注目銘柄ダイジェスト(前場):新光電工、信越化、カバーなど

市況
2023年4月28日 11時50分

新光電工<6967>:3985円(+345円)

大幅反発。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は767億円で前期比7.4%増、市場予想を15億円程度下振れ。1-3月期は56億円で前年同期比70.6%減と減益幅が拡大する形に。また、24年3月期は350億円で前期比54.4%減と大幅減益見通しで、コンセンサスも200億円程度下振れ。ただ、足元の業績悪化懸念は織り込み済みであり、為替前提の違いがコンセンサスとの差異になっていることで、あく抜け感にもつながる形へ。

日立<6501>:7351円(-295円)

大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は7481億円で前期比1.3%増となり、市場予想を200億円弱下回る着地になっている。また、24年3月期は6750億円で同9.8%減の見通しとしており、コンセンサスを1000億円程度下振れている。保守的な要素も強いとみられるが、下振れ幅の大きさがネガティブなインパクトに。上限1000億円の自社株買いを発表しているが、想定線でもあって下支えにはつながっていない。

信越化<4063>:3830円(-212円)

大幅続落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は9982億円で前期比47.6%増となったが、市場予想は100億円程度下回ったとみられる。1-3月期は1900億円で前年同期比3.2%減と急失速の形にもなっている。シリコンウエハーやフォトレジストなどの需要が想定以上に減少したもよう。24年3月期見通しは現時点で非開示としている。1-3月期下振れ決算嫌気のほか、米国PCVの価格転嫁の遅れなどもネガティブ視のようだ。

ルネサス<6723>:1745.5円(-29.5円)

もみ合い。前日に第1四半期決算を発表、Non-GAAPベースの売上高は3597億円で前四半期比8.1%減、会社予想レンジ(3475-3625億円)中間値をやや上振れ。粗利益率は56.2%でガイダンスの54.5%を上振れている。自動車向けでの製品ミックス良化などが利益率上昇の要因とみられる。4-6月期は売上高が前四半期比横ばい、粗利益率は55.5%への低下を見込んでいる。サプライズ乏しいが、半導体市況悪化の中では底堅い決算との評価も。

キーエンス<6861>:59890円(-2150円)

大幅反落。前日に23年3月期の決算を発表、営業利益は4989億円で前期比19.3%増となり、ほぼ市場予想水準での着地になっている。1-3月期は1299億円で前年同期比12.3%増、2ケタ増ペースは継続も、7-9月期や10-12月期と比較すると増益率はやや鈍化。24年3月期の見通しは公表していないが、配当計画は300円を据え置いている。ほとんど決算にサプライズはなく、短期的な出尽くし感が先行する展開とみられる。

カバー<5253>:1610円(+165円)

一時ストップ高。23年3月期の営業利益予想を従来の21.69億円から34.00億円(前期実績18.55億円)に上方修正している。大規模イベントでの配信チケット販売やライセンス商品の販売などが事前の需要予測を超えて好調だったため。大規模イベント全体のコスト削減も奏効したほか、ライセンス/タイアップサービスは利益率が高いことから全体の利益水準も改善したとしている。

グローバルセキュ<4417>:4770円(+65円)

大幅に8日ぶり反発。24年3月期の営業利益予想を前期比47.3%増の10.85億円と発表している。中堅・中小企業のサイバーセキュリティニーズやIT企業・SIerのセキュリティ教育ニーズが引き続き旺盛に推移すると見込む。同時に発表した23年3月期の営業利益は、67.4%増の7.36億円で着地した。セキュリティソリューションサービスが伸長したことに加え、セキュリティ教育ニーズの高まりなどが利益押し上げに貢献した。

SBIインシュ<7326>:941円(+33円)

大幅に3日ぶり反発。23年3月期の経常利益予想を従来の60.00億円から63.08億円(前期実績59.25億円)に上方修正している。生命保険事業の保有契約件数が伸長したことに加え、損害保険事業や少額短期保険事業などの保有契約件数も堅調に増加したため。また、法人税及び住民税等が当初見込みに比べて減少したことから、純利益予想も9.50億円から12.40億円(同8.91億円)に引き上げた。

《ST》

提供:フィスコ

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