注目銘柄ダイジェスト(前場):アニコムHD、ユーグレナ、GDHなど
ボルテージ<3639>:298円(+6円)
反発。恋愛ドラマアプリ「鏡の中のプリンセス Love Palace」の英語翻訳版である「The Princess in the Mirror」を5月25日に配信開始したと発表している。同タイトルは、2015年に配信を開始して以降、今年で配信8周年を迎えるロングヒット作品になっており、海外でのヒットにも期待する動きが先行のようだ。安値圏にあった株価の格好の反発材料にもつながる形へ。
アニコムHD<8715>:633円(+45円)
大幅反発。株主還元方針の変更、並びに、未定としていた24年3月期配当金計画を前期比1.5円増の5.5円にすることを発表している。利益配分に関する基本方針としては、算出されたソルベンシー・マージン比率を前提に、適正と考える資本水準を超える約40億円について、速やかに最適化すべく、自己株式取得に充てるとしている。高水準の自社株買いを先取りする動きになっているようだ。
三井ハイテク<6966>:9670円(+450円)
大幅反発。メキシコのグアナファト州にモーターコアの製造及び販売を目的とした子会社を設立すると発表している。現在はカナダで製造、販売を行っているが、さらなる北米電動車市場の拡大が見込まれることで、新たな供給体制を構築するようだ。量産開始は25年9月を予定。中期的な電動車市場の拡大があらためて意識される状況のほか、シェア獲得に対する同社の自信の表れとも捉えられている。
ユーグレナ<2931>:904円(+47円)
大幅反発。経済産業省は2030年から、日本の空港で国際線に給油する燃料の1割を再生航空燃料にすることを石油元売りに義務付けると報じられている。脱炭素に向けて、CO2排出量が7-9割低減できるとされる、植物や廃油からつくる再生航空燃料の利用を広げていく方針のようだ。同社はユーグレナを活用したバイオ燃料の研究開発を行っており、追い風材料につながるとの見方が先行へ。
タカショー<7590>:687円(-33円)
大幅続落。前日に24年1月期第1四半期の決算を発表、営業利益は2.4億円で前年同期比43.9%減となっている。据え置きの通期計画は10.2億円で前期比15.3%増となっており、想定以上の低調スタートと捉えられているもよう。米国での在庫調整継続、欧州における物価高騰での買い控えなどのほか、例年にない天候不順も影響し、海外事業が伸び悩む形に。なお、会社側ではほぼ公表予算通りの推移としている。
レントラックス<6045>:796円(+28円)
大幅に3日ぶり反発。ルクセンブルグの投資会社サマラン ユーシッツがレントラックス株を発行済株式総数の6.30%(前回5.13%)に買い増したことが5%ルールに基づく変更報告書で明らかになり、買い材料視されている。報告義務発生日は18日で、保有目的は純投資。同報告書によると、サマラン ユーシッツは16日に4万2100株、17日に3万1000株、18日に2万0200株を市場内で取得している。
GDH<4437>:1143円(+73円)
大幅に続伸。6月30日を基準日として1株につき2株の割合で分割すると発表している。投資単位の水準を引き下げて投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図るとともに株式の流動性を高める。定款を一部変更して発行可能株式総数を1200万株から2400万株に拡大する。また、24年3月期の期末配当予想を5.00円から2.50円(前期末実績5.00円)に修正するが、株式分割に伴うもので実質的な変更はない。
メタリアル<6182>:1500円(+29円)
大幅に3日続伸。子会社のロゼッタ(東京都千代田区)とMATRIX(同)が共同で、生成AIプラットフォーム「Metareal AI」のベータ版で6つの新AIアプリの提供を開始したと発表している。追加されるAIアプリは英文の文章校正、企業やプロジェクトの強み・弱み・機会・脅威(SWOT)分析、新規事業計画策定、財務分析、効果的なコピーライティングのサポート、新規事業損益シミュレーション。
《ST》