アルプスアルが3日続落、23年3月期業績は一転減益へ下振れ着地
アルプスアルパイン<6770>が3日続落している。前週末14日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、営業利益が500億円から330億円(前の期比6.3%減)へ、純利益が400億円から105億円(同54.3%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、増益予想から一転して減益着地したことが売り材料視されている。
自動車生産の回復や為替が円安となった影響で売上高は9050億円から9330億円(同16.2%増)へ上振れたものの、民生デジタル機器向け市場の低迷や原材料価格とエネルギー価格などの高騰分の価格転嫁の遅れ、更に1月以降の更なる部材値上げの影響などが利益を押し下げたとしている。なお、モジュール・システム事業の一部不採算事業撤退による減損損失やコンポーネント事業の事業用固定資産の減損損失などを特別損失として計上したため、最終利益の下振れが大きくなったとしている。