話題株ピックアップ【昼刊】:スルガ銀、ソニーG、ルネサス

注目
2023年5月18日 11時40分

■スルガ銀行 <8358>  518円  +30 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率8位

スルガ銀行<8358>は3日続伸。複数のメディアで17日、クレディセゾン<8253>が経営再建中のスルガ銀に出資して持ち分法適用会社にする方針を固めたと報じられた。クレセゾンがスルガ銀株の15%程度を取得し、スルガ銀もクレセゾン株の5%程度を取得するという。報道を手掛かりにスルガ銀株は買われている。なお、クレセゾンとスルガ銀はこの日朝方にそれぞれコメントを発表。両社とも報道について「当社が発表したものではない」とした上で、「報道の内容を含む様々な提携の機会を検討していることは事実」とした。

■ソニーグループ <6758>  13,650円  +755 円 (+5.9%)  11:30現在

ソニーグループ<6758>は大幅高。昨年1月以来およそ1年4カ月ぶりの高値圏を回復している。同社はこの日開催した2023年度経営方針説明会で、金融子会社ソニーフィナンシャルグループの株式上場を前提としたパーシャルスピンオフの検討を開始したことを明らかにした。前日17日の取引終了後には上限2500万株(自己株式を除く発行済み株数の2.03%)の自社株買いを発表しており、これら材料を手掛かりに買われている。パーシャルスピンオフとは、大企業発スタートアップの創出や企業価値向上に向けた事業再編を促進するため、元親会社に一部(20%未満)の持ち分を残すスピンオフ(分離・独立)のこと。会社側では、スピンオフ後もソニーブランドの活用とグループ各社とのシナジーを継続する方針。スピンオフ実行予定時期は未定だが、2~3年後の実行を念頭に置いて今年度末にかけて詳細の検討を進めるとしている。

■野村マイクロ <6254>  5,100円  +260 円 (+5.4%)  11:30現在

野村マイクロ・サイエンス<6254>が上値追い態勢を継続、きょうは朝方に5000円大台ラインを突破し、2月15日につけた高値4960円を上回り約3カ月ぶりに年初来高値更新となった。半導体関連株全般に投資資金が向かうなかで、同社株もその流れに乗っている。きょう午前、岸田首相が首相官邸で欧米及び、韓国、台湾の半導体関連7社の幹部と面会することが伝わっており、海外メーカーの日本での投資機会が高まることへの期待が半導体セクターの株価を刺激している。そのなか、半導体向けを主力とする超純水装置の大手である同社は、韓国サムスン電子や台湾のTSMC<TSM>と高水準の取引実績があり、注目度が高い。TSMCは既に熊本県で半導体工場建設を進めているほか、サムスンも横浜で半導体の開発拠点を作る計画が報じられている。

■ルネサス <6723>  2,136.5円  +90 円 (+4.4%)  11:30現在

ルネサスエレクトロニクス<6723>が大幅高で3日続伸、連日で年初来高値を更新している。時価はリーマン・ショックに見舞われた2008年秋口以来、約15年ぶりの高値圏を走っている。半導体関連株への買い戻しが一気に加速するなか、車載マイコンで世界トップクラスの商品シェアを有する同社株にも国内外機関投資家とみられる実需買いが高水準だ。5月に入ってから同社株が下落した日はわずか2営業日しかない。目先的には18日付の日本経済新聞が「ルネサスエレクトロニクスは2026年までに制御用半導体のマイコンの生産能力を現状と比べ1割増やす」と報じたことなども、旺盛な自動車向け半導体需要を裏付けるものとして、買い人気を助長したようだ。

■レーザーテック <6920>  20,565円  +825 円 (+4.2%)  11:30現在

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が軒並みカイ気配でスタートする展開で上値指向を強めている。前日の米国株市場では、エヌビディア<NVDA>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>といった半導体主力株が揃って年初来高値を更新するなど半導体セクターへの買いが顕著となっており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.5%高と大きく切り返した。東京市場でもここにきて半導体関連株が戻り足を強めており、全体指数の上昇に貢献しているが、きょうは一段と上げ足に弾みがついている。半導体市況の底入れが見えないなか、関連株には貸株調達を伴う空売りが入っているケースも多く、買い戻しを誘発している。

■パーク24 <4666>  2,183円  +87 円 (+4.2%)  11:30現在

パーク24<4666>は3日ぶりに反発している。17日の取引終了後に発表した4月の「タイムズパーキング」の売上高は、前年同月比5.6%増となった。堅調な業況を評価した買いが集まったようだ。タイムズパーキングの新規開発は121件、解約は61件となり、同月末時点では1万7509件となった。台数は56万8820台となり、前月比で7155台増えた。

■キヤノン <7751>  3,359円  +109 円 (+3.4%)  11:30現在

キヤノン<7751>が年初来高値を連日で更新した。17日の取引終了後、取得総数1800万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.8%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。これを好感した買いが株価の支えとなったようだ。取得期間は5月18日から8月1日までとする。

■あおぞら銀行 <8304>  2,564円  +59 円 (+2.4%)  11:30現在

あおぞら銀行<8304>が4日続伸。3月中旬に下放れたが2300円近辺をターニングポイントに戻り足に転じ、今月に入って5日移動平均線をサポートラインとした下値切り上げ波動を鮮明としている。また、きょうは中長期波動の分水嶺である75日移動平均線も上抜き大勢上昇トレンド転換を明示している。17日取引終了後に発表した24年3月期の業績予想は最終利益が前期比2.8倍となる240億円となる見通しで、業績急回復を評価する買いを呼び込んだ。更に、26年3月期に最終利益370億円を数値目標とする中期経営計画も併せて発表しており、これも株高を後押しする形となった。

■インフォコム <4348>  2,313円  +53 円 (+2.4%)  11:30現在

インフォコム<4348>が5日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は17日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を5200円から6070円に引き上げた。電子コミックの収益拡大持続を反映し、株価は上昇トレンドに入ることを予想している。4月27日に決算発表を行い、24年3月期の連結営業利益は前期比11.4%増の95億円見通しが示された。ただ、市場予想を下回ったことから株価は大幅安となったが、ここからの反発を見込んでいる。前期第4四半期(1~3月)の電子コミック四半期売上高は126億円と過去最高となった。顧客獲得策の奏功やマンガ海賊版サイトの鎮静化があるとみている。同証券では、今後の見通しとして(1)中期利益成長力(2)潜在リターンの高さを評価している。

■任天堂 <7974>  6,049円  +124 円 (+2.1%)  11:30現在

任天堂<7974>が年初来高値を連日で更新し、6000円台に乗せた。17日、ニンテンドースイッチ向けソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」の世界販売本数が、発売後3日間で1000万本を突破したと発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。同ソフトは5月12日に世界同時発売した「ゼルダの伝説」シリーズの最新作。国内販売本数は224万本に上るという。

■ホンダ <7267>  3,890円  +63 円 (+1.7%)  11:30現在

ホンダ<7267>が5連騰で年初来高値を連日で更新。2018年2月以来、およそ5年3カ月ぶりの高値水準で推移している。17日のニューヨーク外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=137円70銭台までドル高・円安が進行した。自動車株に対しては、輸出採算の改善による業績へのポジティブな影響を期待した買いが入った。トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、マツダ<7261>もしっかり。4月の米住宅着工件数が市場予想を上回ったほか、米債務上限問題を巡り、バイデン米大統領が「米国は債務不履行(デフォルト)に陥ることはない」と発言。投資家のリスク許容度が回復するなか、米長期金利が上昇した。日米金利差の拡大期待がドル高・円安の流れにつながったとみられている。

■大日精化工業 <4116>  1,944円  +30 円 (+1.6%)  11:30現在

大日精化工業<4116>が反発した。17日の取引終了後、投資有価証券の一部売却に伴う特別利益を24年3月期第1四半期(4~6月)に計上すると発表し、株価の支援材料となったようだ。上場有価証券1銘柄について、売却益9億2800万円が発生した。資産の効率化と財務体質の強化が売却目的という。

■ロボペイ <4374>  1,910円  +221 円 (+13.1%) 一時ストップ高   11:30現在

ROBOT PAYMENT<4374>は一時ストップ高。17日の取引終了後、ヘッドウォータース<4011>と連携し、スマートシティーやスマートストア市場向けで決済サービスの提供を強化すると発表。これが買い材料視されているようだ。今回、ヘッドウォが開発した認証基盤システムでユニークIDを付与し、ロボペイが提供するクレジットカード決済システムを連携させる。両社は2016年から資本提携を結んでおり、ロボペイが提供するサービスのシステム開発案件を委託するなど関係を築いてきた経緯がある。

■ピアラ <7044>  549円  +50 円 (+10.0%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率2位

ピアラ<7044>が5営業日ぶりに急反発している。同社は17日取引終了後、Twitter Japan(東京都中央区)と認定代理店契約を締結し、国内Twitter広告の認定代理店になったと発表。これが材料視されているようだ。この認定を受け、同社はTwitter JapanからTwitter広告に関する最新の情報や、マーケットリサーチの情報を受けることができ、認定代理店のみが実施できる広告メニューや機能を利用し、クライアントへのプロモーションの戦略立案、広告運用でも効果的な手法を用いた提案が可能になるとしている。

■アララ <4015>  402円  +32 円 (+8.7%) 一時ストップ高   11:30現在

アララ<4015>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。NTTドコモ(東京都千代田区)は17日、電子マネー「iD」の仕組みを用いた独自の非接触ハウスマネー(自社で発行し自社でのみ使用可能な電子マネーのこと)サービスを導入できる「iDインハウス」の提供を開始したと発表。ハウスマネー発行事業者が、昨年6月にアララと経営統合したバリューデザインとなっていることが材料視されているようだ。このサービスは、「iD」の仕組みを用いることで、各事業者の運営するハウスマネーを、「iD」と同じように非接触でかざして顧客が利用するもの。導入事業者は、スピーディで衛生的、スマートフォンでもカードでも利用できる利便性の高い独自の非接触ハウスマネーを提供できるほか、全国200万カ所を超える「iD」加盟店でも利用できる電子マネーサービスを提供することも可能だという。

●ストップ高銘柄

ヤマザキ <6147>  496円  +80 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在

ダントーHD <5337>  571円  +80 円 (+16.3%) ストップ高   11:30現在

以上、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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