バロックが4連騰で年初来高値を更新、今期大幅増益計画を好感
バロックジャパンリミテッド<3548>が大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、23年2月期の連結決算発表にあわせ、24年2月期の業績予想を開示した。今期は売上高が前期比12.2%増の660億1000万円、営業利益が同2.2倍の47億7100万円となる見通し。増収で大幅増益の計画を好感した買いを集めたようだ。
国内事業については、成長ブランドを中心に新規出店を強化する。海外事業では引き続き中国を中長期的な重点戦略地域と位置付け、中国独自企画商品の強化やEC販路拡大などに取り組む。加えて、サプライチェーンの再構築と原価改善に向け、東南アジアでの生産比率の向上や、中国に集中する生産拠点の分散、為替リスク対応に更に取り組むとしている。
23年2月期の連結決算は、売上高が前の期比0.5%減の588億4200万円、営業利益が同21.9%減の21億5000万円だった。原価高騰と急激な円安が業績に悪影響をもたらしたほか、中国の合弁事業では上海のロックダウンなどが響いた。