話題株ピックアップ【昼刊】:Aバランス、三菱電、ニデック

注目
2023年4月25日 11時40分

■Abalance <3856>  8,440円  +720 円 (+9.3%)  11:30現在

Abalance<3856>が5日ぶり急反発、一時830円高の8550円まで買われる場面があった。2月中旬以降、株価は一貫した上昇トレンドを続け、今月18日には1万3370円の上場来高値を形成。わずか2カ月で4.5倍に大化けしたが、その後の崩れ足も激しかった。信用の投げを誘発し直近4営業日続落で前日は一時7000円台を割り込み、高値から半値近い水準まで売り込まれる場面があった。しかし、目先投げ売りが一巡し、きょうは外資系証券経由の貸株調達による空売り買い戻しなども観測されるなか、リバウンドに転じている。なお、同社は前日取引終了後に、前週21日に開示した同社のベトナムグループ会社の太陽光パネル製造用部品となるセル工場建設についての追加情報を発表した。そのなか、セル工場建設資金の捻出について、公募増資などの計画はないことに言及、これが買いを誘導した面もあるようだ。

■三菱電機 <6503>  1,705円  +75.5 円 (+4.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

三菱電機<6503>が急伸し13連騰。2021年6月以来、およそ1年10カ月ぶりの高値水準で推移している。24日の取引終了後、自動車機器事業の構造改革を実施すると発表。収益性の向上を期待した買いが集まったようだ。巨額投資が必要な先進運転支援システムなどのCASE関連事業については、技術シナジーが見込めるパートナーとの協業を模索する。電動パワーステアリングシステム製品など強みが生かせる事業に関してはコスト削減とともに、価格転嫁の加速など顧客との取引条件の見直しを進め、収益性が期待できるプロジェクト・機種にリソースを集中させる。一方、カーマルチメディアをはじめとする課題事業は早期の事業終息を進めるという。スピーディーな事業運営を展開するため自動車機器事業を分社化する方針。具体的な方法や内容は確定していないとしているが、1年以内を目安に新会社の設立を目指すとしている。

■ニデック <6594>  6,833円  +209 円 (+3.2%)  11:30現在

ニデック<6594>が大幅高。24日の取引終了後、23年3月期の連結決算発表にあわせ、24年3月期の業績予想を開示した。今期の売上高は前期比1.9%減の2兆2000億円と減収を見込む半面、最終利益は同3.7倍の1650億円と大幅増益を計画しており、評価されたようだ。年間配当は前期と横ばいの70円を予定する。IT機器や家電関連で、最終製品需要の回復の遅れが懸念されるほか、中国では補助金終了に伴う電気自動車(EV)市場の成長率の低下を想定。一方で、抜本的な収益構造改革や大幅な固定費の削減などを通じ、業績のV字回復を目指すという。想定為替レートは1ドル=120円、1ユーロ=130円に設定した。23年3月期の連結決算は、売上高が前の期比16.9%増の2兆2428億2400万円、最終利益が同66.9%減の450億300万円だった。車載製品や工作機械事業への参入による機器装置での増収が売上高の増加に寄与した。半面、市場環境の悪化を背景に、構造改革費用約757億円を計上した。

■大和ハウス工業 <1925>  3,342円  +101 円 (+3.1%)  11:30現在

大和ハウス工業<1925>が12連騰し年初来高値を更新している。24日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が4兆7600億円から4兆9080億円(前の期比10.6%増)へ、営業利益が3600億円から4650億円(同21.3%増)へ、純利益が2260億円から3080億円(同36.7%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感されている。退職給付会計における数理計算上の差異が生じたことに加えて、新型コロナウイルス感染症影響からのホテル事業の回復や、投資不動産の売却が順調に進捗したことなどが寄与した。

■コーテクHD <3635>  2,368円  +59 円 (+2.6%)  11:30現在

コーエーテクモホールディングス<3635>は高い。24日の取引終了後に発表した23年3月期決算が大きく上振れして着地したほか、続く24年3月期業績についても堅調な見通しを示しており、これを好感した買いが入っている。23年3月期決算は売上高が前の期比7.8%増の784億1700万円(従来予想770億円)、純利益は同12.5%減の309億3500万円(同235億円)。第4四半期に発売したパッケージゲームの新作が概ね計画通りに推移し、リピート販売が計画を上回ったことが寄与。また、各種費用の減少やデリバティブ評価損の戻し入れも業績を押し上げた。年間配当も従来予想の48円から50円に引き上げた。同時に発表した24年3月期業績予想は、売上高が前期比21.1%増の950億円、純利益が同0.2%増の310億円を見込む。配当予想は前期比据え置きの50円とした。

■エスプール <2471>  622円  +10 円 (+1.6%)  11:30現在

エスプール<2471>は堅調。24日の取引終了後、人材アウトソーシングサービスを手掛ける子会社のエスプールヒューマンソリューションズが、カスタマーサポート業務を受託するBPOセンターの新設に向け熊本市と立地協定を締結したと発表した。事業拡大を期待した買いが入ったようだ。コールセンター業務の需要が非常に高いことが背景にあるという。BPOセンターは今年10月に開設を予定し、約50人の採用を計画する。

■日東工業 <6651>  2,686円  +42 円 (+1.6%)  11:30現在

日東工業<6651>が3日ぶりに反発した。24日の取引終了後、電気自動車(EV)の使用済みリユースバッテリーと、太陽光リユースパネルを活用した環境配慮型の産業用太陽光自家消費蓄電池システムの受注受け付けを26日から始めると発表。これが手掛かり材料となったようだ。同社の「産業用太陽光自家消費蓄電池システム サファ Link -ONE-」は、日産自動車<7201>のEV「リーフ」のリユースバッテリーを活用し、太陽光の余剰電力を蓄電池に蓄える。資源の再利用を促すほか、施設ごとの需要にあった効率的な制御・運用も可能になるという。

■あすか薬HD <4886>  1,252円  +11 円 (+0.9%)  11:30現在

あすか製薬ホールディングス<4886>は3日続伸している。24日の取引終了後、法人向けフェムテックサービスを提供するLIFEM(東京都新宿区)と、フェムテックに関する包括的業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視されている。今回の包括的業務提携契約では、LIFEMが提供している健康経営や女性活躍をサポートする法人向けフェムテックサービス「ルナルナ オフィス」について、あすか製薬が疾患啓発情報資材の作成及び提供を行うという。第1弾として、女性特有の健康課題である「月経」について分かりやすく解説する動画を共同制作し、「ルナルナ オフィス」導入企業への配信を開始したという。

■三菱UFJ <8306>  861.5円  +4.5 円 (+0.5%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクは強弱観対立もやや買いが先行。相次ぐ米銀破綻による金融不安は収まったかに見えたが、前日は米地銀のファーストリパブリック<FRC>の1~3月期決算発表で、3月末時点の同社の預金残高が昨年末比40%も減少していることが判明し、人員を大幅削減する計画にあることも分かった。これを受け、同社株は時間外取引で急落するなど、波乱含みの動きとなっている。東京市場でも米国事業を展開する大手金融株には買い手控えムードが強い。一方、下値では空売り筋の買い戻しの動きなどが株価を下支えする形となり、売り買いが交錯している。

■塩野義製薬 <4507>  6,087円  +27 円 (+0.5%)  11:30現在

塩野義製薬<4507>は堅調。24日の取引終了後、23年3月期配当予想の増額修正を発表しており、これが株価を下支えしているようだ。期末配当を60円から75円に引き上げた。これにより、年間配当は135円(前の期115円)となる見通し。

■PAコンサル <4071>  2,913円  +11 円 (+0.4%)  11:30現在

プラスアルファ・コンサルティング<4071>が4日ぶりに反発している。この日の寄り前、タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」がアルフレッサ ホールディングス<2784>に採用されたと発表しており、好材料視されている。アルフレッサによると、グループ全体の人財戦略の推進を図るのが狙いで、業務効率化に優れたシステムであるだけでなく、分析機能が充実していることが採用の決め手になったという。

■レーザーテック <6920>  20,400円  +75 円 (+0.4%)  11:30現在

レーザーテック<6920>は売り買い交錯の展開。4月中旬以降は下値模索の動きを強めているが、きょうはやや買い優勢でフシ目の2万円大台攻防の様相をみせている。仮に2万円大台を割り込むと昨年10月下旬ザラ場以来、約半年ぶりとなる。ここ日米ともに半導体関連の主力銘柄への売り圧力が強まっている。半導体市況は在庫整理が進んでいるものの依然供給過剰感が拭えず、半導体設備投資需要の減速が意識されている。米国では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が中長期波動の分水嶺である75日移動平均線との上方カイ離が解消された状況にあり、トレンド転換の正念場を迎えている。東京市場でも同社株をはじめ半導体製造装置メーカーの主力どころには機関投資家とみられる継続的な売りが観測される。

■サイフューズ <4892>  1,390円  +213 円 (+18.1%)  11:30現在

サイフューズ<4892>が急騰。24日の取引終了後、手指の末梢神経損傷患者に対する医師主導治験を実施し、同社の臨床用バイオ3Dプリンターを用いて製造した三次元神経導管を移植した全ての患者において、安全性及び有効性が確認できたと発表したことが好感されている。同治験は、京都大学医学部附属病院先端医療研究開発機構(iACT)、細胞療法センター(CCMT)とともに実施した。同社では今回の結果を医薬品医療機器総合機構に報告し、今後同社主導のもとで、再生医療等製品としての実用化に向けて開発を進めるとしている。

■アイ・ピー・エス <4335>  820円  +77 円 (+10.4%) 一時ストップ高   11:30現在

アイ・ピー・エス<4335>が一時ストップ高。同社は24日取引終了後、23年6月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の2億5000万円から3億円(前期比24.5%増)に引き上げたことが好感されているようだ。売上高予想も25億円から28億円(同2.6%増)に上方修正。営業体制の強化によって新規案件を着実に受注していることに加え、プロジェクト体制の強化や品質管理体制の効果で納品が予定通りに進み、不採算案件も少ないことが主な要因だとしている。また、期末一括配当を従来計画比10円増額の30円(前期実績は20円)にすることもあわせて発表している。

■関門海 <3372>  272円  +19 円 (+7.5%)  11:30現在

関門海<3372>が動兆しきりの展開となっている。4月20日にマドを開けて上放れ、その後は上ヒゲを形成しながらも継続的な買いが流入して売り物をこなしている。低価格を売り物とするフグ料理「玄品」をチェーン展開するが、訪日外客数が急増傾向にあるなか、外国人のフグ料理に対するニーズが旺盛でインバウンド消費の恩恵を受けている。22年3月期までの業績低迷は既に株価に織り込まれており、23年3月期以降は営業黒字定着が見込まれている。時価は200円台と低位に位置することもあって、個人投資家の短期指向の買いが誘導されやすい。

●ストップ高銘柄

なし

●ストップ安銘柄

アジア開発キャピタル <9318>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在

以上、1銘柄

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