益は2.6億円の黒字(前の期は21億円の赤字)に浮上し、従来予想の0.5億円の黒字を上回って着地。続く24年2月期の同利益は前期比3.8倍の10億円に急拡大する見通しとなった。前期上振れは国内顧客への好調な販売に加え、訪日外国人客の増加で免税売上高が想定以上に伸びたことが要因。今期は経済活動の正常化が進む中、百貨店事業の更なる収益回復を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比2.5円増の5円に大幅増配する方針とした。
ブックオフG <9278> [東証P] ★今期経常を15%上方修正
◆23年5月期の連結経常利益を従来予想の26億円→30億円に15.4%上方修正。増益率が12.7%増→30.0%増に拡大する見通しとなった。第3四半期までの好調な業績に加え、大型IT投資のスケジュール変更に伴うコスト発現時期の後ろずれなどを反映した。足もとのブックオフ事業は国内でトレーディングカード・ホビーやアパレル、貴金属・時計・ブランドバッグなどが好調だったほか、海外においてもマレーシアや米国の売上高が想定以上に伸びた。
ファストリ <9983> [東証P] ★今期最終を4%上方修正、配当も増額修正
◆23年8月期上期(22年9月-23年2月)の連結最終利益は前年同期比4.5%増の1533億円に伸びて着地。東南アジア、北米、欧州を中心に海外ユニクロ事業が好調だった。
併せて、通期の同利益を従来予想の2300億円→2400億円に4.3%上方修正。減益率が15.9%減→12.2%減に縮小する見通しとなった。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の460円→500円(前期は1→3の株式分割前で620円)に増額修正した。
株探ニュース