話題株ピックアップ【夕刊】(2):F&LC、インソース、伊藤忠

注目
2023年5月9日 15時15分

■サンワテクノス <8137>  2,084円  +118 円 (+6.0%)  本日終値

8日に発表した「4.52%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の4.52%にあたる70万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は5月9日から10月31日まで。

■F&LC <3563>  3,515円  +190 円 (+5.7%)  本日終値

FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が急伸した。この日、23年9月期第2四半期累計(22年10月~23年3月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比2.2%増の1432億9800万円、最終利益は同35.1%減の36億2500万円だった。大幅な最終減益となったが、直近四半期の23年1~3月期では同34%の最終増益となった。業績の底入れを期待した買いを集めたようだ。第2四半期累計では、最終利益の進捗率は通期計画に対し約60%に上った。SNSで拡散された迷惑動画の影響が懸念されるなか、国内スシロー事業は減収減益となった。半面、海外スシロー事業は新規出店効果もあって、大幅な増収増益となった。

■グリムス <3150>  2,204円  +94 円 (+4.5%)  本日終値

グリムス<3150>が反発。8日の取引終了後、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が275億2600万円から313億9200万円(前の期比35.0%増)へ、営業利益が27億円から36億円(同46.9%増)へ、純利益が17億9600万円から24億6500万円(同14.2%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。小売電気事業で契約口数が純増したことや、独自燃調や相対電源の確保などにより調達価格変動リスクを抑制したこと、更に冬場の電力市場価格が低位で推移したことなどが要因。また、エネルギーコストソリューション事業で事業用太陽光発電システムの販売が好調に推移したことも寄与した。

■スターゼン <8043>  2,396円  +80 円 (+3.5%)  本日終値

スターゼン<8043>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろ、集計中の23年3月期連結業績について、売上高が3900億円から4250億円(前の期比11.4%増)へ、営業利益が68億円から81億円(同17.3%増)へ、純利益が57億円から74億円(同23.7%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。輸入食肉の国内相場の高値推移などに加えて、観光地・行楽地における外食需要の回復などにより相対的に利益率の高い国産牛肉で特に取扱量が増加したこと、販売機会ロスの削減や早期販売を意識した在庫コントロールが功を奏したことなどが要因としている。

■インソース <6200>  1,266円  +41 円 (+3.4%)  本日終値

インソース<6200>が急動意、マドを開けて一時129円高の1354円まで買われた。上値抵抗ラインの75日移動平均線に接触後、目先筋の売りで上げ幅を縮小したが、株価が緩んだ場面では買い向かう動きが活発で1300円台をキープしている。同社は民間企業や官公庁を対象に講師派遣型研修を軸とした人材サービスを展開する。民間の旺盛な需要を開拓して、足もとの業績は好調に推移している。8日取引終了後に発表した23年9月期上期(22年10月~23年3月)決算は、営業利益が前年同期比15.2%増の19億3000万円と2ケタ伸長を示した。これを評価する形で投資資金が流入した。

■三井海洋開発 <6269>  1,483円  +47 円 (+3.3%)  本日終値

三井海洋開発<6269>が4日ぶりに反発。8日の取引終了後、南米のガイアナ・ウアルプロジェクト向けFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)のプロジェクトを正式受注したと発表しており、好材料視された。今回受注したのは、FPSOのEPCI(設計から機器購入、建造、据付までの一括工事)業務及びオペレーション&メンテナンス業務で、エクソン・モービル<XOM>から受注した。なお、同プロジェクトでは、東洋エンジニアリング<6330>との合弁会社オフショア・フロンティア・ソリューションズ(OFS)がFPSOの設計から機器購入、建造を三井海洋から請け負うことになるとしている。

■山洋電気 <6516>  6,990円  +210 円 (+3.1%)  本日終値

山洋電気<6516>が大幅続伸。株価は21年10月以来、1年7カ月ぶりに7000円台に乗せた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は8日、同社株のレーティング「バイ」と目標株価9000円を継続した。収益性の良いクーリングシステムの中長期的な成長確度は高いとみているほか、サーボシステム部門の利益率は価格改定効果などで今後回復が期待できる、と指摘。23年3月期に続き24年3月期も連結営業利益は最高益見通しにあるが、足もとの株価は連結PER6倍台、同PBR0.9倍台の水準にある。今後は底堅い業績に対する評価などから更なる株価の上昇を予想している。

■伊藤忠商事 <8001>  4,734円  +139 円 (+3.0%)  本日終値

伊藤忠商事<8001>が連日で上場来高値を更新した。この日、23年3月期の連結決算発表にあわせ、24年3月期の業績と配当予想を開示した。年間配当は前期比20円増配の160円を計画。これを好感した買いが入り、後場一段高となっている。今期の最終利益は前期比2.6%減の7800億円を見込む。想定為替レートは1ドル=130円に設定した。金属やエネルギー・化学品、機械などの部門で減益を計画する半面、情報・金融や食料、繊維部門は増益を予想する。

■日伝 <9902>  2,102円  +50 円 (+2.4%)  本日終値

日伝<9902>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに上限を100万株(発行済み株数の3.18%)、または25億円とする自社株買いを発表しており、好材料視された。取得期間は23年5月10日から24年3月22日までで、取得した全株式を24年3月29日に消却する予定だ。同時に発表した23年3月期連結決算は、売上高1316億900万円(前の期比6.2%増)、営業利益62億8700万円(同14.3%増)だった。動力伝導機器分野で精密減速機、伝導用ベルト、クラッチ・ブレーキなどが堅調に推移したほか、産業機器分野でコンベヤ関連機器、システム関連機器が堅調に推移した。なお、24年3月期業績は、売上高1320億円(前期比0.3%増)、営業利益56億円(同10.9%減)を見込む。

■レーザーテック <6920>  18,320円  +365 円 (+2.0%)  本日終値

レーザーテック<6920>が反発。上昇率は小幅にとどまっているが、今月2日の取引時間中につけた安値1万7485円をターニングポイントに底値離脱の兆しも見せ始めている。売買代金はきょうもプライム市場で群を抜いた存在。前日の米国株市場では、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が新高値をつけるなど半導体関連の一角が強さを発揮、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら続伸し5日移動平均線を上に抜けてきた。東京市場でも半導体関連セクターに吹く風向きは悪いものの、決算内容を横にらみに選別物色される流れに変わりつつあるようだ。レーザーテクについては今6月期の受注高見通しを大きく下方修正するなど、半導体メモリー需要の落ち込みによる影響を受けているが、株価はそれを織り込み既に大幅な調整を入れており、目先値ごろ感から買い向かう動きも観測される。ただ、個人投資家のナンピン買いが高水準で、信用買い残は直近データで514万株強とかつてない水準に膨らんでおり、株式需給面では上値の重さが否めない状況にある。

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