ダウ平均はプラス圏での推移 IT・ハイテク株中心に買い=米国株後半

市況
2023年6月2日 4時48分

NY株式1日(NY時間15:37)

ダウ平均   33042.99(+134.72 +0.41%)

ナスダック   13085.50(+150.21 +1.16%)

CME日経平均先物 31405(大証終比:+255 +0.81%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均は伸び悩んでいるものの、プラス圏での推移を続けている。序盤は下げて始まったものの、IT・ハイテク株中心に次第に買い戻しが広がり、プラスに転じた。ナスダックは大幅高。エヌビディア<NVDA>も買い戻されている。

IT・ハイテク株については、特に人工知能(AI)関連中心に高値警戒感が指摘されている。きょうはAIアプリのC3・ai<AI>が決算を受けて大幅安となっているが、投資家の熱意に応えられていないとの懸念を強めている。ただ、特段の売り材料が無ければ、いまは資金が流れ込むようだ。個人投資家が米株式市場に戻って来ているとのデータも出ている。

前日に米下院が債務上限法案を可決し、米国のデフォルトを回避するための重要な一歩を踏み出した。超党派の支持を得て314対117で可決し、法案は上院に送付されている。デフォルト(債務不履行)は回避できそうな情勢になっているが、株式市場の反応は限定的。「下院が債務上限法案を可決したことは、この問題を乗り越えるための重要な一歩だが、市場は以前から債務上限に関する解決を織り込んでいた」との指摘も出ている。

債務上限を巡る争いをよそに、市場は6月FOMCに注目している。前日のFOMC委員の発言で6月は利上げが見送られるのではとの観測が一気に高まった。短期金融市場では75%超の確率で据え置きを見込んでいる。ただ、明日の米雇用統計が強い内容であれば、その見方が変わる可能性もある。この日は5月のADP雇用統計が発表になったが、予想を大きく上回っていた。ADP雇用統計と米雇用統計とは方向が必ずしも一致しないが、強い内容であれば、局面は一気に変わる可能性は留意される。

ダウ採用銘柄のセールスフォース<CRM>が下落。前日引け後に2-4月期決算(第1四半期)を発表し、好調な内容ではあったものの市場はネガティブな反応を示している。同社は第2四半期の現在の残存履行義務の伸びを約10%増と見込んでおり、予想(11%増以上)を下回ったことや、通期の売上高を10%増に据え置いたこともあり、先行きの成長に対する懸念に繋がっているようだ。

電気自動車(EV)のルーシッド<LCID>が大幅安。前日引け後に増資計画を発表した。

ペット用品のオンラン販売を手掛けるチューイー<CHWY>が決算を受け大幅高。売上高、EBITDAとも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正している。第2四半期の売上高見通しが予想を上回った。

ディスカウントストアのダラー・ゼネラル<DG>が決算を受け大幅安。既存店売上高が予想を下回ったほか、1株利益も予想を下回った。ガイダンスでも通期の1株利益を下方修正し、予想外の減収を見込んだほか、既存店売上高も下方修正している。

オンライン中古車販売を手掛ける経営再建中のカーバナ<CVNA>が大幅高。S&Pグローバルが同社が組成した自動車ローンを裏付けとする担保証券の格付けを一部引き上げた。

セールスフォース<CRM> 213.24(-10.14 -4.54%)

C3.ai<AI> 34.55(-5.46 -13.65%)

ルーシッド<LCID> 6.51(-1.25 -16.11%)

チューイ<CHWY> 35.79(+6.30 +21.36%)

ダラー・ゼネラル<DG> 161.70(-39.39 -19.59%)

アイロボット<IRBT> 38.90(+3.45 +9.73%)

ゴールドマン<GS> 316.85(-7.05 -2.18%)

カーバナ<CVNA> 15.97(+3.05 +23.61%)

アップル<AAPL> 179.54(+2.29 +1.29%)

マイクロソフト<MSFT> 331.75(+3.36 +1.02%)

アマゾン<AMZN> 122.77(+2.19 +1.82%)

アルファベットC<GOOG> 123.69(+0.32 +0.26%)

テスラ<TSLA> 207.53(+3.60 +1.77%)

メタ・プラットフォームズ<META> 271.95(+7.23 +2.73%)

AMD<AMD> 120.09(+1.88 +1.59%)

エヌビディア<NVDA> 396.23(+17.89 +4.73%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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