本日注目すべき【好決算】銘柄 SOMPO、MS&AD、東京海上 (19日大引け後 発表分)
5月19日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
SOMPO <8630> [東証P] ★今期経常は2.6倍増で2期ぶり最高益、40円増配へ
◆23年3月期の連結経常利益は前の期比61.2%減の1225億円に落ち込んだものの、続く24年3月期は前期比2.6倍の3220億円にV字回復し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は国内損保で自然災害と新型コロナ関連の一過性要因が剥落するほか、火災保険の収支改善による保険引受利益の増加を見込む。また、海外保険事業はSIコマーシャルの保険引受利益と資産運用益の拡大によって利益が倍増する計画。
同時に、今期の年間配当は前期比40円増の300円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の2.10%にあたる700万株または250億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
MS&AD <8725> [東証P] ★今期経常は82%増で2期ぶり最高益、40円増配へ
◆23年3月期の連結経常利益は前の期比40.8%減の2311億円に落ち込んだものの、続く24年3月期は前期比81.7%増の4200億円にV字回復し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は国内損保で自動車保険や新種保険が伸びるほか、海外保険はMS Amlinの引受拡大や保険料率引き上げで2ケタ増収を計画する。また、国内における保険引受利益の改善に加え、前期の新型コロナ関連ロスの反動なども大幅増益の要因になる。
同時に、今期の年間配当は前期比40円増の240円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数の1.12%にあたる600万株または200億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
東京海上 <8766> [東証P] ★今期経常は49%増で2期ぶり最高益、実質増配へ
◆23年3月期の連結経常利益は前の期比11.2%減の5039億円になったが、続く24年3月期は前期比48.8%増の7500億円に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は前期の自然災害やコロナ保険金などの一過性要因が剥落するほか、レートアップや引受拡大を背景とした保険引受利益の増加、金利上昇などを捉えたインカム収益の拡大を見込む。
同時に、今期の年間配当は121円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は21.0%増配とする方針とした。併せて、発行済み株式数の1.5%にあたる3000万株または500億円を上限に自社株買いを実施すると発表。
株探ニュース