DyDoが朝高後下げに沈む、営業赤字縮小も買い向かう姿勢限られる
ダイドーグループホールディングス<2590>は朝高後、下げに転じた。前週末26日の取引終了後に発表した24年1月期第1四半期(1月21日~4月20日)の連結決算は、売上高が前年同期比34.9%増の471億200万円、営業損益は5億3900万円の赤字(前年同期は9億8600万円の赤字)となった。前年同期から赤字幅は縮小したものの、営業赤字そのものは継続していることもあって、買いは続かず利益確定売りに押された。
連結子会社のダイドードリンコと、アサヒグループホールディングス<2502>のアサヒ飲料が自動販売機事業で包括的な業務提携に乗り出し、アサヒ飲料の100%出資子会社3社が連結子会社となったことで、国内飲料事業の売上高が大幅に増加した。価格改定効果もみられたが、海外飲料事業では「超インフレ経済下における財務報告」に定められる要件に従った会計上の調整により、セグメント損失を計上した。あわせてDyDoは、アサヒ飲料との共同株式移転による自販機事業運営会社の設立に関し、10億3900万円ののれんが発生したと発表。償却方法については10年の均等償却とする。