話題株ピックアップ【夕刊】(1):マイクロアド、伊勢化、ディスコ

注目
2023年5月25日 15時12分

■マイクロアド <9553>  5,470円  +705 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値

マイクロアド<9553>が大幅高。同社はきょう、モバイルデバイスに特化したアドテクノロジー事業を展開する米デジタル・タービン<APPS>と提携したと発表。これが材料視されたようだ。この提携で、マイクロアドは自社の広告配信プラットフォーム「UNIVERSE Ads」で、デジタル・タービンが提供する媒体社の広告収益化プラットフォームと広告取引を開始。これにより、「UNIVERSE Ads」は、デジタル・タービンが保有する日本国内の広告配信先に対して、モバイルアプリにおける動画リワードを中心とした広告配信が可能になるという。

■伊勢化学工業 <4107>  8,460円  +510 円 (+6.4%)  本日終値

伊勢化学工業<4107>は大幅高。東京都が24日、ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた積水化学工業<4204>との共同研究において、国内最大規模の検証を開始したと発表した。大田区にある下水処理施設「森ヶ崎水再生センター」にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し、適用性を検証する。実施期間は2025年12月1日まで。この内容が各メディアに取り上げられ話題を呼ぶなか、ペロブスカイト太陽電池の主原料であるヨウ素を手掛ける伊勢化に思惑的な買いが向かっている。同じくヨウ素メーカーのK&Oエナジーグループ<1663>も高い。

■弁護士ドットコム <6027>  3,190円  +90 円 (+2.9%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>が3日ぶりに反発。同社は24日、石川県羽咋郡志賀町が契約マネジメントプラットフォーム「クラウドサイン」を導入したことを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。クラウドサインは、契約の締結から管理までデジタルで完結させるプラットフォーム。全国の自治体の導入シェア率は80%超(5月1日時点)で、地方自治体における電子契約サービス導入数ナンバーワンの電子契約サービスとして、引き続き全国の電子契約化を推進するとしている。

■ディスコ <6146>  19,590円  +490 円 (+2.6%)  本日終値

ディスコ<6146>の上げ足が止まらない。上場来高値圏を駆け上がる展開で、きょうは一時1000円を超える上昇で未踏の2万円大台に乗せる場面があった。同社株には外国人投資家による高水準の実需買いが続いているとみられ、株価は4月28日からきょうまでの17営業日で15勝2敗という異色の上値追いが続いている。ディスコは切断・研磨装置で不動の世界トップシェアを確保、独自技術を駆使して圧倒的な商品競争力を誇る。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は安かったものの、注目度の高かった引け後発表の画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算内容が良好で、株価は時間外で急騰した。生成AIなどの普及で半導体需要が強く喚起されたことがエヌビディアの業績を押し上げており、今後半導体の高集積化に伴い、ディスコが展開する切断・研磨装置市場の拡大も一段と加速するとの読みが働いている。また、電気自動車(EV)の普及を背景にパワー半導体向けの装置需要も増勢一途にある。

■ソラスト <6197>  630円  +12 円 (+1.9%)  本日終値

ソラスト<6197>が続伸した。24日の取引終了後、在宅介護事業を展開するポシブル医科学(大阪府東大阪市)の株式を取得し、子会社化すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。ポシブル医科学はJR西日本<9021>グループとして、関西圏でリハビリ型通所介護(デイサービス)を中心に、フランチャイズを含め57事業所を展開する。ソラストは、今期の業績予想には新規のM&Aの影響を一定程度織り込んでおり、現時点で業績予想に変更はないとしている。

■大栄環境 <9336>  2,082円  +38 円 (+1.9%)  本日終値

大栄環境<9336>は反発。24日の取引終了後、取得総数5万株(発行済み株式総数の0.05%に相当)、取得総額1億1000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表し、手掛かり視されたようだ。取得期間は5月25日から31日。東京証券取引所における市場買付けを通じ取得する。

■THK <6481>  3,070円  +45 円 (+1.5%)  本日終値

THK<6481>が4日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに、目標株価を4100円から4300円に引き上げた。産業機器は今後、業績回復局面を迎えるとみているほか、構造改革や挽回生産により輸送機器の損益改善が進むと予想している。具体的には自動車の挽回生産の進展から輸送機器の営業利益予想を引き上げたほか、欧州の需要回復感の強まりから欧州の産業機器の販売予想も引き上げている。これを受け、23年12月期の連結営業利益は従来予想の380億円から397億円(会社予想300億円)、24年12月期は485億円から501億円、25年12月期は535億円から550億円にそれぞれ上方修正している。

■エムティーアイ <9438>  604円  +6 円 (+1.0%)  本日終値

エムティーアイ<9438>が高い。24日取引終了後、23年9月期通期業績予想の修正を発表、還付消費税など特別利益の計上で最終損益は従来予想の4億円の赤字から一転して4億6000万円の黒字に大幅上方修正、前期は9億3000万円の赤字で、そこから急回復を果たす見通しとなった。これを好感する形で投資資金が集中している。なお、売上高については前回予想からの変更はない。

■楽天グループ <4755>  588円  +4 円 (+0.7%)  本日終値

楽天グループ<4755>は3日ぶりに反発した。同社は24日の取引終了後、公募増資における新株発行価格を1株566円で決定したと発表した。価格決定を前に株価は神経質な動きとなっていたが、発表を受けアク抜け感を意識した買いが入ったようだ。三木谷浩史会長兼社長の資産管理会社などへの第三者割当増資と合わせて、調達額は手取り概算で最大約2942億円となる。楽天グループの24日の終値は584円だった。

■INPEX <1605>  1,561円  +8 円 (+0.5%)  本日終値

INPEX<1605>が6日続伸。株価は連日の年初来高値に買われている。24日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比1.43ドル高の1バレル=74.34ドルに上昇した。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫が市場予想を下回ったことから需給引き締まり観測が膨らんだ。来月3~4日に予定されているOPECプラスの会合で追加減産が実施されることへの思惑も出ている。

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