アドバンス・オートが決算受け大幅安　１株利益が予想を大きく下回る　減配や下方修正も＝米国株個別

自動車部品販売のアドバンス・オート・パーツ<AAP>が大幅安。取引開始前に２－４月期決算（第１四半期）を発表し、既存店売上高が予想外の減収となったほか、１株利益が予想を大きく下回った。また、通期のガイダンスも公表し、既存店売上高の見通しを減収の可能性もある水準に下方修正したほか、１株利益の見通しも大きく下方修正している。四半期配当の減配も発表した。

同社のグレコＣＥＯは声明で「第１四半期は厳しい状況になると予想していたが、それ以上だった。第１四半期に直面した競争激化が継続し、その結果、通期は期待値を下回ることが予想される。通期ガイダンスを下方修正し、減配という難しい決断も下した」と述べた。

アナリストは、同社の利益が実質的に崩壊し、大幅な損失を計上した点を指摘。「第３四半期の１株利益の発表後、価格戦略の転換に対する懸念から投資判断を引き下げたが、この転換は予想よりも遥かに早く激しいものであった」と述べた。

（２－４月・第１四半期）

・既存店売上高：-0.4％（予想：0.7％）

・1株利益（調整後）：0.72ドル（予想：2.65ドル）

・売上高：34.2億ドル（予想：34.3億ドル）

・粗利益率（調整後）：43％（予想：45％）

（通期見通し）

・既存店売上高：-1～0％（従来：1～3％）（予想：1.4％）

・1株利益（調整後）：6.00～6.50ドル（従来：10.20～11.20ドル）（予想：10.65ドル）

・売上高：112～113億ドル（従来：114～116億ドル）（予想：114億ドル）

・FCF：2～3億ドル（従来：4億ドル以上）（予想：4.85億ドル）

（NY時間10:46）

アドバンス・オート<AAP>　75.01（-37.20　-33.15%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美