話題株ピックアップ【昼刊】:マクニカHD、東エレク、川重

注目
2023年5月26日 11時39分

■アニコムHD <8715>  633円  +45 円 (+7.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

アニコム ホールディングス<8715>が急反発している。25日の取引終了後、未定としていた24年3月期の配当予想を5円50銭にすると発表。前期比1円50銭の増配となることが好材料視されている。

■マクニカHD <3132>  5,080円  +285 円 (+5.9%)  11:30現在

マクニカホールディングス<3132>が急伸。高値を更新して5000円の大台に乗せた。同社は米エヌビディア<NVDA>の国内正規代理店。生成AIが世界的なブームとなるなか、エヌビディア株は決算が市場予想を上回る内容となり大幅高となった。更に、同社の個別株オプション取引において、株価上昇時に利益をもたらすコール(買う権利)の一部権利行使価格帯で、プレミアムが急騰したことも、市場の話題となっている。エヌビディア株の更なる上昇と、今後の業績拡大による効果を見込んだ買いが、マクニカHDに入ったようだ。同じくエヌビディアの国内正規代理店である菱洋エレクトロ<8068>も堅調に推移している。

■東京エレクトロン <8035>  19,870円  +1,070 円 (+5.7%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株が続伸。レーザーテック<6920>やルネサスエレクトロニクス<6723>、ソシオネクスト<6526>も高い。前日の米株式市場での半導体株高と円安の進行を受け前日に続き半導体株が人気化している。好業績を発表したエヌビディア<NVDA>は一時29%高と急騰した。これを受け、米国ではアドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>や台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>といった銘柄が急伸。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6%高と値を上げた。24日の決算発表後に時間外取引でエヌビディアの株価は急騰していたため、前日の東京市場では半導体関連株が急伸していたが、昨日のニューヨーク市場で約半年ぶりに1ドル=140円台まで円安が進んだことも加わり、半導体株物色が続いている。

■川崎重工業 <7012>  3,110円  +166 円 (+5.6%)  11:30現在

川崎重工業<7012>は大幅高。今月10日に発表した23年3月期決算は二輪車や四輪車などを手掛ける主力の「パワースポーツ&エンジン事業」をはじめ、民間や防衛省向けの「航空宇宙システム事業」の好調が牽引し、最終4.4倍増益を達成。一方、同時に発表した今24年3月期予想は一転減益の見通しを示した。これを受け株価は下落を余儀なくされたが、売り一巡後は悪材料出尽くし感から買い優勢の展開をみせている。こうしたなか、きょうは外資系証券のレーティング引き上げを手掛かりに一気に上げ足を加速させている。

■ユーグレナ <2931>  904円  +47 円 (+5.5%)  11:30現在

ユーグレナ<2931>が大幅反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「経済産業省は2030年から、日本の空港で国際線に給油する燃料の1割を再生航空燃料(SAF)にすることを石油元売りに義務付ける」と報じられており、SAF「サステオ」を展開する同社が関連銘柄として買われているようだ。記事によると、経産省が近く官民協議会に案を示し、23年度中にエネルギー供給構造高度化法(エネ高度化法)の政令改正を目指すという。ユーグレナのほか、バイオジェット燃料の商用化に取り組むGreen Earth Institute<9212>などにも買いが入っている。

■三井ハイテック <6966>  9,670円  +450 円 (+4.9%)  11:30現在

三井ハイテック<6966>が急反発し、年初来高値を更新した。同社は25日取引終了後、北米の電動車市場の拡大を見据え、モーターコアの製造・販売を手掛ける子会社をメキシコに設立すると発表。これが材料視されているようだ。メキシコでの子会社設立は、カナダ子会社とあわせ北米全域を南北2拠点でカバーする供給体制の強化を図ることが目的。設立は今年7月を予定し、量産開始は25年9月になる見通しだとしている。

■ゼンショHD <7550>  5,550円  +100 円 (+1.8%)  11:30現在

ゼンショーホールディングス<7550>が続伸している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が25日付で投資判断「ホールド」を継続し、目標株価を3500円から4300円へ引き上げた。各カテゴリーの既存店売上高の前提を引き上げたことに伴い、24年3月期の営業利益予想を282億円から350億円へ、25年3月期を同304億円から376億円へ引き上げたことが要因としている。

■日産自動車 <7201>  526.2円  +6.2 円 (+1.2%)  11:30現在

日産自動車<7201>やホンダ<7267>、SUBARU<7270>といった自動車株がしっかり。25日のニューヨーク市場で為替相場は昨年11月以来、半年ぶりに一時1ドル=140円台へ円安が進行した。これを受け、自動車株への買いが流入している。24年3月期の想定為替レートは、日産自は1ドル=130円、ホンダは同125円、SUBARUは同128円に設定している。

■ソニーグループ <6758>  13,405円  +135 円 (+1.0%)  11:30現在

ソニーグループ<6758>が続伸している。ソニー・インタラクティブエンタテインメントが25日に放送した映像配信番組「PlayStation Showcase」で、新デバイス「Project Q」を23年内に発売を予定していると発表したことが好材料視されている。「Project Q」は、Wi-Fi経由のリモートプレイを通じて、PS5本体にインストールされている対応ゲームを遠隔でプレイする携帯型のゲーム機。8インチ液晶ディスプレーを備え、自宅のテレビから離れているときでも、PS5からストリーミングされる滑らかなゲームプレイを鮮明なビジュアルで楽しめるとしている。

■VTホールディングス <7593>  518円  +3 円 (+0.6%)  11:30現在

VTホールディングス<7593>がしっかり。25日の取引終了後、浜松エリアのBMW正規自動車ディーラーであるフジモトーレン(浜松市中区)の全株式を7月1日をメドに取得し、子会社化すると発表しており、好材料視されている。同エリアにおけるBMW車のシェア拡大を図るのが狙いという。取得価額は概算で2億8000万円。なお、24年3月期業績への影響は軽微としている。

■トヨタ自動車 <7203>  1,944円  +5.5 円 (+0.3%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>は上値の重い展開。外国為替市場でドル円相場が1ドル=140円台に乗せ、およそ半年ぶりのドル高・円安水準をつけたことは同社株の支えとなっているが、株価は23日につけた年初来高値を前に伸び悩んでいる。同社株は23日の大引け直前に急落した。誤発注の観測が広がり、翌24日には急反発したものの、チャート分析上、相場のトレンド転換を示すパラボリックは売り転換した。足もとでも日足はパラボリックの指標となるSAR(ストップ・アンド・リバース)の下に位置しており、下落トレンド継続を懸念した売りが同社株の上値を圧迫しているようだ。18日に終値ベースで回復した200日移動平均線を短期間で割り込んだことも、投資家の慎重姿勢を強める方向に作用したとみられている。

■三菱UFJ <8306>  910.6円  -2 円 (-0.2%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が冴えない。この日、日銀の植田和男総裁に対する報道各社による共同インタビューの内容が伝わった。長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)に関し、効果と副作用をにらみ、そのバランスに変化があればYCCの修正はあり得る、などと発言。一方、物価目標を巡っては、持続的・安定的な2%の達成には届いていないとの認識を示した。拙速な金融引き締めがもたらすマイナスの影響についても言及するなど、現時点では緩和策の維持が妥当との考えを示した。銀行株に対しては、YCC修正に伴う金利上昇と利ザヤ改善を見込んで買い上がる姿勢は限定的となっている。三井住友フィナンシャルグループ<8316>や、りそなホールディングス<8308>も軟調。みずほフィナンシャルグループ<8411>は朝高後、伸び悩んだ。各メディアの報道によると、植田総裁は、政策変更は持続的・安定的な物価2%の達成が見込めるかどうかで判断するとし、賃金そのものを目標としているわけではないと述べたという。

■燦キャピタル <2134>  23円  +14 円 (+155.6%)  11:30現在

燦キャピタルマネージメント<2134>が急伸している。同社は25日取引終了後、経営コンサルティングや事業再構築コンサルティングなどを手掛ける桂経営ソリューションズ(大阪市中央区)と業務提携したと発表しており、これが材料視されているようだ。同社は、桂経営が抱える2000社を超える顧客及び桂経営主催のセミナーに集う企業から有望な投資先を発掘して投資。また、桂経営の顧客に対して金融・財務ノウハウがコンサル業務を通じて提供されることで、その対価としてコンサル業務報酬を得るとしている。

■アディッシュ <7093>  1,299円  +104 円 (+8.7%)  11:30現在

アディッシュ<7093>が高い。25日の取引終了後、自社株取得を実施すると発表しており、これが好感されている。8万3600万株(自己株式を除く発行済み株数の4.6%)、または9990万2000円を上限に、26日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得する。買い付け価格は25日終値の1195円。なお、けさ予定通り買い付けを完了させている。

■GDH <4437>  1,143円  +73 円 (+6.8%)  11:30現在

gooddaysホールディングス<4437>はカイ気配スタート。25日の取引終了後、6月30日を基準日として、7月1日付で1株を2株に分割すると発表し、材料視されたようだ。投資家層の更なる拡大と株式の流動性向上を狙う。

●ストップ高銘柄

アルメディオ <7859>  501円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   11:30現在

ぷらっとホーム <6836>  705円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在

エンプラス <6961>  5,530円  +700 円 (+14.5%) ストップ高   11:30現在

以上、3銘柄

●ストップ安銘柄

なし

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.