ネットフリックスが決算発表 有料会員数の伸びが大きく鈍化 時間外で株価は乱高下=米国株個別

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2023年4月19日 5時59分

ネットフリックス<NFLX>が引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高は予想範囲内となったものの、有料会員数の伸びが予想を大きく下回った。北米を始めとした各地域で鈍化が示され、同社の将来に対する懸念が高まっている。ガイダンスも公表し、第2四半期は予想を下回る見通しを示した。

同社は、米国でのパスワード共有の取り締まり計画を開始し、第2四半期の新規顧客数は第1四半期とほぼ同水準と見ている。成長の鈍化に対応するため、2つの新しい取り組みである広告付きメニューとパスワード共有の取り締まり計画を導入。同社は1億人以上が視聴料を支払わずにアカウントを使用していると推定している。

同社は声明で「アカウント共有の蔓延は有料会員向けの投資と改善、そして事業構築の能力を損なう。第1四半期にカナダ、ニュージーランド、スペイン、ポルトガルで開始した結果には満足しており、正しいアプローチであるとの確信を強めている」と語った。

広告付きメニューは11月に始まったが、まだ大幅な加入増には寄与していない。同社は、「広告とパスワード共有の両方が、第1四半期に影響が出たが、今期には回復する」と述べている。

なお、同社はDVD配送事業を廃止すると発表し、25年間続いた本来の事業に終止符を打った。

株価は時間外で一時292ドル台まで急落し、2桁の下げを見せていたが、その後に急速に買い戻しが入り、乱高下している。

(1-3月・第1四半期)

・1株利益:2.88ドル(予想:2.86ドル)

・売上高:81.6億ドル(予想:81.8億ドル)

・営業利益率:21.0%(予想:20.2%)

・有料会員数:+175万(予想:+241万)

北米:+10万件(予想:+25.8万件)

EMEA:+64万人(予想:+83万人)

南米:-45万人(予想:+52万人)

アジア・太平洋:+146万人(予想:+98.6人)

・FCF:21.2億ドル(予想:9.24億ドル)

(4-6月・第2四半期見通し)

・1株利益:2.84ドル(予想:3.08ドル)

・売上高:82.4億ドル(予想:84.7億ドル)

・営業利益率:19.0%(予想:20.7%)

(通期見通し)

・FCF:35億ドル以上(従来:30億ドル以上)(予想:34.1億ドル)

・営業利益率:18~20%(予想:19.2%)

(NY時間16:49)時間外

ネットフリックス<NFLX> 332.50(-1.20 -0.36%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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