前週末19日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2023年5月22日 5時20分

■富士通ゼ <6755>  3,250円 (-150円、-4.4%)

東証プライムの下落率7位。富士通ゼネラル <6755> [東証P]が大幅安。19日、富士通 <6702> [東証P]が売却手続きを進めるグループ会社の富士通ゼを巡る交渉が、事実上こう着した状態に陥っていると一部で伝わった。富士通ゼに対しては、他社による買収時に株価に上乗せされるプレミアムへの期待を後退させる格好となり、売りが膨らんだようだ。報道によると、2月時点で買い手候補として1次入札を通過した3社のうち、スウェーデンのニーベインダストリエが3月に撤退を発表。米系投資ファンドのKKRも撤退を検討しているという。株価の上昇が交渉難航の理由とし、買収資金を融資する銀行団も割高とみて慎重な姿勢とみられるという。

■豊田合 <7282>  2,321円 (-68円、-2.9%)

豊田合成 <7282> [東証P]が4日ぶりに反落。18日の取引終了後、米国子会社が製造した運転席用エアバッグを搭載するゼネラル・モーターズ <GM> の車両に関し、米国とカナダ当局からリコールが公表されたと発表した。業績への影響を懸念した売りが出たようだ。ゼネラル・モーターズが2014年から17年に製造した3車種について、エアバッグのガス発生装置に異常が生じる恐れがあるため。米ARC Automotiveで製造され、豊田合の米国子会社に納入された。リコールが公表された台数は米国が約99万台、カナダが約4万台。同社はリコールに伴う今期の業績への影響を合理的に算出することは現時点では困難とし、開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとした。

■三井倉HD <9302>  3,455円 (-50円、-1.4%)

三井倉庫ホールディングス <9302> [東証P]が反落。1月5日安値3460円を下回り、年初来安値を更新した。今月10日に前期決算とあわせ今24年3月期見通しを発表し、売上高を前期比6.9%減の2800億円、営業利益を同23.0%減の200億円とした。航空・海上運賃の高止まりによる影響があった前期からの反動減が想定されるほか、人件費や燃料費の高騰、DX投資に向けた先行費用などが響く見込み。年間配当も前期比55円減の134円としている。今期の減収減益見通しと減配方針を受け、全体上げ相場のなか同社株は軟調展開を続けている。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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