巴川製紙所---23年3月期は増収、トナー事業が好調に推移

材料
2023年5月17日 14時12分

巴川製紙所<3878>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比4.2%増の341.70億円、営業利益が同3.5%増の20.52億円、経常利益が同6.9%減の21.51億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.1%減の14.51億円となった。

当年度は、期央にかけて好調であった半導体関連事業の市況が急速に悪化したものの、トナー事業が引き続き好調に推移したことに加え、第3四半半ばまでの円安による海外関連売上高の嵩上げもあり、売上高は増収となった。利益面では、第2四半期からのディスプレイ関連に続き、期後半には半導体市況が調整に入ったことにより、電子材料セグメントの損益が悪化した。また、原料価格の値上がりに加え、同社工場における発電及び蒸気製造用LNGや購入電力料の上昇が12月まで継続し、その後も高い水準で推移した。これら減益要因に対して、各事業において販売価格の上乗せを徹底した。これにトナー事業を中心に海外関連売上高の増益効果が加わったことにより、営業利益は増益となった。経常利益は、ディスプレイ向けフィルム加工を行う関連会社からの持分法投資利益が減少し、減益となった。また、親会社株主に帰属する当期純利益については、第1四半期において2020年9月末に休止した米国トナー工場土地建物等の売却益を計上したほか、投資有価証券売却益の計上等があったものの、期末に向けて、更なる生産性の向上を目指し、稼働率の低い若しくは遊休となっている設備の処分を積極的に進めたことに伴う特別損失が発生し、減益となった。

2024年3月期通期の連結業績については、売上高は前期比5.4%増の360.00億円と増収ながらも、新製品立ち上げに係る先行費用の支出が佳境に入ることなどから、営業利益は同26.9%減の15.00億円、経常利益は同30.3%減の15.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同58.7%減の6.00億円を見込んでいる。

《YI》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.