話題株ピックアップ【夕刊】(3):モダリス、関門海、メタリアル

注目
2023年4月20日 15時19分

■モダリス <4883>  303円  +23 円 (+8.2%)  本日終値

モダリス<4883>が大きく切り返す展開。3月17日以来約1カ月ぶりとなる300円台回復を果たした。同社はゲノム編集技術を駆使して遺伝子治療薬の開発を手掛けるバイオベンチャーで、継続疑義注記銘柄ではあるが今後の医薬開発に対する期待も大きい。19日取引終了後、5月に開催される米国遺伝子細胞治療学会で、筋ジストロフィーのプレシジョン・メディシン(精密医療)であるMDL―101の有効性を裏付ける前臨床データを開示することを発表しており、これを手掛かり材料に投資資金が流入する格好となった。

■関門海 <3372>  256円  +18 円 (+7.6%)  本日終値

関門海<3372>が急騰。ここ活発化している低位株の物色人気に乗り、一時20%を超える上昇をみせ287円まで駆け上がる場面があった。格安ふぐ料理店をチェーン展開するが、コロナ禍から脱して客足が復調し足もとの業績は回復色をみせている。ふぐ料理は訪日外国人にも人気があり、今後はインバウンド特需にも期待がかかる。そうしたなか、同社は19日取引終了後、株主優待券の対象を「税込4000円以上のコース料理すべて」(現行はとらふぐ料理「玄・醍醐・天楽」コースのみ)に変更することを発表した。顧客ニーズに対応し実質的な還元強化に相当する効果がある。これを手掛かり材料に投資資金を呼び込む形となっている。

■メタリアル <6182>  1,576円  +89 円 (+6.0%)  本日終値

メタリアル<6182>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は19日取引終了後、子会社のロゼッタがデータプラットフォーム提供事業などを行うAPTO(東京都渋谷区)と提携したと発表。これが材料視されたようだ。この提携は、大規模自然言語モデルなどのRLHF(Reinforcement Learning from Human Feedback)のアラインメント(各種調整)や、より高度な推論を達成するプロンプトエンジニアの養成と企業への提供を行うことを目的としたもの。求められる人材を1000人単位で育成するとしている。

■トレイダーズ <8704>  481円  +24 円 (+5.3%)  本日終値

トレイダーズホールディングス<8704>が大幅続伸。19日の取引終了後、国内のスタートアップ企業への投資を目的としたコーポレート・ベンチャー・キャピタル(CVC)ファンド「トレイダーズ FinTech1号投資事業有限責任組合」を設立したと発表しており、好材料視された。高度な金融スキルを有するインベストメントLab(東京都中央区)の役職員が設立した組合を無限責任組合員、トレイダーズを有限責任組合員とする投資事業有限責任組合(LPS)形式で同ファンドを設立し、トレイダーズは同ファンドへ出資する。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■八洲電機 <3153>  1,306円  +63 円 (+5.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

八洲電機<3153>が4連騰。集計中の23年3月期連結業績について、営業利益が26億円から28億円(前の期比31.8%増)へ、純利益が17億円から19億円(同24.4%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。プラント事業における大型案件や産業・設備事業における設備工事案件が延伸したことにより、売上高は620億円から602億円(同0.3%増)へやや下振れたものの、プラント事業における付加価値の高いエンジニアリング案件に注力したことが奏功し利益は上振れたとしている。

■WACUL <4173>  709円  +30 円 (+4.4%)  本日終値

WACUL<4173>が大幅続伸で新高値。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)シフトが進むなか、同社のデジタルマーケティング・プラットフォームや人材マッチングサービスが好調で収益に貢献している。長期的かつ継続的な成長を主眼にクオリティ・グロースを目指す経営戦略を進めている。DXマーケティングと人材マッチングの相乗効果が商機拡大につながっており、足もとの利益こそ先行投資で伸びを鈍化させているものの、ここ数年来トップラインの伸びが著しく、24年2月期も前期比3割強の大幅増収を見込んでいる。

■ティアンドエス <4055>  2,103円  +84 円 (+4.2%)  本日終値

ティアンドエス<4055>の上げ足が鮮烈、前日に続ききょうも一時8.5%を超える大幅高で2191円まで買われ、年初来高値2247円の更新を視野に捉えている。半導体工場向けのシステム開発及び運用・保守などを手掛け、RPAを活用した業務効率化などで高実績を有する。最先端半導体工場向けでも実力を発揮し、主要顧客のキオクシアだけでなく、日の丸半導体新会社のラピダス向け案件獲得でも今後に期待が高まる。機械学習アルゴリズムを駆使して高精度の画像認識機能開発を支援するなどAI領域でも活躍舞台を広げており、今週18日には、画像認識AIアルゴリズムが国内大手精密機器メーカー製の外観検査装置に採用されたことを発表している。株価は週初にマドを開けて売られたが、下値では大口の買いが入り売り物を吸収、その後は一気にリバウンドに転じている。

■Jティッシュ <7774>  534円  +21 円 (+4.1%) 一時ストップ高   本日終値

ジャパン・ティッシュエンジニアリング<7774>が急伸。19日の取引終了後、親会社の帝人<3401>との間で再生医療受託事業(CDMO事業)に関するライセンス契約を締結したと発表。これに伴い、マイルストン収入やロイヤルティー収入を受領するとしており、これを手掛かりにした買いを集めている。今回の契約では、J・TECのCDMO事業に関するノウハウを非独占的に帝人へ提供する。ライセンス供与の対価として、帝人が実施するCDMO事業の立ち上げ段階に応じたマイルストン対価(総額最大3億7000万円)と、同事業の売り上げに連動したランニングロイヤルティーを受領する。マイルストン対価の一部は24年3月期第1四半期に売り上げとして計上する。同件による23年3月期業績への影響はないという。

■日本金属 <5491>  978円  +32 円 (+3.4%)  本日終値

日本金属<5491>が上値追い態勢を明示している。前日は取引時間中に974円まで買われた後は伸び悩み上ヒゲをつける形となったが、きょうは前日のザラ場高値を上回り31円高は977円まで買われる展開となった。3月10日以来となる1000円大台復帰も視界に入ってきた。ステンレス加工に強みを持つ圧延専業メーカーで、高付加価値製品へのシフトを進めている。そのなか、強度・軽量化のニーズに対応したグレーチング部材製品であるIバー「リプルス」の需要獲得が進んでいる。業績面では、23年3月期は原料コスト上昇に伴い増収確保も営業減益を見込むが、価格転嫁の進展により24年3月期は利益の底入れ反転が期待される。PBRが0.2倍台と超割安圏にあり、低PBR是正をテーマとした個別株物色の流れに乗っている。

■ジェイリース <7187>  2,057円  +62 円 (+3.1%)  本日終値

ジェイリース<7187>が続伸。19日の取引終了後、名鉄プロパティマネジメント(名古屋市中村区)と保証業務協定を締結し、名鉄プロパティマネジメントが管理する商業用賃貸物件の一部を対象に事業用賃料保証サービスの提供を開始したと発表しており、好材料視された。

●ストップ高銘柄

Waqoo <4937>  1,340円  +300 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値

QDレーザ <6613>  874円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値

トリプルアイズ <5026>  925円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

アクアライン <6173>  541円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

アースインフィニティ <7692>  1,659円  -500 円 (-23.2%) ストップ安   本日終値

アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値

以上、2銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.