話題株ピックアップ【夕刊】(3):イオレ、藤コンポ、MCPs
■イオレ <2334> 1,894円 +169 円 (+9.8%) 本日終値
イオレ<2334>が後場一段高。同社はきょう、自社の運用型求人広告プラットフォーム「HR Ads Platform(HRアドプラットフォーム)」が、アサーティブ(大阪市中央区)の多機能型採用マーケティングツール「トレマス」と連携したと発表。これが株価を刺激したようだ。この連携により、「トレマス」を導入している求人企業はHRアドプラットフォームを利用できるようになり、HRアドプラットフォームを通してより多くの適切な求人サイトに求人広告を掲載できることが可能になるという。
■藤倉コンポジット <5121> 948円 +68 円 (+7.7%) 本日終値
藤倉コンポジット<5121>がマドを開けて急騰、共同保有者が村上ファミリーということで注目を読んでいる投資会社MI2が24日付で財務省に提出した大量保有報告書によれば、MI2と共同保有者の藤コンポ株式保有比率は5.25%となり、新たに5%を超えたことが判明した。保有目的は純投資及び重要提案行為を行うためとしている。これが株価を強く刺激する格好となった。同社はゴム加工品や産業用資材の大手メーカーで、ゴルフ用カーボンシャフトなども製造しているが、PBRが0.6倍台と非常に低く、東証がプライム市場とスタンダード市場の上場銘柄を対象に、PBR1倍を恒常的に下回る企業に対して改善要請を出していることから、もとより経営改革着手への期待がある。今回、MI2による大量保有報告はそうした思惑を助長するものとして、マーケットの視線を釘付けにしている。
■MCPs <4360> 636円 +28 円 (+4.6%) 本日終値
マナック・ケミカル・パートナーズ<4360>が3日ぶり急反発。化学工業品及び医薬品の製造・販売などファインケミカル分野を主力に幅広く事業展開するが、抗菌剤なども手掛けており、子会社を通じて中国国内における輸出入業務も展開する。中国ではここにきて新型コロナウイルスのオミクロン株から派生した「XBB」への感染者が急増しており、経済活動への影響が警戒されている。そのなか、同社は過去に新型コロナの防疫関連の一角として急騰相場を演じた経緯があり、投資資金が流入した。一方、株価指標面からも見直し余地が大きい。同社株はPERが10倍未満で、PBRは0.4倍台と超割安圏に放置されている。業績は急拡大した前期の反動で24年3月期は営業減益を見込むが、トップラインは大幅な伸びを継続する見通しにあり、原料コストの上昇については価格転嫁の発現が見込まれることで利益見通しが保守的との見方も強い。東証の改善要請で低PBR銘柄に株価を動意させる銘柄が相次ぐなか、底値圏で値ごろ感に着目した買いが同社株にも向かっている。
■メタリアル <6182> 1,471円 +57 円 (+4.0%) 本日終値
メタリアル<6182>が続伸。24日の取引終了後、子会社のロゼッタがAI「neurassist(ニューラアシスト)」の提供を開始したと発表。これが株価の支えとなったようだ。生成AIの利用を目指す企業向けに提供する。社内データをもとに、社員が必要な情報に柔軟にアクセスでき、GPTなどの生成AIツールの利用が可能になるという。
■VIX短先物 <1552> 1,039円 +39 円 (+3.9%) 本日終値
国際のETF VIX短期先物指数<1552>が続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。25日のNYダウは前日比255ドル安と4日続落した。債務上限問題への警戒感から株価は軟調に推移した。米政府の資金繰りは早ければ6月1日に尽きるとの見方が強まるなか、市場の緊張感は高まりつつある。これを受け、同日の米VIX指数は前日に比べ1.50(8.09%)ポイント高の20.03に上昇した。警戒ラインとされる20を上回るのは今月4日以来のことだ。この流れのなか、東京市場でVIX短先物は上昇している。
■ブイ・テクノロジー <7717> 2,632円 +87 円 (+3.4%) 本日終値
ブイ・テクノロジー<7717>がしっかり。24日の取引終了後、光学技術関連の設計・開発などを手掛けるEORIC(東京都新宿区)と合弁会社を設立したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。合弁会社名はLE―TECHNOLOGY(同)で、出資比率はVテクが80%でEORICが20%。高精細ダイレクトイメージング装置事業を展開する。高精度プリント基板市場の更なる拡大が見込まれるなか、同基板を製造する顧客向けに革新的な露光技術を提供していくとしている。
■ライトアップ <6580> 933円 +28 円 (+3.1%) 本日終値
ライトアップ<6580>が大幅続伸。同社はきょう、資本・業務提携しているクレディセゾン<8253>が提供するBtoB向け後払い決済・請求代行サービス「セゾンインボイス」のサービス展開を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。セゾンインボイスは、企業間取引における売り手企業の与信審査、請求書発行、請求書送付、入金消込、督促の請求・回収業務など付随業務をすべて代行するサービス。ライトアップは自社が企画・開発・運用を行う全国の中小企業700社が参加する経営ネットワーク「JDネット」で提供する。
■綜研化学 <4972> 1,782円 +42 円 (+2.4%) 本日終値
綜研化学<4972>が高い。24日の取引終了後、26年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定したと発表した。最終年度に売上高500億円(24年3月期予想405億円)、営業利益45億円(同32億円)とする目標を掲げており、これを評価した買いが入った。液晶ディスプレイ関連の需要拡大に応じた生産・供給体制の強化を図るほか、成長分野での新たなニーズの獲得や環境負荷低減製品の拡充に向けた販売・開発体制の再編などに取り組む構え。バイオマス材料・製品開発の基盤技術の確立にも注力する。
■ダイセキS <1712> 937円 +14 円 (+1.5%) 本日終値
ダイセキ環境ソリューション<1712>が3日ぶりに反発した。24日の取引終了後、取得総数5万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.29%)、取得総額6000万円を上限とする自社株買いの実施を発表したことが株価の支援材料となった。取得期間は5月25日から6月8日まで。
■アール・エス・シー <4664> 629円 +9 円 (+1.5%) 本日終値
アール・エス・シー<4664>が後場に動意。この日、中期経営計画の数値目標の修正を発表した。26年3月期の売上高の目標を70億円から75億円に、配当性向を20%以上から30%以上に引き上げており、これを材料視した買いが入ったようだ。想定よりも大きなM&Aの実現に伴い、売上高は当初の計画を上回る見込みとなった。半面、将来の成長を見据えた投資の拡大により、営業利益目標は3億5000万円から3億円に引き下げた。
●ストップ高銘柄
鉄人化計画 <2404> 472円 +80 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース