注目銘柄ダイジェスト(前場):遠藤照明、シマノ、ファンデリーなど

市況
2023年4月26日 11時36分

大林組<1802>:1087円(+38円)

大幅続伸。英シルチェスターが同社に対して、1株12円の特別配当を株主提案したと発表している。PBR水準の低さなどを問題視しているもよう。現在シルチェスターは約4%の株式を保有しているほか、大成建設や清水建設、戸田建設などの株式も大量保有している。ゼネコン各社には同様の思惑も働き、本日は買い先行となっているものが目立つ。なお、戸田建設もフランスのロンシャンから自社株買いを求める株主提案を受けている。

コメリ<8218>:3175円(+211円)

大幅続伸。前日に23年3月期の決算を発表している。営業利益は261億円で前期比6.4%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地となっている。一方、24年3月期は270億円で同3.6%増と増益に転じる見込みで、年間配当金も前期比2円増配の52円を計画している。業績回復見通しに安心感のほか、発行済み株式数の1.83%に当たる90万株、27億円を上限とする自社株買いを発表したこともポジティブ視。

いなげや<8182>:1607円 カ -

ストップ高買い気配。イオンの連結子会社としてイオングループに参画するとともに、U.S.M.Hと経営統合を目指すことを発表している。24年11月の経営統合実現を目指し、それに先立って、イオンが同社株の51%相当を取得するもよう。子会社化に向けては、イオンによるTOB実施も想定されることで、TOBプレミアムへの期待が先行する形とみられる。

遠藤照明<6932>:1051円(+76円)

大幅反発で上昇率トップ。前日に23年3月期の業績上方修正を発表している。営業利益は従来予想の25億円から30億円、前期比21.6%減に引き上げ。電気料金の高騰及びサステナビリティに関する社会的要請の高まりから、無線コントロール照明システム「Smart LEDZ Fit/Fit Plus」が順調に販売を伸ばしたもようだ。1-3月期は減益率が1ケタ台にまで低下する形となるようだ。

シマノ<7309>:20380円(-2255円)

大幅続落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は280億円で前期比26.4%減となり、350億円程度の市場予想を大きく下振れている。自転車部品の落ち込みが想定以上になっている。つれて、23年12月期は従来の1050億円から830億円、前期比50.9%減にまで下方修正。コンセンサスは従来会社計画を上回る水準であった。70万株を上限とする自己株式の取得実施を発表しているが、下振れ幅大きく下支えにはなっていない。

ispace<9348>:1590円 ウ -

ストップ安売り気配。民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1のランダー(月着陸船)の月面着陸を確認するSuccess9の完了が困難と判断したと発表している。26日の月面着陸を予定していたが、同日午前8時時点でランダーとの通信の回復が見込まれず、最終的に月面へハードランディングした可能性が高いという。民間企業で世界初の月面着陸として期待が高まっていただけに、完了困難との判断を受けて失望売りが広がっているようだ。

ファンデリー<3137>:422円(+80円)

ストップ高を付け、年初来高値を更新した。萌生会大道クリニック栄養課の管理栄養士である長谷川民子氏が低栄養を予防する食事法を紹介するWebメディア「しっかり栄養、パワーアップ食」の第4回を配信すると発表している。同メディアは管理栄養士が食事コントロールの方法を紹介するもの。また、28日の23年3月期決算発表を控えてファンデリー株には投資資金が流入しており、値幅取りを狙う短期筋の買いも株価を押し上げているようだ。

FIXER<5129>:1803円(+128円)

大幅に5日ぶり反発。生成型AIを活用したエンタープライズGPTプラットフォーム「GaiXer」の提供を開始すると発表している。GaiXerは、FIXERのエンタープライズクラウドシステムやAIエージェントサービスの開発経験を元にしたエンタープライズGPTプラットフォーム。ユーザーからの質問に対し、カスタマイズされた高品位な回答を生成するGaiXer Chat、定型的な事務作業を代行するGaiXer Assistantなどのサービスを順次展開するとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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