話題株ピックアップ【夕刊】(3):サイバー、ワークマン、ANAHD
■サイバーエージェント <4751> 1,135円 -37 円 (-3.2%) 本日終値
サイバーエージェント<4751>が反落。17日の取引終了後、子会社Cygames(サイゲームス)がコナミグループ<9766>傘下のコナミデジタルエンタテインメントから訴訟の提起を受けたと発表。先行き不透明感を嫌気した売りが出た。訴訟内容は、サイゲームスが提供するゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の特許権侵害に対する損害賠償請求とゲーム提供差し止めなど。コナミ側は40億円の損害賠償と遅延損害金を求めている。サイバーでは、コナミデジタルエンタテインメントの特許権を侵害している事実はないものと考えており、その正当性を同訴訟に関する手続きの中で明らかにしていくとしている。
■ワークマン <7564> 5,460円 -70 円 (-1.3%) 本日終値
ワークマン<7564>は逆行安。ドル円相場が一時、1ドル=137円70銭台まで円安に振れた。日経平均株価が一時570円を超す上昇となるなど全体相場が上昇するなかにあって、円高メリット関連と位置付けられる同社株に対し、円安は株価の重荷となっている。円安による輸入コスト増への懸念を背景に神戸物産<3038>も小安く推移。東証の業種別指数ではパルプ・紙が1%超、電気・ガス業が2%超の下げとなっている。
■ANAホールディングス <9202> 3,131円 -24 円 (-0.8%) 本日終値
ANAホールディングス<9202>が朝高後下げに転じた。日本政府観光局が17日発表した4月の訪日外客数(推計)は194万9100人となった。2022年10月の個人旅行再開以降で最高となり、200万人に接近した。だが空運株に対しては、前日の統計発表前に訪日外客数の伸びを期待した買いが集まっていたこともあって、この日は利益確定目的の売りが優勢となったようだ。日本航空<9201>も軟調。インバウンド関連ではJR東日本<9020>が小安く、三越伊勢丹ホールディングス<3099>や高島屋<8233>、資生堂<4911>は一時下げに転じる場面がある。
■日本電信電話 <9432> 4,155円 -12 円 (-0.3%) 本日終値
日本電信電話<9432>は朝高後、下げに転じた。日本経済新聞電子版が18日、「NTTは国内火力発電最大手のJERAと組み、再生可能エネルギーを手掛けるグリーンパワーインベストメント(GPI、東京・港)を共同買収する方針を固めた」と報じた。投資額は3000億円規模となり、国内の再エネ企業のM&A(合併・買収)では最大規模としている。一方で、洋上風力でもノウハウを持つ点を評価し、企業価値を大きく上回る買収金額を提示したという。全体相場が堅調ななかにあって、これが投資家の買い手控え姿勢を強める要因となったようだ。報道によると、NTTとともに、東京電力ホールディングス<9501>と中部電力<9502>が折半出資するJERAが共同買収し、NTTが8割、JERAが2割を投じる。
■ジオコード <7357> 910円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
ジオコード<7357>がストップ高。クラウド営業支援ツール「ネクストSFA」に関して、チャットGPTを活用した新機能のリリースを連日発表しており、株価の支えとなっているようだ。18日の取引時間中に、ネクストSFAにおいて、チャットGPTを活用した「履歴要約機能」を6月にリリースする予定だと発表した。顧客との対応履歴をチャットGPTで要約できる機能で、業務の効率化などにつながる。同社は17日にも、チャットGPTを活用したメール作成機能のリリースについて発表している。
■アララ <4015> 410円 +40 円 (+10.8%) 一時ストップ高 本日終値
アララ<4015>が一時ストップ高まで買われ、年初来高値を更新した。NTTドコモ(東京都千代田区)は17日、電子マネー「iD」の仕組みを用いた独自の非接触ハウスマネー(自社で発行し自社でのみ使用可能な電子マネーのこと)サービスを導入できる「iDインハウス」の提供を開始したと発表。ハウスマネー発行事業者が、昨年6月にアララと経営統合したバリューデザインとなっていることが材料視されているようだ。このサービスは、「iD」の仕組みを用いることで、各事業者の運営するハウスマネーを、「iD」と同じように非接触でかざして顧客が利用するもの。導入事業者は、スピーディで衛生的、スマートフォンでもカードでも利用できる利便性の高い独自の非接触ハウスマネーを提供できるほか、全国200万カ所を超える「iD」加盟店でも利用できる電子マネーサービスを提供することも可能だという。
■ロボペイ <4374> 1,860円 +171 円 (+10.1%) 一時ストップ高 本日終値
ROBOT PAYMENT<4374>は一時ストップ高。17日の取引終了後、ヘッドウォータース<4011>と連携し、スマートシティーやスマートストア市場向けで決済サービスの提供を強化すると発表。これが買い材料視されたようだ。今回、ヘッドウォが開発した認証基盤システムでユニークIDを付与し、ロボペイが提供するクレジットカード決済システムを連携させる。両社は2016年から資本提携を結んでおり、ロボペイが提供するサービスのシステム開発案件を委託するなど関係を築いてきた経緯がある。
■エキサイト <5571> 1,205円 +102 円 (+9.3%) 本日終値
エキサイトホールディングス<5571>が7日ぶりに反発した。17日の取引終了後、子会社のエキサイトが運営する経営管理クラウド「KUROTEN」に関し、対話型AIサービス「チャットGPT」を活用したアシスタント機能のベータ版の提供を決めたと発表し、株価の支えとなったようだ。チャットGPTの文章生成APIを活用し、KUROTENで管理する重要業績評価指標(KPI)などの経営データから、知りたい情報について自然な対話形式で回答を得られるという。
■プログリット <9560> 3,200円 +231 円 (+7.8%) 本日終値
プログリット<9560>が3連騰、今月10日につけた年初来高値3090円を上回った。英語のコーチングサービスを展開し、サブスクリプション型学習サービスも手掛ける。個人向け、法人向けともに好調に顧客を獲得しており、23年8月期は営業利益段階で前期比41%増の4億6000万円と大幅な伸びを見込む。株価面では出来高流動性を高め、投資家層の拡大に積極的に取り組む構えをみせている。17日取引終了後、6月末時点の株主を対象に1株を3株にする株式分割を実施することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。
■ピアラ <7044> 531円 +32 円 (+6.4%) 一時ストップ高 本日終値
ピアラ<7044>が5営業日ぶりに急反発。同社は17日取引終了後、Twitter Japan(東京都中央区)と認定代理店契約を締結し、国内Twitter広告の認定代理店になったと発表。これが材料視されたようだ。この認定を受け、同社はTwitter JapanからTwitter広告に関する最新の情報や、マーケットリサーチの情報を受けることができ、認定代理店のみが実施できる広告メニューや機能を利用し、クライアントへのプロモーションの戦略立案、広告運用でも効果的な手法を用いた提案が可能になるとしている。
●ストップ高銘柄
シダー <2435> 371円 +80 円 (+27.5%) ストップ高 本日終値
ヤマザキ <6147> 496円 +80 円 (+19.2%) ストップ高 本日終値
白鳩 <3192> 510円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値
ダントーHD <5337> 571円 +80 円 (+16.3%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース