本日注目すべき【好決算】銘柄 東自機、ANAHD、アバール (21日大引け後 発表分)
4月21日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
東自機 <6360> [東証S] ★前期経常を75%上方修正
◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の6.5億円→11.3億円に75.1%上方修正。増益率が23.6%増→2.2倍に拡大する見通しとなった。生産機械事業で海外の特定顧客向け受注が大幅に増加したほか、包装機械事業も堅調に推移し、売上高が計画を21.0%も上回ったことが利益を押し上げた。
バイタルKS <3151> [東証P] ★前期経常を一転2%増益に上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の49億円→59.4億円に21.2%上方修正。従来の16.0%減益予想から一転して1.8%増益見通しとなった。主力の医薬品卸売事業で新型コロナウイルス感染症関連の医療用医薬品や医療機器、臨床検査試薬の販売が想定より伸びたことが寄与。貸倒引当金の戻し入れに加え、投資事業組合運用益が増加したことも利益を押し上げた。
ミタチ産業 <3321> [東証S] ★今期配当を10円増額修正
◆23年5月期の年間配当を従来計画の55円→65円(前期は40円)に増額修正した。創業50周年記念配当10円を実施する。
神戸天然物化 <6568> [東証G] ★前期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の19億円→21.9億円に15.7%上方修正。増益率が72.4%増→99.5%増に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。販売が集中する第4四半期に想定していた期ずれリスクが顕在化しなかったことが上振れの要因となった。
アバール <6918> [東証S] ★前期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も11円増額
◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の22.8億円→25億円に9.6%上方修正。増益率が13.0%増→23.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。部材の供給難が一部解消されたことに伴い、受注残の受託製品や自社製品の完成・納入が想定より進んだことが要因。
併せて、前期の年間配当を従来計画の234円→245円(前の期は85円)に増額修正した。
光陽社 <7946> [東証S] ★前期経常を74%上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の5000万円→8700万円に74.0%上方修正。増益率が2.9倍→5.1倍に拡大する見通しとなった。カーボンオフセット(カーボンニュートラルプリント、カーボンゼロ プリント)関連の売り上げが好調だったことが寄与。雇用調整助成金2200万円を計上したことも利益を押し上げた。
ミツウロコG <8131> [東証S] ★前期経常を47%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の95億円→140億円に47.4%上方修正。増益率が3.3倍→4.8倍に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。電力事業で電源調達先の分散化によって価格高騰の影響を低減するとともに、販売単価の改善を進めたことが奏功した。また、第4四半期に電力卸売市場の価格が想定を下回ったこともプラスに働いた。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の32円→37円(前の期は25円)に増額修正した。
理経 <8226> [東証S] ★前期経常を一転7%増益に上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の1億9000万円→2億1800万円に14.7%上方修正。従来6.9%減益予想から一転して6.9%増益見通しとなった。システムソリューション部門で大学向けシステム案件や製造業向け3次元機械CADソフトウェアが増加したほか、子会社エアロパートナーズで防衛省向け航空機部材や保守点検ビジネスが好調だったことが要因。
ANAHD <9202> [東証P] ★前期経常を29%上方修正
◆23年3月期の連結経常損益を従来予想の850億円の黒字→1100億円の黒字(前の期は1849億円の赤字)に29.4%上方修正した。燃油市況が計画を下回ったことや為替の円高推移に加え、コストマネジメントの徹底で費用が減少したことが上振れの要因となった。
株探ニュース