話題株ピックアップ【夕刊】(1):スカイマーク、ANAHD、JR東日本

注目
2023年4月24日 15時13分

■スカイマーク <9204>  1,161円  +76 円 (+7.0%)  本日終値

スカイマーク<9204>は急反発。同社の株価は2月初旬に年初来高値1487円をつけてから、一貫して下値を探る展開を余儀なくされ、前週末21日には年初来安値1058円をつけるなど大底圏に売り込まれていた。しかしきょうは、満を持して底入れ反転の動きをみせている。昨年12月に再上場してマーケットの視線を集めた経緯があるが、羽田発着の国内線を主力とし、脱コロナに伴う旅客需要回復で23年3月期は営業損益の黒字化を見込む。インバウンド特需が期待される一方、燃料コストの上昇も単価引き上げにより吸収する方向にあり、業績立て直しに向けた期待が募っている。

■藤田観光 <9722>  3,475円  +185 円 (+5.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

藤田観光<9722>は大幅反発、2月1日につけた年初来高値3455円を約3か月ぶりに更新した。同社は「椿山荘」で有名な観光業界の老舗企業であり、ここ急速人気化しているワシントンホテル<4691>の大株主としても知られる。新型コロナウイルスの影響で業績は22年12月期まで3期連続の営業赤字を強いられていたが、足もとは回復色をみせている。23年12月期はインバウンド特需の復活で4期ぶりの赤字脱却が有力視される状況にある。

■ANAホールディングス <9202>  2,957.5円  +106.5 円 (+3.7%)  本日終値

ANAホールディングス<9202>は大幅反発している。前週末21日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、営業利益が950億円から1200億円(前の期1731億2700万円の赤字)へ、純利益が600億円から890億円(同1436億2800万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。日本の水際対策の緩和によりビジネス需要や訪日需要の回復が進み、国際線旅客収入が堅調に推移した一方、国際線貨物収入は伸び悩んだことから売上高は1兆7100億円(前の期比67.6%増)の従来予想を据え置いた。ただ、燃油市況が計画を下回ったことや為替が円高に推移したこと、更にコストマネジメントの徹底により費用が減少したことなどから利益は計画を上回った。

■ミツウロコG <8131>  1,341円  +29 円 (+2.2%)  本日終値

ミツウロコグループホールディングス<8131>は年初来高値更新。前週末21日の取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表し、営業利益を78億円から120億円(前の期8億1900万円)へ大幅に引き上げた。あわせて、配当予想を32円から37円(前の期25円)に増額修正しており、これらが好感された。中核事業の一つである電力事業で、電源調達先の分散化や販売価格の改善に取り組んだことが奏功する見通し。また、第4四半期に電力仕入れ調達価格が当初想定を下回る見込みとなったことも寄与する。売上高については3400億円から3200億円(前の期比28.0%増)に見直した。

■伊藤米久HD <2296>  730円  +13 円 (+1.8%)  本日終値

伊藤ハム米久ホールディングス<2296>が5日続伸し、年初来高値の更新が視野に入った。前週末21日の取引終了後、23年3月期の連結業績に関し、最終利益が150億円から170億円(前の期比11.1%減)に上振れて着地したようだと発表し、株価の支援材料となったようだ。売上高は9000億円から9220億円(同7.9%増)に上振れる見込みのようだ。行動制限の緩和などを背景に、外食向けの食肉販売の回復に加え、加工食品の販売数量が想定を上回ったことが奏功する。

■パーソルHD <2181>  2,731円  +35 円 (+1.3%)  本日終値

パーソルホールディングス<2181>が反発。前週末21日の取引終了後、自社株350万5000株(発行済み株数の1.48%)を4月28日付で消却すると発表したことが好感された。なお、消却後の発行済み株数は、2億3319万9861株となる予定だ。

■JR東日本 <9020>  7,754円  +99 円 (+1.3%)  本日終値

JR東日本<9020>、JR西日本<9021>、JR東海<9022>などJR各社が軒並み年初来高値に買われたほか、東武鉄道<9001>、東急<9005>、京成電鉄<9009>、富士急行<9010>など私鉄株も一斉高となるなど、電鉄セクターへの買いが目立つ。訪日外国人観光客の急増に加え、国内ではこれからゴールデンウィークを迎えることで、リオープン(経済再開)環境下でのレジャー需要の高まりが期待される状況となっている。電鉄各社はホテルやテーマパークなども横軸展開しているケースが多く、今の経済環境は強力な収益追い風局面として意識されているようだ。

■エービーシー・マート <2670>  7,970円  +90 円 (+1.1%)  本日終値

エービーシー・マート<2670>が3日続伸。株価は一時8050円まで上昇し、15年8月につけた8020円の上場来高値を7年8カ月ぶりに更新した。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断「B+」を継続するとともに、目標株価を7500円から8300円に引き上げた。23年2月期の連結営業利益は前期比54.1%増の423億100万円と大幅増益だった。人出の回復に加えインバウンド消費の増加などが寄与した。24年2月期の同利益は会社計画では前期比4.0%増の440億円と5期ぶりの最高益を見込むが、同証券では445億円を予想。同社の強みである限定品など日本でしか買えない商品の充実によるインバウンド消費の取り込み強化での増益を予想している。

■ビー・エム・エル <4694>  3,005円  +34 円 (+1.1%)  本日終値

ビー・エム・エル<4694>が3日続伸。午後2時ごろ、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が1540億円から1590億円(前の期比14.5%減)へ、営業利益が220億円から235億円(同51.9%減)へ、純利益が145億円から150億円(同55.5%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。第4四半期に新型コロナウイルス第8波の影響を受けて、関連検査の受注が想定を上回ったことが要因としている。

■GMO-FH <7177>  612円  +4 円 (+0.7%)  本日終値

GMOフィナンシャルホールディングス<7177>が上昇し、年初来高値を更新した。前週末21日の取引終了後、23年12月期第1四半期累計(1~3月)の連結決算の速報値を発表した。営業収益は前年同期比15.6%増の136億7100万円、営業利益は同6.3%増の36億800万円、経常利益は同5.1%増の38億5600万円となった。増収・経常増益で着地したことを好感した買いが入ったようだ。店頭FXの収益性が大きく改善したほか、CFD(差金決済取引)収益も高水準で推移した。なお、タイで証券事業を展開する子会社において貸倒引当金繰入額を追加で計上した。最終利益は同7.0%減の22億5800万円となった。

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