13日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場は反発、インフレ鈍化を好感
■NY株式:米国株式市場は反発、インフレ鈍化を好感
ダウ平均は383.19ドル高の34,029.69ドル、ナスダックは236.94ポイント高の12,166.27で取引を終了した。
3月生産者物価指数(PPI)が予想を下回りインフレ鈍化が確認されたほか、週次新規失業保険申請件数が労働市場の逼迫緩和を示唆したため、利上げ停止期待が高まり上昇して始まった。金利先高観の後退を追い風にハイテクが相場をけん引し、終日堅調に推移した。セクター別ではテクノロジー・ハード・機器や小売りが上昇した一方で、不動産が下落した。
電気自動車メーカー、リビアン(RIVN)は2024年の黒字転換見通しを示しことで堅調推移。同業のテスラ(TSLA)も来週の決算を期待した先回り買いで上昇。メキシコ料理レストランのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)はアナリストが今月末に発表される決算に楽観的な見通しを示したため上昇。アパレルのVF(VFC)はアナリストの投資判断引き上げで買われた。一方、航空会社のデルタ(DAL)は第1四半期決算で燃料コスト上昇が影響する形で損失を計上したほか、夏に向けた強い予約で収益増を見込むとしたものの警戒感が払しょくせず小幅安に終わった。デジタル・ソリューションプロバイダーのウェスタン・デジタル(WDC)はハッカーから大金の支払いを強要されていると報じられ、売られた。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:ドル弱含み、米インフレ鈍化で金利先高観後退
13日のニューヨーク外為市場でドル・円は、133円39銭まで上昇後、132円02銭まで下落し、132円60銭で引けた。生産者物価指数(PPI)発表を控えドル買いが強まったのち、3月消費者物価指数(CPI)に続き3月PPIも予想を下回りインフレ鈍化傾向を新たに証明したほか米週次新規失業保険申請件数も予想を上回り労働市場のひっ迫懸念が一段と緩和したため年内の利下げ観測が強まり金利低下に伴うドル売りが一段と加速。
ユーロ・ドルは、1.1008ドルから1.1068ドルまで上昇し、1.1048ドルで引けた。欧州中銀(ECB)高官のタカ派発言を受け追加利上げ観測が強まりユーロ買いに拍車がかかった。ユーロ・円は146円89銭まで上昇後、146円08銭まで反落。ポンド・ドルは、1.2537ドルへ上昇後、1.2501ドルまで反落。ストライキの影響で2月の国内総生産の伸びが鈍化したため高値からポンド売りに押された。ドル・スイスは、0.8905フランから0.8860フランまで下落した。
■NY原油:反落で82.16ドル、利食い売りが増える
NY原油先物5月限は反落(NYMEX原油5月限終値:82.16 ↓1.10)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-1.10ドルの82.16ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは82.11ドル-83.44ドル。ロンドン市場で83.44ドルまで買われたが、需給ひっ迫を想定した買いは一巡し、米国市場の後半にかけて82.11ドルまで値を下げる場面があった。利益確定を狙った売りが増えた。通常取引終了後の時間外取引では主に82ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 28.56ドル +0.08ドル(+0.28%)
モルガン・スタンレー(MS) 85.69ドル +0.22ドル(+0.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)332.13ドル +1.89ドル(+0.57%)
インテル(INTC) 32.13ドル +0.11ドル(+0.34%)
アップル(AAPL) 165.56ドル +5.46ドル(+3.41%)
アルファベット(GOOG) 108.19ドル +2.97ドル(+2.82%)
メタ(META) 220.35ドル +6.35ドル(+2.97%)
キャタピラー(CAT) 221.67ドル +1.17ドル(+0.53%)
アルコア(AA) 40.94ドル +1.30ドル(+3.28%)
ウォルマート(WMT) 149.49ドル +0.15ドル(+0.10%)
《ST》