東京株式(前引け)=大幅続落、欧米株安受け利益確定売りが加速
24日前引けの日経平均株価は前営業日比333円94銭安の3万623円83銭と大幅続落。前場のプライム市場の売買高概算は5億9514万株、売買代金概算は1兆5461億円。値上がり銘柄数は622、対して値下がり銘柄数は1111、変わらずは101銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前日の欧米株市場がほぼ全面安に売られたことで、利益確定売りを急ぐ動きが顕在化した。日経平均は先物主導で前場取引後半に下げ足を強め、一時360円安で3万500円台まで下落する場面があった。東京市場では5月に入ってからも海外投資家の買い攻勢が観測され、全体指数が大きく押し上げられてきたが、足もとでその反動が出ている。小売、陸運、食料品といった内需株への売りが目立つ。値下がり銘柄数は1100あまりに達した。
個別ではオリエンタルランド<4661>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983>も下落した。ソフトバンクグループ<9984>も安い。キーエンス<6861>が売られ、リクルートホールディングス<6098>も水準を切り下げた。オイシックス・ラ・大地<3182>が急落、コーセー<4922>、円谷フィールズホールディングス<2767>なども大幅安。マツキヨココカラ&カンパニー<3088>も大きく下値を探る展開に。半面、トヨタ自動車<7203>が逆行高。ソシオネクスト<6526>が買い人気を集め、レーザーテック<6920>もプラス圏をキープした。三菱重工業<7011>が頑強な値動き。中国電力<9504>、東北電力<9506>など電力株の上昇が目立つ。