スターバックスは好決算も下落 ガイダンスを据え置き不確実性にも言及=米国株個別

材料
2023年5月3日 23時27分

スターバックス<SBUX>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高が予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回った。北米が予想を上回ったほか、海外では中国が予想外の増収となった。

第2四半期末の米国と中国の店舗数はそれぞれ1万6044店、6243店で、同社のグローバルポートフォリオの61%を占めている。オートミルクラテのような裁量的なメニューに対して、高価格を払い続ける消費者の回復力を示したほか、外食産業の復活を印象づけている。3月20日に引き継いだナラシマン新CEOにとってはプラス材料となった。

ただ、株価は冴えない反応。今年に入ってから同社株は15%上昇していることもあり、投資家を満足させるには不十分だったようだ。説明会ではガイダンスを据え置き、何度も不確実性に言及していた。

アナリストからは「第2四半期の業績は好調だったものの、下半期のガイダンスは保守的と言わざるを得ない泥臭い内容だった」との声や、「中国市場の予想以上の回復にもかかわらず、通期のガイダンスを再表明し、下半期の成長が多少緩やかになることを示唆した」との指摘も出ていた。

なお、通期の米既存店売上高は7-9%の増収を見込んでいる。

(1-3月・第2四半期)

・既存店売上高:11.0%(予想:7.3%)

北米:12%(予想:9.0%)

海外:7.0%(予想:1.5%)

中国:3.0%(予想:-9.9%)

・1株利益(調整後):0.74ドル(予想:0.65ドル)

・売上高:87.0億ドル(予想:84.2億ドル)

・営業利益率(調整後):14.3%(予想:13.1%)

(NY時間10:13)

スターバックス<SBUX> 105.67(-8.79 -7.68%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.