本日注目すべき【好決算】銘柄 コスモスイニ、大和ハウス、ニデック (24日大引け後 発表分)
4月24日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
コスモスイニ <8844> [東証S] ★前期経常を47%上方修正、配当も5円増額
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→44億円に46.7%上方修正。増益率が14.9%増→68.6%増に拡大する見通しとなった。入国制限の緩和や国内の旅行需要喚起策の推進を背景に、宿泊事業で稼働率と客室単価が計画を上回ったことが寄与。工事事業でオフィス移転・内装工事の受注が想定より増加したことも上振れに貢献した。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の9円→14円(前の期は7円)に大幅増額修正した。
大和ハウス <1925> [東証P] ★前期経常を一転21%増益に上方修正・最高益更新へ
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の3470億円→4550億円に31.1%上方修正。従来の7.8%減益予想から一転して20.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。ホテル事業の回復や投資不動産の売却が順調に進捗したことに加え、退職給付に関する割引率見直しに伴う数理計算上の差異が発生したことも利益を大きく押し上げた。
いい生活 <3796> [東証S] ★前期経常を42%増益に上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の1億8000万円→2億3600万円に31.1%上方修正。増益率が8.4%増→42.2%増に拡大する見通しとなった。SaaSのサブスクリプションやソリューションの売り上げが好調だった一方、売上原価と販管費がほぼ想定通りだったことが要因。
ユニリタ <3800> [東証S] ★前期経常を31%上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の8.6億円→11.3億円に30.6%上方修正。増益率が4.5%増→36.5%増に拡大する見通しとなった。主要顧客層である大手企業によるIT投資の拡大を背景に、売上高が計画を上回ったことが寄与。持ち分法投資利益の増大に加え、計画外の営業外収益を計上したことも利益を押し上げた。
IPS <4335> [東証S] ★今期経常を20%上方修正・2期ぶり最高益、配当も10円増額
◆23年6月期の連結経常利益を従来予想の2.5億円→3億円に20.0%上方修正。増益率が3.7%増→24.5%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。営業体制の強化によって新規案件の受注を着実に獲得し、売上高が計画を上回ったことが寄与。プロジェクト体制の強化や品質管理体制の効果として、納品が予定通りに進み、不採算案件が少なかったことも上振れの要因となった。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→30円(前期は20円)に大幅増額修正した。
エルミック <4770> [東証S] ★前期経常を32%上方修正
◆23年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の1億3000万円→1億7100万円に31.5%上方修正。増益率が51.2%増→98.8%増に拡大する見通しとなった。販売先の拡大に加え、プロジェクトマネジメント強化に伴う開発原価低減や経費削減が利益を押し上げた。
石塚硝 <5204> [東証S] ★前期最終を一転黒字に上方修正
◆23年3月期の連結最終損益を従来予想の10億円の赤字→2.5億円の黒字(前の期は22.5億円の黒字)に上方修正した。第3四半期以降にエネルギー価格をはじめとする資材価格が一段と高騰したものの、一部の販売価格改定やコスト削減が奏功し、利益は大幅に上振れした。
川岸工 <5921> [東証S] ★上期経常を2倍上方修正
◆23年9月期上期(22年10月-23年3月)の経常利益(非連結)を従来予想の4.8億円→9.7億円に2.0倍上方修正。減益率が55.1%減→8.7%減に縮小する見通しとなった。前期に受注した利益率の高い大型工事が完成したことに加え、工場稼働率の向上なども利益を押し上げた。
ニデック <6594> [東証P] ★今期最終は3.7倍増で2期ぶり最高益更新へ
◆23年3月期の連結最終利益は前の期比66.9%減の450億円に落ち込んだが、続く24年3月期は前期比3.7倍の1650億円に急拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期はIT機器や家電関連を中心とする最終製品需要の回復遅れなどを背景に減収を見込むものの、抜本的な収益構造改革を推進し、大幅な固定費の削減などを通じて業績のV字回復を目指す。
株探ニュース