【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、半導体関連が買われ3万円大台回復 (5月17日)
日経平均株価
始値 29912.44
高値 30115.32(14:26)
安値 29912.44(09:00)
大引け 30093.59(前日比 +250.60 、 +0.84% )
売買高 14億2804万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆3542億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日続伸、約1年8ヵ月ぶり3万円大台を回復
2.前日の欧米株安も、先物を絡め買い優勢の地合い続く
3.為替市場で円安進行、輸出株中心にポジティブ材料視
4.半導体関連株が買いを集め、市場のセンチメント改善
5.個別では値下がり銘柄数が1000超、値上がりを上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比336ドル安と反落した。ホーム・デポ<HD>の決算を受けて消費関連株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、主力株への買いが引き続き旺盛で日経平均株価は続伸し3万円大台を約1年8ヵ月ぶりに回復した。
17日の東京市場は、強気優勢の地合いが続いた。前日の欧州株市場で主要国の株価指数が総じて安かったほか、米国株市場ではNYダウが300ドルを超える下げをみせるなどリスク回避ムードの強い地合いとなったが、その影響をほとんど受けなかった。海外投資家の先物を絡めた買いが全体指数を押し上げ、空売り筋の買い戻しも上げ足を助長した。外国為替市場で円安が進んだことも輸出株などを中心にポジティブに働いている。出遅れていた半導体関連が買いを集めたことも、市場のセンチメント改善につながった。全体売買代金は3兆3000億円台と引き続き高水準。ただ、個別で見ると中小型株に軟調な値動きが目立ち、プライム市場の値下がり銘柄数は1000を超え値上がり銘柄数を大幅に上回っている。
個別では、売買代金断トツのレーザーテック<6920>が上値指向を強めたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の主力株が高い。ソフトバンクグループ<9984>も買われた。任天堂<7974>が上昇し、ファーストリテイリング<9983>も堅調だった。リクルートホールディングス<6098>、オリエンタルランド<4661>も値を上げた。クオールホールディングス<3034>が急騰、ピーシーデポコーポレーション<7618>、フェイスネットワーク<3489>はストップ高を演じた。
半面、日本郵船<9101>が軟調。日本製鉄<5401>が売りに押され、オリンパス<7733>の下値模索が続いている。SMC<6273>が下落、ファナック<6954>も安い。武田薬品工業<4502>も値を下げた。シンクロ・フード<3963>が急落、ティラド<7236>、Appier Group<4180>も大きく下値を探った。スタンレー電気<6923>の下げも目立つ。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、ダイキン <6367>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約225円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543>、ファナック <6954>、オリンパス <7733>、安川電 <6506>、SMC <6273>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約54円。
東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)パルプ・紙、(3)保険業、(4)銀行業、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)石油石炭製品、(3)非鉄金属、(4)鉄鋼、(5)精密機器。
■個別材料株
△ひらまつ <2764> [東証P]
4月度単体売上高は前年比25.8%増。
△クオールHD <3034> [東証P]
第一三共エスファ株式取得で今期最終益は過去最高更新。
△フェイスNW <3489> [東証P]
2024年3月期より配当方針を変更。
△ヘッドウォ <4011> [東証G]
生成AI分野での協業強化で物色人気続く。
△スパイダー <4192> [東証G]
基本特許「詳細図自動切り出しAI」を取得。
△TOWA <6315> [東証P]
生成AI特需で後工程半導体製造装置メーカーに熱視線。
△明治機 <6334> [東証S]
自動開袋機の製造を受注。
△ポート <7047> [東証G]
電力料金値上げでエネルギー事業の商機高まる。
△大日印 <7912> [東証P]
今期は一転最終増益の見通し。
△光通信 <9435> [東証P]
今期純利益上振れ過去最高で増配・自社株買いなども評価。
▼シダックス <4837> [東証S]
24年3月期は増収営業増益見込みも市場予想に届かず。
▼東電HD <9501> [東証P]
「原子力規制委が柏崎刈羽原発の運転禁止解除せず」との報道。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)クオールHD <3034>、(2)PCデポ <7618>、(3)フェイスNW <3489>、(4)円谷フィHD <2767>、(5)メドレー <4480>、(6)光通信 <9435>、(7)フォスター <6794>、(8)東名 <4439>、(9)ひらまつ <2764>、(10)リョーサン <8140>。
値下がり率上位10傑は(1)シンクロ <3963>、(2)ティラド <7236>、(3)Appier <4180>、(4)スタンレー <6923>、(5)住友ファーマ <4506>、(6)ファインデ <3649>、(7)ウェルビー <6556>、(8)アウトソシン <2427>、(9)ベース <4481>、(10)マーケットE <3135>。
【大引け】
日経平均は前日比250.60円(0.84%)高の3万0093.59円。TOPIXは前日比6.43(0.30%)高の2133.61。出来高は概算で14億2804万株。東証プライムの値上がり銘柄数は758、値下がり銘柄数は1007となった。東証マザーズ指数は747.28ポイント(0.82ポイント高)。
[2023年5月17日]
株探ニュース