話題株ピックアップ【夕刊】(2):東京衡機、Retty、グッドパッチ

注目
2023年4月24日 15時17分

■バイタルKS <3151>  950円  +5 円 (+0.5%)  本日終値

バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>が堅調な動き。前週末21日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が5673億円から5793億円(前の期比0.4%増)へ、営業利益が19億4000万円から24億4000万円(同17.1%減)へ、純利益が44億円から48億6000万円(同1.9%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症関連の医療用医薬品や医療機器、臨床検査試薬などの販売が堅調に推移したという。また、グループの一部の取引先において、取立不能の恐れが生じたとして貸倒引当金を計上していたが、該当する債権の一部を回収できる見込みとなり、貸倒引当金の戻し入れを行ったことも寄与する。

■東京製鐵 <5423>  1,360円  -81 円 (-5.6%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

東京製鐵<5423>が4日ぶり急反落。前週末21日の取引終了後、23年3月期の単体決算にあわせ、24年3月期の業績見通しを開示した。今期の売上高は前期比6.6%増の3850億円の一方、最終利益は同31.9%減の210億円を見込む。最終減益の計画を嫌気した売りが優勢となったようだ。年間配当は同横ばいの40円を予定する。今期の国内の鋼材需要は引き続き堅調に推移するとみる一方、主原料・諸資材価格の高止まりなどが懸念されるといい、コストダウンを図り競争力の強化を目指す。23年3月期の決算は、売上高が前の期比33.4%増の3612億4500万円、最終利益は同3.4%減の308億4800万円だった。製品出荷数量の増加と、出荷単価の上昇により売上高は過去最高となった。半面、鉄スクラップやエネルギー・諸資材の購入価格の高騰が響いたほか、繰り延べ税金資産の取り崩しに伴い、税金費用が増加した。

■リソー教育 <4714>  305円  -13 円 (-4.1%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

リソー教育<4714>は安い。前週末21日の取引終了後に従来の配当方針を変更し、配当性向50%以上をメドとして検討・実施することを基本方針にすると発表。あわせて、従来未定としていた24年2月期配当予想を前期比6円減の10円とする見通しを示しており、これが嫌気された。同時に、26年2月期を最終年度とする新中期経営計画の策定を明らかにした。主力の個別指導塾「TOMAS」での価格改定など各種取り組みを進め、最終年度に売上高395億円(今期予想340億円)、営業利益40億円(同30億円)を目指す。

■西松屋チェーン <7545>  1,615円  -33 円 (-2.0%)  本日終値

西松屋チェーン<7545>が反落。前週末21日の取引終了後に発表した4月度(3月21日~4月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比1.7%減と3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。春物衣料や育児・服飾雑貨は好調に推移したものの、期間の後半に前年と比較して気温の低い日が多く、夏物衣料の売上高が前年を下回った。なお、全店売上高は同0.9%増だった。

■三井住友建設 <1821>  386円  -6 円 (-1.5%)  本日終値

三井住友建設<1821>が3日ぶりに反落した。前週末21日の取引終了後、23年3月期の連結業績に関し、最終赤字額がこれまでの見通しの205億円を上回る259億円となったようだと発表し、嫌気されたようだ。前の期は70億2200万円の最終赤字だった。国内土木工事が順調に進捗したことを受け、23年3月期の売上高は計画の4550億円から4570億円(前の期比13.3%増)に上振れて着地した見込み。半面、現在施工中の工場製作部材を使った急速施工工法を採用する国内大型建築工事において、施工図面の作成遅れなどにより工程遅延が発生した。また、一部部材が工場検査で不合格となり更なる工程遅延が発生するなか、部材生産ラインの増強と品質確保のための追加費用、工程回復費用などが発生する見込みとなったという。

■プリマハム <2281>  2,259円  -33 円 (-1.4%)  本日終値

プリマハム<2281>が反落。前週末21日の取引終了後、集計中の23年3月期の連結業績について、売上高が4320億円から4307億円(前の期比2.4%増)へ、営業利益が110億円から97億円(同30.9%減)へ、純利益が73億円から45億円(同53.7%減)へ下振れて着地したようだと発表したことが嫌気された。原材料及びエネルギーコストの上昇が続くなか、価格転嫁に時間を要している商品があることに加えて、有形固定資産、のれんなどの減損損失の発生が響いた。

■東京衡機 <7719>  292円  +80 円 (+37.7%) ストップ高   本日終値

東京衡機<7719>がストップ高。同社は試験機メーカーでエンジニアリング事業も育成している。前週末21日取引終了後、CAEソフトウェアの開発や受託解析を手掛ける理研発ベンチャー企業の先端力学シミュレーション研究所(東京都文京区)と業務提携することを発表した。これによる業容拡大効果を期待した買いを呼び込んだ。なお、足もとの業績も底入れ局面にあり、24年2月期営業利益は前期比7割増益を見込んでいる。

■Retty <7356>  234円  +50 円 (+27.2%) ストップ高   本日終値

Retty<7356>が大幅高。同社はきょう、台湾の大手旅行代理店である五福旅行社と共同で、訪日台湾人旅行者を対象とする地方創生・インバウンド施策を展開すると発表しており、これが材料視されたようだ。同社は五福旅行社で訪日旅行を予約した旅行者に、旅行先地域の飲食店情報を提供。第1弾は関西国際空港を利用し、京阪神・瀬戸内地域の宿泊施設を予約した台湾人旅行者を対象に実施するとしている。

■グッドパッチ <7351>  856円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値

グッドパッチ<7351>が急騰。同社は企業のWebデザイン支援事業を主力展開しているが、前週末21日取引終了後、サイバーエージェント<4751>とデジタルトランスフォーメーション(DX)支援領域での業務提携を発表した。更に、サイバーを割当先とする第三者割当増資を実施することも併せて発表している。株数は71万7300株で発行価格は697円で行う。これがポジティブサプライズとなり、投資資金が一気に流入する格好となった。

■東京自働機械製作所 <6360>  2,309円  +400 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値

東京自働機械製作所<6360>がストップ高。前週末21日の取引終了後、集計中の23年3月期単独業績について、売上高が110億円から133億600万円(前の期比50.9%増)へ、営業利益が5億5000万円から9億8500万円(同2.6倍)へ、純利益が4億5000万円から7億9900万円(同2.1倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。包装機械、生産機械の両事業とも堅調に推移しており、特に生産機械事業で海外特定顧客向けの受注が大幅に増加したことが要因としている。

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