東京通信グループ---1Q減収なるも、プラットフォーム事業は順調に推移
東京通信グループ<7359>は10日、2023年12月期第1四半期(23年1月-3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.6%減の12.52億円、営業損失が0.25億円(前年同期は0.37億円の利益)、経常損失が0.42億円(同0.50億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が0.70億円(同0.19億円の利益)となった。
メディア事業の売上高は前年同期比11.1%減の7.85億円、セグメント利益は同17.0%減の0.89億円となった。当第1四半期においては、グローバル向けコンテンツであるハイパーカジュアルゲームアプリ等の開発リソースの一部を国内側に配分調整を行い、強化しているPlay-to-Earn領域において、カジュアルゲーム×ポイ活を推進し、「ポイ活ソリティア」「ラクラクソリティア」のユーザーが堅調に推移している。また、国内向けに展開していたカジュアルゲームアプリ「Make a happy baby」の翻訳版のグローバル展開が好調に推移している。なお、重要指標である運用本数は358本となった。
プラットフォーム事業の売上高は同8.9%増の4.65億円、セグメント利益は同10.7%増の0.41億円となった。当第1四半期においては、主力事業である電話占い「カリス」が堅調に推移した。新規会員獲得のためのCPA(顧客獲得単価)の改善と、SEO対策による自然流入会員の獲得を行うことで収益性の向上に繋げている。また、「カリス」の認知度向上のためのプロモーションに取り組んでいる。なお、重要指標である当第1四半期における電話占いの鑑定回数は、64千回となった。ヘルステックサービス「OWN.App」は、既存ユーザーの高い継続率とプレゼントキャンペーン等の実施による新規ユーザーの流入により、2023年1月時点で累計10万ダウンロードを突破した。2023年2月には推し活メッセージアプリ「B4ND」のβ版をリリースしているが、その成果からファンレターDXのニーズや投げ銭市場の成長性を確認できており、正式リリースに向けて参加アーティストの拡大に向けた芸能プロダクションへの営業活動を強化している。
その他の売上高は同31.9%減の0.01億円、セグメント損失は0.36億円(前年同期は0.14億円の損失)となった。人材紹介事業においては、2023年1月にIT全般・ゲーム業界に特化した人材サービス「Seekers Port」を開設した。
2023年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比18.3%増の60.00億円、営業利益が0.30億円、経常利益が0.10億円、親会社株主に帰属する当期純損失が1.10億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》